月の上 流れる光に 魅せられて

14日の天体望遠鏡博物館です。この日は基本スタッフ総出で寄贈された望遠鏡の組み立てや調整、星像の確認などを行いました。写真は木星を覗いている25cmNikon屈折と、光軸を調整して星像を確認している35cm反射です。


さすがに25cmで見る木星はいい絵でした。ただ、接眼部に制限があるため、色々見にくいところもあります。この辺は今後観望会を行っていく上での課題でもあります。
さて、本日の話題はちょっと不思議な話。実はこの日、最後のツアー(15時~)の際、この25cm望遠鏡で昼間の月を見せてあげよう、ということになりました。手動で導入し、白い月を入れて中央に調整しようとしていたときのことです。

「あれ?なんだこれ?何か飛んでる…」

月の手前を何かが通過しています。50倍ほどの視界でも小さすぎてよく分かりませんが、銀色に光る点像に見えます。人工衛星の様にスーッと移動していきますが、昼の空なので、人工衛星が見えるのは妙です。明らかに月の手前を移動していきますが、点像ということもあり、どれぐらい近いのか分かりません。慌ててフリークランプにしてその光を追いかけました。

「なんか飛んでる。人工衛星みたいだけど違う!なんだこれ~!?」

現場がザワつきはじめました。50倍の視界を横切るのに十数秒ぐらいでしょうか。ゆっくりではありますが、ほっとくと視界から外れそうになるのでなかなか他の人に見てもらう、というわけには行きません。近くにいたHさんにも見てもらおうとバトンタッチしようとしたとき、異変に気がつきました

「ふたつ飛んでる!」

一つしか見えなかったのですが、いつのまにかほぼ同じような光が二つ、少し離れて同じような速度で飛んでいます。もう、なにがなんだか分かりません。とりあえず、Hさんにバトンタッチしました。

「ホントだ。なんだこれ~?」

結局銀色の点像の光が見えるだけなので、それ以上のことは分かりません。二つの光は微妙に明るさが異なりますが、平行して飛んでいるように見えます。最後は次第に見えなくなったようですが、最後まで見ていたHさんは

「最後は3個飛んでたよ」

なんじゃそれ~。その後もこの光の話で盛り上がったのですが、結論は

「未確認飛行物体だよな。UFO。」

ということでした。というか、そういうことにしてしまいました。冷静に考えてみたら人工衛星もしくはそれに準ずるものの可能性はあるのですが、昼間の空でもかなり明るく見えました(と言っても望遠鏡越しですが)し、もっと近いモノのようにも感じました。ちなみにファインダーでも覗いて見たのですが、全く見えませんでした。

天体観測をしていると、こんな風になーんかよく分からない物を見ることがごくたまにあるのですが、まぁ、こんなのも面白いですな(^^;

Canon EOS80D SIGMA 10-20mmF4.0-5.6EXDC(10mm F4.0 1/2sec ISO 3200)
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コメント

No title

sorayume
わぁー!✨見てみたい~~!玄さんいいなぁー🎶見てみたいですょー~テンション だだ上がりー!


こんばんゎ☆

一つが二つに見え、最後には三つ?もうわけわからないけど 楽しいです✨あ、あかん。cool down
素敵な宇宙に逢えたんですね!

明日もぜひ素敵な1日を!

あーほんといいなぁ~

No title

sorayumeさんどうも~。見てみたい…というのはUFOですよね(^^;
えーと、撮影したのがこちらにありますので(^^;;
http://blogs.yahoo.co.jp/genyakata/2984071.html

でも、普段空を見上げる機会の多いsorayumeさんのほうが見つけるチャンスは多いはずですよ!ぜひぜひ写し取ってやってください~
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