カラフルに サソリを染める 星と雲

 5月3日に1500mの四国カルストで撮影したアンタレス付近になります。24日にも1100mの寒風山で撮影していたのですが、そのときにも想像以上に写ったのでずいぶんびっくりしました。今回は更に撮影条件も良いので、ちゃんと心構えをして撮影に臨み、更に少し上の方まで写し込んでみました。それでもここまで描写できるのはびっくりです。

カラフルなアンタレス付近


Canon EOS60D KOWA PROMINAR+TX07(350mm F4.0 120sec x6 ISO6400)
VixenGPD赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整

デジカメでの天体写真を本格的に復活したのはEOS 60Dを購入した2010年の冬でした。そのときに久々に天文ガイドや星ナビをじっくり見るようになったのですが、そこにあったのは昔の天文台写真顔負けのすばらしい星雲星団の世界です。皆さんが写されていたここのアンタレス付近に至っては、なんじゃこりゃー、という状況です。でも、自分が手に入れたEOS60Dは特に改造しているわけではないし、少々露光しても普通の望遠レンズではあまり描写できる気配がありません。なので、ここの描写は「特殊な世界」と思ってあきらめていました。しかし、今回かなり条件の良い状態で撮影してみると、結構描写できる可能性があることが分かりました。暗い空としっかりした光学系があれば、ノーマルカメラでもかなりのことはできるわけですね。皆さんがここにハマって撮影しているのが分かるような気がしてきました。

 さて、天文雑誌の写真を見ていて「すげえ」と思ったのがもう一つあります。分子雲です。これまた相当にハードルが高そうなのですが、一度ぐらいはどこか目立つところを描写してみたいな、という気がします。うまく描写できれば本当に「雲」のように広がるガスが表現できるかもしれません。一般的には牡牛座付近が描写しやすそうな気がしますが、他に初心者向け、というかわかりやすい場所ってないでしょうか。アイリス星雲ぐらいかなぁ。

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コメント

No title

UTO
これは素晴らしいですね!!
いやー、びっくりしました。ノーマル機でもここまでいけるんですねぇ・・
2分×6のTNK撮影でここまで写るとは・・やっぱり四国の暗い空は伊達じゃないですね。
次のテーマはアンタレスの左(東)を撮ってモザイク合成かしら?

No title

UTOさんどうも~。私も自分の持っているノーマル60Dでここまで写るとは思っていなかったので、正直びっくりしてしまいました。さすがのプロミナーです。これで元は…取れたかな(^^;
空が暗いのはもちろんなのですが、やっぱり標高が効いている気がします。2000mとか超えたらまた違うのかなぁ…
モザイクですか…3年がかりぐらいになるかな(^^;;;
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