春銀河 形の変化も 風の中 (しし座トリオ、アンテナ銀河)
今晩は。画像処理に追われている玄です。
先週日曜日、風が吹く中でもなんとか強行した春の銀河祭り撮影大会ですが、今回は宵のうちから明け方近くまで、久々にたっぷり撮影できました。メシエを順に追っていこうと思いつつ、時折形の良いNGCを入れながら…と流していきました。
ただ、メシエを順に流していくと、冬の終わりの散開星団から春の銀河の辺りで、とにかく見栄えのしない単調な状況が続きます。なので、ここいらでちょいとハデな?ヤツを少し混ぜていきます。
最初は言わずと知れたしし座トリオです。これはギガントで撮影しててもとにかく外せませんね。M65,M66,そして上のNGC3628です。でも、さすがに1300mmになると、トリオを入れるのがギリギリになってきます。ガイドが少しずつズレていることもあり、NGC3628については少し左に寄りすぎてしまいました。
M65,M66,NGC3628

FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+パラコア1(1380mm F4.9 120sec x16 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
今回、このトリオ銀河は少しだけ気合いを入れてみようと、合計16枚を撮影しています。現像&処理してみて思ったのが、最低限これぐらいは露出しないと普段皆さんが航海しているような画像になってこない、ということです。暗い所の描写はとにかく、ノイズ処理がおっつきません(^^;。今回16枚を撮影して、なんとか少しマシになった、というレベルでしょうか。自分としては過去に無いぐらい良い感じで撮影できたんですが(^^;
で、その比較的ノイズが少なくできたトリオ銀河と比較して、ギリギリな処理をしているのが次のアンテナ(触覚)銀河です。
アンテナ銀河(NGC4038,4039)

FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+パラコア1(1380mm F4.9 120sec x8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
このアンテナ銀河は今回初めて撮影してみました。そもそもどこにあるのかよく分かっていなかったんですが、カラス座の右下の辺りですね。合体している中心分は比較的明るくて簡単に写るみたいなんですが、触覚の部分は相当淡いみたいで、簡単に出てきません。撮って出しだと、「あるのか?」という状況ですが、ムリヤリに強調してみると、うっすらと出てきました。強調がひどいのでノイズが凄いことになっていますし、周辺減光との兼ね合いもすごいことになってしまったのでちょっとトリミングしてます。ただ、大きさ的にはこれぐらいの焦点距離が楽しそうですね。このカットも24枚ぐらい撮影すれば面白くなるのかもしれません。そうすると1時間コースですな…。え? 普通はそれ以上露出しますか? そうですか? (^^;;
ということで、今回は少しハデな銀河を現像してみました。苦しいんですが、ゴリゴリと処理しているとアンテナなんかが少し見えてきて楽しくなったりします。まだ処理できていない銀河あるので、とりあえずこの週末はCP+が無くても(涙)楽しめそうです…。
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