明け方の 梅雨の晴れ間の (ほぼ)一週間


昨日ぐらいから、1週間ほどの間、月を含めて主な惑星が東の空に勢ぞろいするという珍しい状況になっているそうです。そういえば、その昔「惑星直列」で異常が起きる!?なんてのがまことしやかに流布してたことがあったような…1982年の出来事だそうです。

さて、せっかくなのでこの惑星大集合を撮影してみたいとは思ったのですが、一番東寄りの水星は薄明の中、一番西よりの土星はほぼ南中していますから、結構な広角レンズでなければ入りません。とりえあず、自分の中では一番広角と思われるパナの7-14mmF4.0で迎え撃つつもりでスタンバイとしました。

東の空に惑星1週間大集合 2022年6月
OM SYSTEM OM-1 LUMIX G VARIO 7-14mmF4.0(7mm F4.0 2sec ISO800)

土曜日の朝はもしかしたら晴れたかもしれませんが、起きられませんでした。土曜日の夜は雨でしたが、日曜日の天気予報は晴れで、お告げ(GPV)を見る限り、明け方に霧が出るようですが、このパターンは晴れる可能性が高いと踏んで、トライすることとしました。はたして、目覚ましでなんとか起きて、まだ濡れている星見台に出て見ると、西空に雲は残っているものの、月は見えていて、木星も見えている気配でした。慌てて準備を進めていつもの公園に行ってみます。

薄明はもうかなり進んでいて、東の空の水星とかは写らないかも、と思っていたのですが、とにかく撮影だけはしてみます。この7-14mmはゴーストが出やすいのでちょっと気になっていたのですが、撮影してみると案の定、明るい月のゴーストが真ん中辺に出てしまいます。月と木星の間のもやっとしたのがソレです。まぁ、しゃあない。

露出を変えながら撮影していて「水星って見えんのかな…」と思いつつ双眼鏡を向けて見ると、…あ、あれかな?…。ほぼ地平近く、木と電線の間にかすかに明るい星が見えました。位置的には…げ、画角に入っていない!

慌てて少しカメラをずらせて、かつギリギリではあるものの、少し東に向けて撮影し直してみました。なんとか土星から、そして画像処理をして暗くしてみれば、かろうじて水星らしきものも写っているのが確認できました。

惑星の名前を入れてみました。水星拡大部は別加工で強調
大集合した惑星の名前を入れてみた

とりあえず目的は果たしました。さすがにこの明るさだと、天王星や海王星は写っていませんが、かろうじて水星は写りましたので、東の空から水、金、火、木、月、土と、ほぼ一週間を1枚の写真に収めることに成功しています。さすがに太陽(日)を入れるのは無理ッス(^^;

今年は流星群も月齢的にはいまひとつなので天文イベント的には少し寂しいのですが、梅雨時のこの惑星&月大集合が撮れたのはラッキーでした。
…ああ眠い…(^^;

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コメント

UTO
おぉ、まさに一直線に並んでいて、非常に教育的ですね。
全然知らなかったです。流石ですねぇ。
もっとも、僕の手持ちのレンズだとどう頑張っても撮れないか・・(泣)

惑星直列の時は、朝3時ころに母親に起こして貰って、新聞の切り抜き片手に探した記憶があります(当時小学二年)。木星と土星は見つけられたと思いますが、流石に記憶が曖昧・・。

UTOさんどうも~。レンズが広角なのとソフトフィルターとかを使っていないので、星がちょっと見にくいのが難点ですが、なんとか撮影だけはできました。確かに、こうやって見ると一直線に並んでいますよね。同じ平面を回っているお仲間だー。

広角レンズは、普段撮りも含めて面白いこともあるので、一本持っていると楽しいッスよ。FUJIだと手ごろなのが無いかな…。

以前の惑星直列の時は、私も望遠鏡で水星以外を見たような記憶があります。確かどこかに記録しておいたはずなんですが、さすがに残ってないかな(^^;
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