引き続き23日に行ってきた大角(おおすみ)からの撮影結果です。ラブ女医さんを撮影した後は、適当に星雲星団を撮影しつつ、公園の展望広場の辺りに登ってみました。ここからは、しまなみ海道の来島大橋が見えます。
FUJIFILM X-A1 FUJINON XC 16-50mmF3.5-5.6OIS(16mm F3.5 30sec ISO 12800)
それはいいのですが、今治~新居浜方面の明かりもそれなりにあるので、こんな風に下半分はおもいっきりカブってますね。少し霞がかかっていた感じでもあります。しかし、夜半も近くなると冬の星々は西の空に傾き始めて、東からは木星と、春の星座が登ってきています。こうなると、しばらくはプロミナー指令の出番が無くなりますので、R200SSの独壇場ですね。いや、本当はそれでも全然焦点距離は足りないのですが…
とりあえず、今年はまだ撮影していなかったカニさんを撮影してみました。
M1 カニ星雲
Canon EOS60D Vixen R200SS+パラコア1(920mm F4.6 120sec x8 ISO 6400)
タカハシEM200赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整
EM200の威力でしょうか。なんだかんだと言って結構写ってくれました。今までだとM1のフィラメント構造が分かりそうで分からない、という感じでしたが、今回はなんとかそれっぽい感じが分かります。しかし、画像処理をしていてもこの星雲、結構明るいですね。そのまま強調していると、真ん中が見事につぶれてしまいます。こりゃいかん、ということでM42でも時々やっているHDR処理をしてみました。M42の時は多段階露光をしているのですが、今回は単枚からの処理違いです。まず暗く処理した画像を用意して、それをベースにマスクを作成。そこを通して明るく処理した部分に重ねます。が…
…何故か、多段処理になっているはずの部分がのっぺらぼうになってしまいました。これは、おそらくマスクの濃度と、暗く処理した部分の濃度とが妙に合致してしまい、明度の階調がなくなってしまったのでは…
確かM42の処理も似たような形にしてあるはずなので、同じ事が起こっている可能性大です。そーいえば、処理をした時に妙にのっぺらな部分が広がるなぁ、という気がしていました(^^;;
これでは話にならーん、ということで、処理方法を変更です。暗めに処理した画像のレベルを切り詰めて、更にそれにガウスぼかしで少し強めのぼかしを入れます。その上でマスクにしました。その上でベースの抜ける画像は元の暗め処理の画像を彩度入れ直します。これで、明るい部分は完全に抜けて、その下にセットしてある画像が見えるはずです。しかし、今度は抜け過ぎて、なんだか不自然になってきました。不透明度を調整してなんとかごまかしているのがこれです。
データは上の写真と同じ。処理のみ異なります。
なんとかそれっぽくなっています。淡い部分も強調できているので、星雲が一回り大きくなったような感じがしますし、暗い星まで表現できました。しかし、自然な形に仕上げるにはまだまだ腕を磨く必要がありそうです。実際、以前のM42を同じように処理しようとすると、すんごく不自然な絵になってしまいました。さーて、どないしょー。
1/31追記
UTOさんによると、OIIIが写っているというか、表現できているという話ですが…ホンマか?ちょっと拡大したのを載せてみました。
いかん。拡大するとガイドがいーかげんなのや画像処理もむっちゃムリしているのがバレバレですな(^^;;
- 関連記事
-
コメント
No title
冷却CCDでも、ここまで出している人ってそうはいないと思います。
2015/01/30 URL 編集
No title
2015/01/30 URL 編集
No title
OIIIのフィラメントが、どれなのかはちょっと分かってないのですが、自分の中では、フィラメントが少し見えているだけでも今までより良く写っているとは思います。とりまいてるのは、単なる画像処理の時の色付きかも知れません(^^;;
アラが目立ちますが、ちょっと拡大したのも載せてみますね。
2015/01/31 URL 編集
No title
さすがに毎年は撮影していないかも知れませんが、探せばどこかにあるかも。むかーし撮影したのはありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/genyakata/45649198.html
比較すると、やっぱり今回のは結構いい感じに処理できているようです。ISO落としたりガイドを調整したりできれば、もうちょっと行けるかな…
2015/01/31 URL 編集