月がだいぶ大きくなってきましたが、先日、風邪を引いた夜に帰ってくると、月がうす雲をかぶっていました。丁度寒の戻り、というほどでもないのですが、自分が風邪を引いているということもあってずいぶん寒く感じ、同時に月もちょっと寒く感じているのかな、と思ってしまうような蒼さでした。薄くかぶった雲の周囲は虹色ににじんでいて、「これはこれで綺麗だなぁ」と感じ入って、よせばいいのに寒いのにベランダに出て手持ちで撮影してしまいました。んが、思ったより雲が暗く、なかなか撮影できません。これ以上の露出は手持ち上無理。仕方が無いので撮影後にガンマをおもいっきり上げて補正しています。E-330の場合、高感度の長時間露出には弱くて、こんな風に縦じま横じまがいっぱいい走ってしまいます。それよりもすごいなぁと感じたのは人間の目。これを撮影したときも月の模様もきちんと見えていたし、周囲の雲も、更にその周囲のもっと暗い部分の雲も、かなり明るく見えていました。更に周囲には星も見えていました。つまり、人間の目のダイナミックレンジは(瞬間ではないかもしれませんが)ものすごく広いわけです。それに対して、この写真ではほんの一部を切り取っているのにもかかわらず、月の模様とその周囲の明るく輝いている雲さえも同時に収めることはできませんでした。カメラが進歩する=人間の目に近づく余地はまだまだあるのかもしれません。
OLYMPUS E-330 ZD40-150mmF4.0-5.6(94mmF5.0 1/15sec ISO 800)
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