玄の館 ブログの部屋
オメガ砲 丸いあいつを 狙い打ち(M87,オメガ星団)
2020
/
03
/
31
天体写真
こんばんは。玄です。3月の3連休で一晩撮影した銀河祭り、いよいよおしまいです。
銀河祭りも夜更け近くになると、春の銀河たちが次第に西に傾いてきます。薄明まであと少し、観測場所も皆さんお休みになって静かになってきました。撮影できる銀河も時間的に厳しくなってきましたので、何を撮るかセレクトになります。今回は春の銀河の中でも実際の大きさとしては親玉級なので、個人的に「親玉銀河」と呼んでいるM87を狙ってみました。
M87 親玉銀河 トリミング
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.3 120sec x12 ISO 3200)トリミング
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
巨大銀河で、巨大ブラックホールを持つこのM87銀河、中心部からジェットが噴出していて皆さん撮影されてます。今回の撮影でも一応は写っているのですが…見えるかな…(^^;。自分としては良く写った方なのですが、正直普通に見る分にはかなり厳しいので、これ以上の強調はしません。もっと透明度の良い日にどこかでチャレンジしてみたいですね。
トリミングしてないとこんな感じ。ぼやっとした楕円銀河なので、なーんとなくつまらない感じです。周辺に小さな銀河をいくつか従えてはいるのですが、すぐそばにはあまり目立った銀河も無いので、ぽつーんとある感じです。なかなか面白くは撮れないですね。やっぱりもっと強拡大して露出抑えてジェットを狙った方がいいのかな…。
さて、もうひとつの丸いアイツ。オメガ星団です。この場所は
昨年も来た伊豆半島
の一部なのですが、南側は結構ひらけてます。カノープスが見えるかというとキビシイかもしれませんが、自動導入してみるとオメガ星団は見えました。なので記念に撮影です。
低空のオメガ星団
FUJIFILM X-T1 Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.3 60sec x6 ISO 3200)トリミング
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
時間的にはもっと宵の口に撮影したものですが、紹介するのがこのタイミングになってしまいました。ガイドが今一つなのと、透明度が厳しく、条件的にはかなり良くないので全体的にボテっとした画像で、
前回撮影した時
のようなぎっしり感が出てませんが、とりあえず見えたということで証拠写真です。条件が良ければもっとしっかり撮影できそうな場所でした。
で…
オメガ星団撮影といえばこれですね、反射望遠鏡による通称オメガ砲(^^;。
ほぼ水平を向いたこの巨大な筒は、なかなかの迫力でした。今回は夜半から風がほぼ止んで、安心して露出を続けることができました。やはり風が無いのはいいですね。それでも湿気もあまりなく、かつそよ風程度は時折吹いていたので、夜露も降りることもなく、結構快適な撮影でした。あとは透明度さえあれば…という感じでした。
今年度も今日で終わりですが、来年度も月に一度の新月期にこの快晴と穏やかな天気が重なれば…と思わずにいられません。あとは新型肺炎が収まってくれて、毎月新月期に晴れてくれれば今年は完璧なんですが…そううまくはいかないかな。
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