この連休は天文クラブの合宿で、室戸青少年自然の家に行っていました。ここは数年前から毎年訪れていると言うことですが、私は昨年に続いての2回目でした。この時期、瀬戸内海側は曇ることが多いのですが、その分太平洋側になるこの室戸の晴天率は高く、今年もすばらしい星空、そして南極老人星と言われるカノープスを見ることができました。
南の空低くに見える南極老人星ことカノープス
Canon PowerShotS120 CanonZoom 5.2-26.0mmF1.8-5.7(5.2mm F1.8 30sec ISO 3200)
カノープス(りゅうこつ座α星)は、画面の一番下、人影の頭の上にぽつっと見えているオレンジ色の光です。その上に見えている光跡は、どうやら遠くの飛行機のようです。室戸岬といえど、カノープスはある程度のハードルがあります。いずれにしても透明度の高い夜で、はっきり見える冬の天の川を堪能できたのは久しぶりです。12月14日のふたご座流星群の夜も見ることはできているのですが、天候が悪くて堪能するところまでは行きませんでした。昨夜は明け方近くまで時折雲は出るものの、かなりの晴天を堪能できました。
機材もがんばって持って行き、撮影もしています。今回のお供はスーパーポラリス+クレ男ことR200SS。この組み合わせで撮影するのはずいぶんと久しぶりです。この日の一番の狙いは明け方のカタリナ彗星でしたが、それまでは時間もあります。今の時期、9等星より明るくて比較的捕らえやすい彗星が3つほどあります。そのうち一つはカタリナ彗星ですが、それ以外の二つのうち、一つ、パンスターズ彗星(2013 X1)についてはペガサス座の四辺形の中で、宵のうちに楽しめます。これは撮影してみたい…と思っていたのですが、位置を星図に落とし込んではいなかったので、なかなか見つかる気配がありません。これは困った…と、いうところで、普通にチャレンジしてみました。目盛り環による導入です。実は今まで使ったことが全然無かったのですが、普通に星の位置を確認し、その上で彗星の位置まで筒を動かすと…ありました!。ドンピシャとは言いませんが、そこそこの精度で入ってくれます。これは使えるかも…。
左上に向かって薄い尾が伸びているのが分かるパンスターズ彗星(2013 X1)
Canon EOS60D Vixen R200SS+パラコア1(920mm F4.6 60sec x4 ISO 6400)
SP赤道儀ノータッチガイドYIMGでstack+PaintShopPhotoとIrfanViewで調整
肝心の写りですが、これは彗星が暗いこともあって、まぁ、微妙です。それでもなんとか尾らしきものは写っていますので、彗星らしくなっていてラッキーでした。また、この日は40cmのドブソニアンも展開していましたので、そちらでも彗星を導入することができて、眼視することもできました。9等クラスの彗星を眼視でしかり見ることができるチャンスは無いので、これはこれで貴重な体験だったかも。撮影も目盛り環が使えるのであれば、もうちょっと色々やってみたくなりますね。
そうそう、カタリナ彗星も撮影出来たのですが、まだ処理が終わってませんので、そのうち出しますね。
- 関連記事
-
コメント
No title
お疲れ様でした
カノープス!久々に聞いた名前でございます。綺麗ですね~✨
パンスターズ彗星 こんな綺麗な色なんですね!!
ありがとうございます✨うっとりです
カタリナ彗星も楽しみにしております!是非よろしくお願いしまーす♪
今日も佳い日を~
2016/01/11 URL 編集
No title
カタリナ彗星は処理が終わったのですが、また明日出しますね~。
2016/01/11 URL 編集