雨後に 水面に写る 花と灯と


 雨上がりで誰一人いない桜満開の公園に、大きな水溜りができていました。そこに写る提灯の列と、ほのかにうかびあがる桜色の花びらが、えもいわれぬ空間を生み出していました。そよそよと吹く風にゆっくり揺れる桜の枝がなんともいえないのですが、残念なのは地面に座ってそれを楽しむこともできなければ、あまりの寒さにじっくり長めているのも凍えてしまいそうだった、という点でしょうか。そりゃあ、地面もしっかり濡れていて、ここまで寒くて、さらに直前まで雨が降っていたとあっては、いくら有名どころとはいえ、平日の夜に花見に来る人はいないわけで、まぁ独り占めできるのも、さもありなん、というところでした。夜桜の撮影の経験があまり無かったこともあって、この時はストロボを炊かなかったのですが、あとから考えて見れば、こういう所でこそストロボを使ってうまく桜の花を浮き出させることができればよかったのかもしれません。外付けのストロボを持っていければもっとよかったのかもしれませんが、それはまた、いつかの機会にしましょう。といっても、そんなチャンスはもう、そうそう無いのかもしれませんが。久々にE-3を使いまくった数日でしたが、気が付くと、この12mmの広角端ギリギリを使った写真が結構ありました。やはり14mmではなく、この12mmというのは相当に使いでがあります。
OLYMPUS E-3 ZD12-60mmF2.8-4.0(12mm F3.5 1/3sec ISO 400)

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