ギガントのバラバラ事件 第4話 (光軸の迷走化)


こんばんは。玄です。
さて、無駄に派手な予告をしたギガントのバラバラ事件ですが、その後迷走していて、現状でも解決できていません。何がどうなっているのか?、何ができるのか?、解決策はあるのか?。いやもう、完全に迷走状態です。
爪の飛び出しがなくなって30cmフルに使えるようになった

事の起こりは、第3話でミラーセルのサポートの爪を切断してしまったことに…ありそうです。いや、もしかしたら原因は他かもしれませんが…※1 (^^;;

とにかく、光軸をしっかり調整した後、

「しめしめ、これで爪も無く完全に30cmを使った撮影ができるぜ。これでテスト撮影ダッ!」

と宅撮りを始めました。現状の撮影位置からだと、撮れる対象は北東から天頂付近と、かなり限られます。少しでも南に寄ると写りません。比較的明るくて星が多いところ…ということでM13をターゲットにしました。
しかし、ファインダーがずいぶんとずれていてアライメントに苦労しました。

「おっかしぃなぁ、こんなにファインダーがずれてたことは無かったのに…」※2

テスト撮影のM13 等倍で中心部だけ切り出し。よく見るとなんか星像がおかしい…
M13でテスト撮影。等倍。なんか星像がおかしい…
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4 60sec x8 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+IrfanViewで調整 等倍トリミング

薄雲が多少ありましたが、テスト撮影には大きな支障ではありません。出てきた絵を現場で拡大してみてみると…んんんん?なんか星がイビツでないかい?何かがおかしい??やばいか!?という状況でした。

これはまず光軸が怪しいと、焦点内外像を見てみます。確かに光軸合ってない…(涙
星像がおかしいので焦点外像を確認。やっぱりずれてる…

ただ、直前に光軸はしっかり合わせたはずです。こんなに簡単にずれるなんて…
そう言えば、筒を振り回しているときに時折「カタン」と音がしていたような気がします。まさかと思って、筒の後ろからミラーセルに手を入れて※3 、例の9点サポートを触ってみます。と!

「こいつ…動くぞ!」

ミラーセルを横から見る。矢印部分のフロート部分が本当にフロート状態になっているらしい…
矢印部分のフロートサポートが本当にフロートしてしまったらしい

案の定、サポートによってはミラーに接触していなくて、フリーの状態になってしまっています。ということは、ミラーがセルに接触していない=ミラーが動いてしまっている、ということか!?

実際、少しミラーを押してみると、動くような感じです。これは…ミラーが落下するようなことは無いとしても、角度によってミラーが動いてしまうようでは使い物になりません。これが、爪をカットしたことによるものかどうかはわかりませんが、一番疑わしい原因には違いないでしょう。では、なんとかしてミラーをセル側に押し付けるか引っ張るかしなければなりません。爪がなくなっている今、押し付けるのは無理なので、引っ張るしかありません。ここはやっぱりアセテートテープ君の出番です。

ミラーセルとミラーをアセテートテープでテンションをかけて張る!張る!張る!。でもテンションはあまりかからない…
リア面からアセテートテープで引っ張る

あまり方法は無いのですが、とりあえずアセテートテープでミラーとセルとを引っ張ります。これだとテープが長いのであまり効果は期待できないのですが…とりあえずこのまま光軸を合わせて、筒を振ってみます。

それなりにテープにテンションをかけたつもりだったので、ミラーが動くことは無いだろうと思ってたのですが、筒を南東側に向けた後、今度は南西側に向けてみると…(要は反転)…光軸がずれます。ミラーや9点サポートは動いていないようでしたが、何度か繰り返すうちにどうやら動き出しているようです。これでは不足かッ!?

見にくいけど、光軸を合わせた状態。本当はもうちょい追い込む。ピンホールからなのでうまく写せない…
南東方向に向けて光軸を合わせる。本当はもうちょっと追い込む

筒を反転させると、なにやら光軸がずれる…マヂか?
筒を南西方向に向けると光軸がずれるの図

仕方ないので、もう少しだけ分解して、今度はミラーのサポート方面に垂直にミラーを引っ張るようにテンションをかけます。この状況だともう少ししっかり引っ張れるようです。このままセルを筒に戻して、もう一度確認…やはりズレます。うううぅぅ(涙

今度は斜め方向ではなく、ミラーの側面から下に向かってテンションをかけるようにアセテートテープを張る。この方が晴れる。いや張れる
セルの側面から下に向けてアセテートテープでテンションをかける

ただ、ミラーや9点サポートの動きは感じられていません。光軸のずれを良く見てみると、写真ではうまく再現できないのですが、主鏡が動いているというよりも、斜鏡が動いているようなずれ方をします。ただ、実際に斜鏡がずれたのであれば、ミラーも動いているようなずれ方をするはずです。光軸アイピースの十字部分からだけ、ずれていくような動きをしています。しかも再現性があります…。

ここで詰んでます。イメージとしては、接眼部が動いているような感じですが、手で接眼部を持ってひねってみても、ここまで動きません。ただ、筒を短く切断してしまったので、もしかしたら強度が落ちて接眼部がたわんでいる可能性も捨てきれません(違うとは思いますが…)。光軸修正アイピースだけがたわんでいるのかとも思ったのですが、アイピースを持って動かしてみても、そんなに動きませんし、ショートタイプを付けてみても同じようにずれます。

ただ、最初に光軸を合わせた状態で、垂直に持っていくぐらいまではほとんどずれが認められなくて、反対側に筒を倒すと、徐々にずれていきます。むむぅ、なんぢゃこりゃ~?
ここでタイムアップ。どうやらこれ以上はひどくならないようだったので、とりあえずこのまま撮影してみます。対象は同じくM13。焦点内外像を見てみると、若干光軸はずれてますが、それでも前回みたいなことはありません。まだ星像はおかしいと言われればおかしい気もしますが、個人的には許容範囲内です。ただ、気持ち悪さは残ります。

ミラーテンションアップ!(ちょっと違う)で光軸を合わせなおして撮影。天候も良かったので前回よりかなりマシ
M13 光軸をしっかり合わせなおして再度撮影。前回よりはマシ
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4 60sec x8 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+IrfanViewで調整 等倍トリミング

そもそも、バラバラ事件前では光軸の詳細をチェックしたことなどありません。床置きで調整して、そのまま使って問題を感じていなかったというのもありますが、もしかしたら、元々こんなもんかもしれません(^^;

ただ、何度か振り回していると、現状のテンションのかけ方でもミラーサポートは動くことがあるようです。もう少しテンションのかけ方を工夫するか、ミラーの固定方法そのものを検討する必要があるかもしれません。このバラバラ事件、真相究明には時間がかかりそうです…コナン※4に助けを呼ぶか?いや、ラオ博士か?



※1 そもそも複数の改造を結果を見ずにやると、こうなるんですね。一つずつ確認しましょう…
※2 光軸がずいぶんずれてたんで、視野がずれて、ファインダーが合わなかったようです
※3 ギガントは、ミラー径30cmで筒内径35cm、シースルーセルなんで、手がミラー面まで届きます…
※4 もちろん、名探偵コナンと、ギガントなんで未来少年コナンをかけてます…


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コメント

UTO
光軸ですが、コマコレなしで撮影してみると、放射状に出るコマが均等かどうかで、判断しやすいかも・・?
向きで主鏡が動くなら、コマの収束点が方向によって変わるんじゃないかな・・。

nam
ギガント・・何やらちょっとやばい事になっている感ですね(汗
やっぱ爪の切りすぎで主鏡がうごいてるんでしょか。
何とか解決することをお祈りいたします・・

Re: タイトルなし

茶米 玄
UTOさんどうも~。
そうか、その方法がありますね!…
ただ、ギガントではコマコレ無しでの撮影をしたことが無いので、
2インチのTリングアダプタをどこからか持ってこなくては(^^;

斜鏡の状況や主鏡の固定を含めて、もう少し様子を見ながら色々やってみますね。

Re: タイトルなし

茶米 玄
Namさんどうも~。

まぁ、爪の切りすぎは前提でしたので、仕方ないのですが…
ここまで主鏡が動くとは思ってませんでした(^^;

固定方法含めて、可能な範囲で色々がんばってみます。ダメな場合は、ここでまたヘルプしますので、その時はお知恵を貸してください~
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