レンズだけ じゃなくても沼は 広がっている (CP+ 2019)

はい、遅くなり、もう終了してしまいましたが、土曜日に行ってきましたCP+、足下は「これは買うぞ-!」というようなカメラも無ければレンズもいまひとつだったりするし、新製品も最近は高価格帯ばっかりになって「なんだかなぁ」という状況なので、興味は少しそがれ気味です。でも、こういう展示会は行ってみればみたで、興味深い話や展示が色々あったりしました。では、少々ボリュームがありますがお付き合いください。カメラ/レンズ/写真編、行ってみよー。ズギャッとな。


いきなりマイナーな感じですが、マイナーだと思っているのは自分だけかも知れません。でも、このIRIXレンズは正直知りません。もしかしたらシネレンズなのかな?ここに限らず、特に中華系のレンズとか三脚とかアダプターとかピンホールレンズとか、よく分からないメーカーの展示も結構ありました。あまり時間も無かったのですが、時間があればコストパフォーマンスとか色々比べてみたいところですね。


SIGMAはレンズの展示とかコンデジの展示とかも立派で、高級レンズメーカーというイメージバリバリでしたね。単焦点の良いレンズを多く出してくれているのですが、もう、フルサイズ対応ばっかりでコストパフォーマンス的にはどーなのよ、というのが正直な所です。印象的な展示はこのLシステムフルサイズの話でしょうか。マウントコンバーターでSIGMAのレンズがLシステムに繋がりますよー、という話です。ある程度特定用にはなりますが、ある意味SIGMAはマウントコンバーターレメーカーにもなっているんですよね。今、ホットなのはこの辺のマウントコンバーターなのかもしれません。フルサイズレンズは高いしねー。


OLYMPUSブースは他のメジャーメーカーのブースに比べると、比較的空いててハンズオンもできました。時代はやはりフルサイズなんでしょうか。少し寂しい気もしましたが、個人的にはこれぐらいの方が好みです。入り口付近にはE-M1Xで撮影したハイレゾショットの風景がが「これでもかぁっ」という大判で印刷されてました。もちろん十分鑑賞に耐得る解像度です。機動性を考えると十分戦えるんですよね。がんばれOLYMPUS


こちらは歩いてる状況を再現する振動台に乗せられた2台のE-M1Xで、手ぶれ補正をONとOFFでの比較画像をしてました。7.5段分の手ぶれ補正とは言うモノの、ONの右側も全く揺れない、というものではありません。画角が少し狭くなってる気がして、見ている人に「同じ焦点距離にしてください」とお願いされる場面もありましたが、レンズ上は同じ焦点距離だそうです。電子手ぶれがかかって画角が狭くなってるのかな?。気になったのはその振動を作り出す機械。なかなか楽しそうな動きをしてました。シリンダーで動きを再現してますが、専用機械なので高そうです。OLYMPUSの製造ではなくて、外部から購入したものですが、800万円ぐらいしたとか。うひょー。
この辺、もし時間があればまた動画載せてみますね。時間無いかも知れませんが(^^;


こちらはその手ぶれ補正時のCMOSの動きを再現したもの。手前にある本体を動かすと、撮像素子がぴょこぴょこ動いてなかなか楽しい動きをします、というかこーんなに動いてるの?という感じ。ユニットの大きさはそれなりで、さすがにE-M5IIには入らんかなー、というイメージでした。説明の方がいらっしゃったので色々聞きました。確かE-M1MkIIの6段以上を確保しようとしたら、地球の自転の影響があるんじゃなかったっけ?という話をしたら、いやそれは今回は、ジャイロセンサーの精度が良くなって、なんとかこれで7.5段まで行けましたということで、これ以上やろうとすると本当に地球の自転の影響がもごもご…。ええ、それ以上は聞きませんでしたよ。大人としては(^^;
大きさ的にはE-M5IIには入りそうには無いけど、M-M1MkIIIには行けるのかな?という話を振ると、色々言われましたが、要は技術的にはできなくは無さそうです。後はそうした開発と電力的な面と計算面と商業的な面なんでしょう。ここは期待しておきましょう。


E-M1XのAIAFなんかも体験しましたが、まぁ、スゴイっすね。必ずしも完璧では無いかも知れないけど、走る車の中のヘルメットにAFし続けるなんぞ、顔認証のひとつ上を行く感じですね。で、写真はこのE-M1Xのモックアップというかスイッチ類とかのインターフェイスを確認するための型ですね。かなり作られたようですが、それが無造作にオリ?の篭のの中に放り込まれていました。いくつかを引っ張り出して並べてみたら確かにボタン類とかの形がそれぞれびみょーに違います。グリップ感はあまり変わらなかったかな。なんかこう、死屍累々でした(^^;


で、今回来た中で唯一気になったレンズ、OLYMPUSの12-200mmF3.5-6.3。E-M1MkIIに刺さってたのがあったので2台並べて比べてみました。こうしてみると1台はシルバーモデルなんですね。比較の左側のレンズは普段使っている12-40mmF2.8Proです。こうしてみると太さもそこそこ同じで、長さが長くなっている状態。結構デカイ。一つ前の高倍率の14-150mmがかなーりスリムなので、やっぱりぶっとい感じがします。後は画質次第なんですが、これだとあまりムリして導入せず、どちらかというと12-100mmF4.0を買った方が手ぶれ補正含めて幸せになれるかなぁ。買えないけど(^^;;




レンズメーカーとしてのKenkoもフルサイズのレンズの展示に人が集中してました。まぁ、興味もあるのですが、気になったのは隣のレンズベビーのシリーズの更に隣にぽつーんと置いてあったミラーレンズ。400mmF8NIIですが、持って見ると「軽っ」ってなところです。タムロンとかの50mmF1.4のイイヤツを持ったときに「重っ」と思ったのと非常に対照的でした。こんなの一本持ってても面白いんだろうなぁ。


用品類は見始めるとキリがないのでてきとーにさくっと流してしまっている(といいつつおねいさんは撮影してる)のですが、ハクバで気になったのはこのカビ防止用ドライバッグ。乾燥剤やカビ防止剤を入れて、持ち運びできるドライキャビにしてしまおうというもの。袋の上をクルクルッと丸めるとパンパンになって保管できるとか。すっごく軽くて楽しいモノでした。買うかどうかは別として、良く考えたなぁと思います。


サムヤンレンズのコーナーもすごーくズラズラッとレンズが並んでいて、フルサイズ用の14mmF2.8の所にはしきりに人が聞きに来ているようでした。ここに見えてるのは全部14mmF2.8なんですが、手前の1本は新しいAFレンズです。ガラスが違うのか、なんか反射率というか白さが違うような気がするのは私だけ?撮影角度が違うので平等では無いのですが、ちょっと気になりました。


ツアイスとかライカとか、なんだかよくわからない高級レンズがズラリとならんでいるコーナーもありましたが、まぁ、正直眺めていてもヨダレが出るだけなのでさくっと飛ばしました。もし自分もフルサイズカメラとかを買えば興味がわくのかも知れませんが、APS-C以下が基本なので単に「高いレンズ」でしかないんですよね。



で、中判カメラが注目されてたフジですが、その辺含めてふつーのX-T3,X-T30とかのハンズオンコーナーも結構人だかりだったフジも結局遠回りして眺めただけでした。T-30とか触ってみた館ですけどね。OLYMPUSも結構力が入ってたので、普段撮りのカメラはまだ当面OLYMPUSで行くかなー。フジの方はこの16-80mmF4.0が新しいレンズで出るという話だったので気になりましたが、このモックアップ?を見る限り、16-55mmF2.8とそれほど違わない(すなわちデカイ)というイメージです。価格にも寄りますが、標準ズームとするにもなんだかなぁ。



Canonのブースもすごい人だかりで、基本はEOSRの話で盛り上がりまくりだったようです。ハンズオンも40分待ちとかそんな感じなので、とても並ぶ気がしません。そんな中、少し後ろの方に空いてるところが…ギャラリーコーナーも空いてたのですが、コンパクトデジカメコーナーが…基本、コレ全部ハンズオンできるカメラなんですが、触っている人は誰もいないという…。まぁ、このタイミングで新製品も無かったしね。G7XIIIが出ればまた興味もわくかも知れませんが、ほぼスルーでした(^^;



Canonのコーナーで同様に以外と見えたのがこのカットモデル(これ、写真とかではなくて本物のカットモデル。アクリル板をかぶせてあるので説明書きが見える)。こうして比べてみるとEOSRシステムはそれなりにコンパクトになっているし、ペンタプリズムなんかも無いので軽くなっているんだろうなというイメージ。

SONY、パナ、リコー(PENTAX)のブースはほぼ寄らず、というか人が凄くて近寄れない状況でした。タムロンも新しいレンズはフルサイズ主体で、あまり興味のあるレンズは無かったのでこちらもスルーでした。実はパナソニックはSシリーズの方はすーんごい人だかりだったのですが、裏に回ってフォーサーズのコーナーは、ほぼ人がいない状況でした。ハンズオンの説明の人もヒマそう。写真を撮り忘れてたのが悔やまれます。G9とGH5を置いてありましたが、この2台の差も特に説明があるわけではなく、なんだかなぁ、という所。GX8辺りは人もいましたが…コンパクトなのを出すか?と聞くとなんかあいまいな話でした。もう、フルサイズの喧噪はどこへやら…です。開発のリソースは同じらしいので、フルサイズをやってる今はマイクロフォーサーズへ力をなかなか回せないそうです。


で、喧噪から少し離れたROWAのブース。面白い展示をしてたのは24mmF14 2Xマクロプローブです。いわゆる虫の目レンズですね。防水レンズで、先端にLEDライトを内蔵しているので、こーんな使い方もできますよー、ということで水槽にぶっさしてました。これでも十分見えてて、反射で見えませんが上面のモニターには水槽の中がリアルタイムで見えてました。


その他少し興味を引かれたのが、このパイオテックというところのメタルプリント。アルミ板にプリントしてコーティングしているようで、かなりの耐久性を持たせたフレームレスな展示ができるというもの。大きさも様々あるのだけど、インチサイズで表示してあるので、一般的な4切とか半切とか全紙とかの比較が無くてイメージがいまひとつ…。でも、額とプリントと、と考えるとコストパフォーマンスは悪くなくて、とっておきの一枚を飾りたい、というときはフレームレスのインパクトも含めてなかなか面白いソリューションだなと思いました。ただ、飾るには背面にフレームをオプション出付けなければならないので、それも数千円かかるし、送料もそれなりに…ということで、なんだかんだと結構な額になるのかな…?



写真ではないけれど、メディアメーカーも結構ブース出してました。こちらは東芝のブースにあったフラッシュメモリーの300mmウエハ。くるくるまわっててなかなか綺麗でしたが、衝撃的だったのがその隣の展示。


ぱっと見た目には、なんだこのビルの模型は?という風に思えるかも知れませんが、内情を分かっている自分としてはおお、すげえ、という感じでした。そう、これ、3Dフラッシュメモリーの層数を示してるんですね。多分3段重ねになっているんだとは思いますが、合計96層あるそうです。この先どこまで行くのか知りませんが、こんなのをあのウエハの中に作り込んでしまうんだからすごいよなー。当然、1層ずつ露光からエッチングから処理を全てこなすそうです。たいへんだこりゃ。これで安くできるってんだから不思議だよなー。

ということで、カメラ、レンズ、その他編でした。長々と見てくださいましてありがとうございました。撮影カメラは、一部E-M5IIもあるかもしれませんが、基本はPanasonic LUMIX TX1です。やっぱりコンデジでペシペシ撮影するのが便利ですね。それにしても、これでも二回りして、合計3時間半ぐらいは現地にいたかと思います。中古展とかは全然見る時間もなかったんですよね。何度か書きましたが、いまひとつ自分の中では盛り上がりに欠けました。去年の方が少しわくわくしてたかなー。後は望遠鏡編もあるのですが、それはまた後日~。


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コメント

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taka915
なんだ、CP+着てたのか。言ってくれたら晩飯とか連れてったのに(笑)
Irixはスイスのメーカー(製造は中国かもしれないけど)で性能は良いよ。11mm使ってる。

No title

Xeroさんどうも~。いやまぁ、CP+ぢゃなくても、晩飯連れていってくださいよ~(^^;
Irixは比較的最近のメーカーなんですね。造りは丁寧っぽかったので、中身もいいのかな、と思ってたんですが、やっぱりそうなんですね。
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