桜を撮影した夕方、ほとんど雲ひとつ無い空を眺めながら夕日の撮影に向かいました。直前までそこそこの雲が出ていたので、夕焼けに染まれば絵になるかな、と期待していたものの、いざ夕日が沈む段になると、殆どの雲は消えうせていました。夕日が沈む方向には少し雲が残っていたのですが、いまひとつ絵になってくれないなーと夕焼けを眺めていました。ふと、夕日の南の方角にアンテナが目に入ったので、普段撮影している位置から少し動いて、このアンテナを夕日に重ねて見ました。やはり、こうした地上の特徴的なものが何か入ったほうが同じ夕日でも面白くなりますね。で、撮影した夕日をチェックしていて、妙なものに気が付きました。夕日に「しみ」が映っているのです。初めは鳥かはたまた撮像素子のゴミかとも思いましたが、よくよくチェックしてみると、夕日に露出が残っているカットには全て映っています。どうやらこれはゴミとかではなく、太陽の「黒点」が写ったようです。写真の太陽の、やや右上の方に黒い「しみ」のように見えるのがそれです。ここのところ何年も太陽活動がおとなしいレベルが続いていて、黒点が殆ど見えなくなっている、という話を聞いていたので、こんなに大きな黒点が出ているというのは、正直驚きました。実際、この大きな黒点は天文関係のサイトでは、ちょっとしたニュースになっていたようです。昔の中国には、太陽にはカラスが住んでいる、という話があったそうですが、こうした黒点が見える事を考えると、なるほどな、と思えてしまいます。写真は例によってコントラストを上げて、夕焼けの赤さを出すために彩度もかなり上げてあります。
OLYMPUS E-3 ZD40-150mmF4.0-5.6+EC-14(212mm F7.9 1/250sec ISO 320)
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