4月25日の夜に撮影したパンスターズ彗星、R200SS処理版です。速報版ではJpegを速攻処理したのですが、こちらはRAWを一応コマ中心にスタックしなおしたものです。コマが一応まん丸になってますし、その周囲のぼわっと緑色に広がっているのもなんとなく分かるのではないでしょうか。
尾が曲がっているように見えるパンスターズ彗星(C/2012 K1)
Canon EOS60D Vixen R200SS+パラコア1(920mm F4.6 120sec x10 ISO 6400)
タカハシEM200赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整。トリミング
ただ、こうして見てみると、彗星のちょっと上の方になにか星雲らしき物があるのが分かります。多分銀河なんでしょうが、その番号が何になるのかは不明です。よく見てみると、他にもあります。このままだと星が流れて分からないので、星基準でスタックしてみると、周辺の銀河がはっきりしてきます。少なくとも、明るいというか、この望遠鏡で捉えられるレベルだけでも、視野内に四つ以上あるようです。
パンスターズ彗星とランデブーした銀河たち
撮影条件は上に同じ。星基準でスタック。
まぁ、だからと言ってなんだというわけではないのですが、彗星と一緒に星雲が写っているのはなんだか嬉しくなるぢゃないですか(^^;
実は最初、このパンスターズ彗星も場所が良くわからず、探すのに四苦八苦しました。元々目盛環なんか使ったことも無いのでそうした探し方をしていないんですね。少しは勉強しないとダメかな…。結局見つけたのはプロミナー指令で撮影してからでした。そのためにはジーナさんも展開しなければならないので、その間にR200SSはM101とかを撮影させてたりします。それはまた後ほど…。ということで、そのプロミナー指令(F4.0)で撮影したのはこんな感じ。さすがに350mmでは遠いですな。
プロミナーでファインダー代わりに撮影したパンスターズ彗星
Canon KissX5 KOWA PROMINAR+TX07(350mm F4.0 120sec x10 ISO6400)
VixenGPD赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整
さすがに120秒露出をすると、標高1100mの寒風山林道の地でも周辺減光が分かってきてしまいます。少しだけ補正していますが、レンズが明るい分、少し淡いところまで写ってくれているようです。
ついで、というのはナンですが、この日はもう一つ彗星を撮影できました。昨年末にアイソン彗星が崩壊して、急遽?主役に躍り出たLove!女医彗星さんです。すっかり暗くなっていますが、銀河の中を移動しています。これまた非常に見つけにくい位置にあり、かつものすごく淡くなってしまっているようで、見つけ出すのに難儀しました。もうあきらめかけてたのですが、かろうじて見つけることができたので、プロミナー指令だけで撮影です。R200SSで導入できる自信はありませんでした(^^;
淡い淡いLove!女医さん(C/2013 R1)
Canon KissX5 KOWA PROMINAR+TX07(350mm F4.0 60sec x10 ISO6400)
VixenGPD赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整
真ん中やや右上の線で囲ってあるのがそうです。いやもう正直、どっちが北かさえ分かりません。どの辺を撮影したのか、だんだん分からなくなってくるような時間帯ですし、星が多くてどっちがどっちなんだか…とほほーな状態です。とりあえず捉えることができただけラッキーかな。
本当は、コレに加えてリニア彗星とか撮影したかったのですが、タイムアップでした。リニア彗星に至っては、何処なのかもチェックしてませんでした。山羊座ですな…。 これとは別に、今は西の空低くなりつつあるジャック彗星(C/2014 E2)が、これから7月にかけて、かなり明るくなると言う話があるようです。7月後半からはそこそこ見えるんではないかと期待できる…かな?うまく行けば昨年末のLove!女医さんぐらいまで見えるかも…頑張れ豆の木!
ということで、力尽きた頃には東の空から月と金星が登ってきていました。朝焼けまでこの場所にいられなかったのは残念でしたが、美しい月と金星でした。
Canon EOS60D SIGMA17-70mmF2.8-4DC MACRO OS(17mm F3.5 20sec ISO 3200)
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