まだやれる 新たな令和の TNK


こんばんは。玄です。令和のTNK。まだあきらめてません。

いや、まぁ、前回までやっていたスタークエストP130Nは、もうあきらめました(^^;。ただ、その際に、冷静になって少し考えてみました。TNK(て・ぬ・き)を進める上で、どんなものにするか、簡単にまとめると

・なるべく安価に、一般的な購入で揃える
・ノータッチ短時間高感度撮影で、メジャーな天体をそこそこ楽しめる(撮影できる)
・フルサイズ換算1000mm前後の焦点距離で、迫力のある天体を撮る
・単品だけでなく、将来的なグレードアップも図れる

…といったところでしょうか。一番最初と違っているような気もしますが、そこはてきとーです。(ヲイ

スタークエストP130Nは、13cmF5.0で、3万円ほど(+モータードライブ)という超安価なシステムがパックで売られていたので、これを使えればラッキー、というつもりでしたが、そうは問屋が卸さない、ということでした。
ここで、本来の主張に戻って安価なEQ5赤道儀+13cmぐらいの安価な反射望遠鏡で、もういちど組み直してもいいのですが、

ふと、

「最近流行りの電視観望システムでもいいんじゃない?」

ガイド鏡でTNKを試してみる 2022年6月

と思うようになりました。

大きなポイントは、カメラとPCです。
これまでは、安価な一眼(レフ)カメラを使って、高感度短時間で撮影しようとしていたのですが、そうすると、一般的にはAPS-Cサイズのセンサーになります(まぁ、マイクロフォーサーズでも行けるかもですが)。価格は、中古で4~5万円を想定していました。

しかし、ここに電視観望用のCMOSカメラを考慮に入れると、一気に導入機器のバリエーションが広がります。例えば、売値17,600円のPlayer One Ceres-C(ケレス)だと、1/3型で、長辺4.9mm、フルサイズ(長辺36mm)のざっくり7倍です。ということは、1000mm相当の焦点距離は、1/7である150mm程度で得られることになり、150~200mmぐらいの手ごろなレンズがあれば、迫力ある写真を撮ることができる(はず)ということになります。
これなら、軽量にできるので、赤道儀もポタ赤や、AZ-GTiで良くなったりして、色んなパターンが考えられます。シュミットさんや星ナビで特集されてる電視観望キットは、まさにそんな構想の下に選ばれている感じです。

ただこの場合、撮影機材にPCが必要になるので、これまでのTNKの考え方から言えば電源管理やPC操作、PCの価格面等からTNKとは相容れない内容でした。が、時代は令和。WindowsPCの安価なものや、中古のものであれば比較的容易に手に入るようになっていますし、電源系も安価なポータブル電源や、場合によってはPDのモバイルバッテリーでなんとかなるようになってきました。もはやPCを排除する理由はほとんど無くて、Ceres-CとPCの値段を合わせても、安価なデジタル一眼(レフ)カメラと変わらないレベルになってきているのです。(夜露の降りる屋外でPCを使うというリスクは残りますが…)

よし、それならば、時代の変わった令和らしく、CMOSカメラでTNKをやれればそれでいいんじゃね?となったわけです。

では、さっそく必要な機器を揃えて…
と、その前に、本当にこれでそこそこのTNKができるのか、まずは手持ちの機器類を使って、できるところまで試してみることにしました。前回のスタークエストは、とにかくそのセットを買って見ないと分からないところでしたが、今回は手持ちで色々あるので、その辺で試したうえで、うまく行きそうならキーコンポーネントのカメラも導入してみて…と進めて行こうかと思います。現状で試せそうな機器を並べてみると…

カメラ:ZWO ASI183MC 1インチセンサーだけど、クロップして使えばほぼ同じかな?
鏡筒 :これが悩ましい。とりあえず安価なガイド鏡(5cmF4)を使ってみる
赤道儀:現行品でもあるスカイメモSセットを使うのが良さそう

こうしたセットで、カメラを将来的にCeres-Cにしてみる、というわけです。Ceres-Cで組んだとして、カメラ色々で2万円、ガイド鏡が1万円ぐらい。赤道儀セットが三脚含めて6万円ちょい、と言ったところでしょうか。これにノートPCを2万円とすると、合計11万円…うーむむ、10万円を超えてきますが、13cm反射と赤道儀と一眼カメラと…と揃えると、もうちょっとかかりそうなので、TNKで同様の絵を得るのなら、そんなに変わらないかな、と思ってます。後々のグレードアップは、EQ5とかの赤道儀を買った方が色々できそうなのですが、ポタ赤ならコンパクトに色々使えるので、その辺はどっちもどっち、かと思います。ただ、ポタ赤の場合は自動導入(化)ができないので、その辺をどう考えるかによって変わってはきますね。短時間露出でいいなら、少し高くなるけどAZ-GTiを導入した方がいいかもしれません。

ガイド鏡で撮影してみた三日月。大きくは見えるが… 2022年6月
ZWO ASI183MC 50mmF4.0ガイド鏡(200mm 1/70sec ゲイン48) FullHDサイズで撮影

さて、後は実際に撮影してみて、このガイド鏡がどこまで使えるか…というところです。いや実は既に試してみていて、それが上の月になります。この後星野も試してみているのですが、やはり色収差的に「ちょっとこれはアカン…」という状態だったりします。なかなか、思ったようにはいきません。しいかたがないので、秘密兵器を…

…つづく。

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コメント

UTO
スタークエストも電視用のCMOSカメラなら、また面白いんじゃないかなぁと思いますが、どうでしょうか?

僕の方も観望会用にそろそろ練習しておかなくっちゃ・・。

茶米 玄
UTOさんどうも~。そうなんですよね。スタークエストも、この筒だけはウェイトも一回り重いし、結構負担のかかる状態でしたので、もっと軽い筒とかなら、もう少し精度出るかもしれません。カメラもCMOSなら主鏡改造しなくてもピントが出たかもしれませんしね…
どこかで試してみたいとは思います。観望会の電視観望用としてなら、結構使えるとは思います。早く観望会したいなぁ
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