4月28日の夜は仕事がはけてから寒風山に行ったこともあり、遅い時間からの撮影になりました。リチャードで撮影している間にも天の川はどんどん登ってきます。M63を撮影した後、マル子(iOptron CEM25EC)に載せる筒はそそくさとプロミナーに取り替えて、PALさんから強奪しているD610改にてさそり座を狙います
さそりを狙うマル子+プロミナー+D610改
Canon PowerShotS120 CanonZoom 5.2-26.0mmF1.8-5.7(5.2mm F1.8 1/30sec ISO 3200)
天の川の調はもう、申し分ありません。むちゃくちゃ綺麗です。入道雲のように立ち上がる天の川にしばし見とれて…でも、こうして見てみると既に雲が沸き始めていますね。
そして、さそり座のカラフル領域を一通り撮影してプレビューを見ていて、妙なことに気がつきました。アンタレスの周りのハロが妙に楕円形をしているのです。良く見ると、輝星の周りのハロっぽいのが、ぜーんぶ楕円形をしています。これは明らかに変です。なんぢゃこりゃ~。
なんか変なゴーストになってるのかな、と思いつつも、何もできないのでとりあえずそのままM8~M20付近の撮影に入ります。で、その後雲が出てきておしまいになったのですが、処理をしてみるとやはり輝星の周りにハロっぽいものが出ていて、それがみーんな楕円形になっています。
M8,M20付近
Nikon D610改 KOWA PROMINAR+TX07(350mm F4.0 127sec x5 ISO3200)
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
いやしかし、さすがに改造カメラです。赤い星雲が良く写ります。ただ、カットによっては背景が真っ赤になったりそうならなかったりと、色々です。どうも薄雲が広がったりと、赤外への水蒸気や光害の影響が思ったより大きいようですね。ノーマルカメラだと背景が緑っぽくなったりはしますが、ここまで顕著には出ない気がします。
さて、輝星の周りに発生する楕円形のハロですが、これ以上はどうすることもできません。どうしたものか、と思案している間に、北風に誘われて雲がどんどん沸いてきてしまいました。こうなると、もうここはダメです。雲の切れ間はまだまだ星が綺麗に見えてますが、撤収と相成りました。
雲が流れゆく寒風山からの天の川
Canon PowerShotS120 CanonZoom 5.2-26.0mmF1.8-5.7(5.2mm F1.8 1/30sec ISO 3200)
この後、撤収をしているときに重要なことに気がつきました。プロミナーに付けてあるフードは、通常のカメラフードと違って1点ネジ止めなんですね。このネジは筒を押さえるようにねじ込んで止めるタイプです。なんでこんな風になっているかは微妙ですが、このねじ頭がカメラから見た時に真上になるようにしておくと、照準の役割を果たすと言うこともあります。
そして、そのねじを緩めようとしたとき…
「硬っ!」
なにかの拍子に、このねじを締め付けるときに妙に力を入れてしまったようです。今回もセッティング時にラバーライニング手袋をしていたからかもしれません。この1点止めのネジの締めすぎで、レンズに異常な力がかかって例の楕円形のハロに繋がった可能性がありました。
はたして、翌日29日の夜に撮影した結果にはこのようなハロは認められていません。やはりこのフードのネジの締めすぎが原因だったようです。わかんないもんですね。
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コメント
No title
玄さん
めちゃくちゃ綺麗ですょ!!
ハロがあったにしてもこんな綺麗なのありがとぅございます✨
ネジの締めすぎってそんことあるんですねー!
原因わかってよかったですね!!
綺麗なphotoありがとうございました!
明日のってか、すでに今日も 頑張れそーです!!
2017/05/03 URL 編集
No title
まだネタはありますので、また出します~
2017/05/04 URL 編集
No title
いつの間にか機材が凄いことになってますねー。
2017/05/04 URL 編集
No title
2017/05/05 URL 編集