玄の館 ブログの部屋
風の中 散開星団 玉、銀河
2020
/
02
/
26
天体写真
はい、続きでございます。玄でございます。
23日の夜はトラブル続出ながらも、なんとか色々撮影できています。処理が全然おっつかないのですが、少しずつ紹介していきますね。
最初にギガントを展開して
M35を撮影
した後、M79球状星団を狙ったのですが、そもそもうさぎ座の球状星団なんて、小さくてあまり見栄えがしません。そこを風に襲われたもんだから、ダメダメになった絵が出てきたため、1枚撮ったところでさっさとリチャードに切り替えました。さっさと、と言ってもギガントを撤収するだけで一苦労ですが(^^;
M79 うさぎ座 球状星団
FUJIFILM X-T1 KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 120secx8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
考えてみたらリチャードとギガント+パラコアで、焦点距離はほとんど変わらないんですよね。こんなにかぶる焦点距離を持っててもいまひとつなんですが…。本当はリチャードの焦点距離を延ばす(レデューサーを無しにする)のをやってみたいのですが、適当なフラットナーがまだ無いので、この辺をどうするか悩み中です。とりあえずBORGのマルチフラットナーで試そうとしているのですが、第一回のテストでは撃沈(星像悪化)でした…
リチャードでは、続いて冬の散開星団の代表格の一つ、M41を狙ってみました。こいつは肉眼でも見えるんじゃないかというレベルの明るさなので、同じように撮っても見ごたえがあります。
M41 おおいぬ座 散開星団
FUJIFILM X-T1 KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 120secx8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
画像処理をしていて気が付いたのですが、ギガントの画像は、少しずつズレています。露出2分がどうやら限界で、それ以上になると、極軸のズレとたわみによる?ズレが大きくなってきそうです。それに対して、このリチャードなら、極軸のズレだけでおさまりそうな挙動でした(南北にしかズレていない)。いずれにせよズレがあるのだと、最終的にはオートガイドをしなければ長時間露光は無理なのでしょうか…悩ましいところです。
さて、このM41を撮影している間に、少し奥の方で風がちょっとだけ弱くなっているのを確認できたので、移動を行いました。リチャード君の出番はこの2つだけで終了です。この後の風の状況を考えると、移動前にもう少し色々撮影しておいた方が正解だったのですが、その辺は正直撮ってみないとわからないので、仕方ないかと思ってます。ギガントをもうちょっとだけ風に強くしたいのですが、どこを補強すべきか…ムリ?
さて、移動後に狙ったのはまずM42。コイツは正月に撮影した時もまともに撮れなかったので、ほぼリベンジです。ただ、やはりまだ風が強くて、少しブレてます。この後のも含めて夜半まではまだまだ風の影響があったようです。
M42 オリオン大星雲
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+パラコア1(1380mm F4.9 60sec x8 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
それでも、
正月に撮影したもの
よりはマシかな…と、今確認してみると、正月に撮影した時の方が30秒露出で星の大きさは小さいぢゃないですか(^^;;
あちゃー、全然リベンジになってませんがな。こりゃ、まだ頑張らねばならんな…。ロードスター使って宅撮りしてみるかな…
さて(^^;;、この後も色々撮ってるのですが、春の銀河祭り、本日のトリは銀河で行っておきます。先日のしし座のM95の続き、M96です。こちらは先日のM95に近い形かと思ってたのですが、こうして強調して比較してみると、ちょっと違う形ですね。外周部は表現するのが結構難しいようです。もっと露出をかけないと無理っぽいなー。
M96 しし座 銀河
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+パラコア1(1380mm F4.9 120sec x8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
冬の星座から順番に追いかけて行ったので、筒はほとんど西側を向いたまんまでした。この時はまだオリオン座が見えてますが、夜半過ぎになるとしし座が代わりに西の空に傾いてきます。気温は5℃以下までは下がったようです。氷点下の山で撮影されてる方に比べるとぬくぬくなのですが、装備も軽めなので、さすがに少し冷え込みました。それでも、手袋無しでほとんどのことをこなせるのは楽でしたね。
OLYMPUS E-M5II M.ZD 12-100mmF4.0 IS Pro(12mm F4.0 20sec ISO 3200)
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