新カメラ 狙う空にも 月の色


こんばんは。玄です。GW直前に新ギアを導入した関係で、なんか平日以外は天候の悪い予報でしたが、結果は比較的良い方に転がって、この3連休も天気が続きました。風が強い日が多いのと、月が大きいのが難点ですが、テスト撮影にはもってこいかもしれません。

左が新しく導入したASI585MC
ということで、My New Gear、第一弾は新カメラ、ASI585MCです。左が新カメラ、ASI585MC、右がASI183MCです。やっぱり1インチはそれなりに大きいですね。新カメラはUTOさんお勧めのSONY STARVIS2を装備したということですので、広いダイナミックレンジや高感度に期待したいところです。とりあえずZWOの最新のドライバーをインストールして、SharpCapで明るい月面を狙ってみました。

これまでのASI183MC(1インチ、2千万画素)に比べると、1/1.2インチ、830万画素になるので、必ずしも高性能とは言えないかもしれません。特に月や惑星など、比較的明るい対象だと画素数の多い183MCの方が有利かもしれません。

ただ、とにかく使って見ない事には始まりません。まずは月に向けて、いつもの様に500枚のJpegでスタックしてみました。

新カメラで狙う月面 2023年5月
ZWO ASI585MC BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 1/70secx500 GAIN=0)
AutoStakkert!3でスタック+RegiStax6でシャープネス+PaintShopProで仕上げ

ちょっと強調しすぎかもしれませんが、まぁ、こんなもんだと思います。画素数が少ないこともあると思うのですが、撮影はサクサク進みますし、転送もあっという間です。画素数とかにこだわらなければこれでいいじゃん。てとこですね。逆に言えば、183MCでもいいんじゃね?とも言えます(^^;

い、いや、一番の目的はディープスカイです。フルサイズに対してセンサーが小さいので、倍率で言えば同一焦点距離でフルサイズ3倍強の焦点距離を得られるような状況です(画素数の問題は残りますが…)。特に電視観望ではいいかもしれません。

月明かりはあるんですが、この日は銀河も狙ってみました。ホワイトバランスや感度設定等にまだまだ考察の余地ありですが、狙ってみたのはM104。ここはもしかしたら南に低くて撮れないかも…と心配してたのですが、意外と余裕がありました。まぁ、問題になるのはむしろ夏のあれこれかな。

色はいまいちだけど、とりあえず写ったM104 2023年5月
ZWO ASI585MC BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 10secx42(ライブスタック) GAIN=350)
ステライメージ9+PaintShopProで仕上げ

ゲインを調整して…と、なに?ゲインが600まであるよ?なんかすごくない?
…まぁ使える限界はまた今度にして、露出10秒で確認してみます。ゲインは350。月明かりのせいかホワイトバランスはいまひとつですが、露出10分以下でそこそこの結果が出てきました。M104の形は1枚から十分に分かります。これなら、空の暗い条件で、あるいはフィルターをかけて赤いのとかであっても、結構いい結果が得られそうな気がしますが、その辺はまたおいおい…。

月明かりを押してディープスカイを狙う 2023年5月

ビニングすると画像が変になるとか、まだ扱いに注意が必要な感じがしてますが、とりあえず普通に使えそうです。月が小さくなれば銀河をしっかり狙って見たくなりますよね。はたして…。

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コメント

UTO
おおっ、新カメラご購入おめでとうございます。
画素数が少ないと画像処理はサクサク進んで楽でいいですよね。
QHY268Mになってからどうも画像処理が億劫で・・。

585とかSXVR-H694とか使うと画像処理が早くて便利だなーって思います。
天体写真だと多数枚コンポジットがあるので、どうしても、画像処理に時間がかかっちゃいますね・・。

BORGも切れ味よくいいですねぇ~

Re:

茶米 玄
UTOさんどうも~。そうなんです。転送関連は必ずしも画素数だけではないかもしれませんが、やはり撮影がすぐ終わるというのはストレスフリーだったりします。
その分解像度は出しにくいみたいなので、色々工夫が必要になるかもです。まぁ、太陽や月面より、ディープスカイ向けなんでしょうから、これからの赤いヤツとか、電視観望で使ってやるのが正解だとは思うんですよね。
まだフィルターは持ってませんが、赤外もやってみたいとは思ってます。
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