春彗星 しっかり見れば 尾も伸びて



今晩は。玄です。
3連休に伊豆で撮影した彗星です。パンスターズ彗星(C/2017 T2)はまだ処理していませんでした。ちなみにこのパンスターズ彗星、当日は撮影できるとは思ってなかったんですね。撮影地は北西側に山があり、カシオペアは既にほぼ沈んでいたのです。
が、望遠鏡を向けてみたところパンスターズ彗星はまだ沈んでおらず、慌てて撮影しました。

C/2017 T4 パンスターズ彗星
パンスターズ彗星 C/2017 T4 2020年3月
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.3 60sec x5 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

例に寄ってこの日の宵のうちに撮影したものは風の影響が残っていて、使えるカット数が限られます。でもパンスターズ彗星は思ってたよりも動きがゆっくりで、飛び飛びで使ったカットでも特に気にならないレベルでした。風で星が太ってたのも幸いしたのかも知れません(^^;
どちらにしても、ダストテイル?が少し曲がって伸びているのがはっきり分かります。イオンテイルがシュッと延びているアトラス彗星と対照的ですね。


そのアトラス彗星の方は、夜半が近くなって高度が上がってから撮影してました。こちらは風が収まってきていたので撮影した12枚ほぼ全部使えてます。前回紹介したときはとりあえずの4枚カットだけでしたが、12枚処理してむりやりーの強調してみると、テイルがはっきりしてきます。

C/2019 Y4 アトラス彗星
アトラス彗星 C/2019 Y4 本気処理 2020年3月
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.3 120sec x12 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

やっぱり風の影響が違います。星の大きさがパンスターズを撮影した時と全然違うのが分かるかと…いや、彗星核スタックしてるので、よく分からないですね(^^;;。露出時間は微妙に違いますが、同じ光学系で撮影したものなんです。違いが分かるようにするには、ちょっと良くない比較対象でしたね(^^;

いずれにせよ、尾のある彗星は彗星っぽくていいですね。前回尾がある彗星を撮影したのは昨年の9月、この時ですが、この時も彗星は2つ撮影してますね。暗い彗星を含めれば毎年なんらかの彗星はあるのですが、やっぱりこれぐらい(7~8等)明るめの彗星があると、色々楽しくなります。

しかも、アトラス彗星はこのまま行けば1等星ぐらいまで明るくなって肉眼彗星になるようです。だとすると2015年に肉眼彗星になったラブジョイ彗星以来の明るさかな-。

がんばれ、アトラス!
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