Web会議 デジタルズームの 蜜と罠


巣ごもり状態が長く続いて、最近はWeb会議を使ったあれやこれやが盛んに行われるようになって、仲間内でもWebオンライン飲み会なんかをやることが増えてきたりしてます。会社でもWeb会議があったりと、色々触れることも多いこの頃です。

ノートパソコンだとWebカメラが内蔵されてますが、見栄えはいまいちだし、デスクトップだと既にカメラがありません。その昔(恐らく10年以上前)に買って使ってなかったWebカメラを引っ張り出し使ってみたら、画角が4:3でSkypeだと横に伸ばされて太って見えるし、時々落ちるという古さでした…こりゃあいかん。

ということで、EOS Webcam UtilityをインストールしてEOSカメラを高級Webカメラにしてしまえー、と、使ってみました。
EOS 80D 2020年6月

インストールは難しくありません。基本ドライバーのインストールで、米国サイトからダウンロードしたWebcam Utilityをインストールするだけです。詳細はこの辺が詳しいので、省略します(ヲイ。


デスクトップマシンにEOS Webcam Utilityをインストールして、さて、接続。持ってるカメラのうち、対応しているEOS 80Dは今どき…ではないUSB MINIB端子なので、このケーブルを探すところから始めなければなりません。幸い、その昔外付けのGPSユニットを買ってて、そのUSB-MiniB端子ケーブルの長いのがあったのでそれを使ってみました。

気を付けなければならないのは、動画モードにしてから接続しなければならない、というところだけです。そんなに難しく考えずに、とにかく動画モードにして接続してみました。Zoomの設定画面を開いてカメラを確認する。EOS Webcam Utilityというカメラがあるのでそれをセレクトすれば画面が…画面が…出ない(涙

状況としては、接続はされているらしく、カメラ側もミラーアップまでは行われます。しかし、カメラの液晶画面には普通のライブビューと、四角いフォーカスのような表示と、上下の矢印が出て「デジタルズーム」と表示されている(ズーム倍率の変更は上下キーという意味)。少し妙な気もしたんですが、特に問題はなさそうです(実はそうではなかった…)。しかし、3~5秒ほどそのライブビューが表示された後、いきなりミラーダウンしてPC接続だけになってしまう。そして、数秒後にまたミラーアップしてライブビューが液晶に表示されます。そして再びミラーダウン…以下延々繰り返し…(涙
この間、PC画面には何も表示されず、カメラからの信号は一切来ていないようです。これでは使えねええぇぇぇ。

何かがおかしい。ということで、いくつか原因を検討してみました。

1) セットアップが完全に終わっていない(リブートしてみる)
2) カメラのファームウェアバージョンが古い
3) PC側は、EOS Utilityが入っていないとダメなのかも(PC接続と繰り返しになる辺り…)
4) PCかカメラのどこか(ケーブル含む)が壊れている
5 ) 誰かの呪い

ここまで来たら確認しておきたい( 5)、はイヤだが…)。
1) まずはPCのリブート。変化なし(涙
2) 調べてみると、持ってるEOS 80Dのファームウェアバージョンは1.01でした。最新版は2020年6月時点で1.03なので、一応ダウンロードしてファームアップしてみます。10分ほどかかってファームアップして、
再接続…変わらず(涙涙

3) 次は、ほぼ使うこともないので若干面倒だけど、EOS Utilityをインストールしてみます。こちらもCanonのホームページからダウンロードしてインストールするだけなので、さほど面倒な話でもありません。インストールして、この状態で再度Webcamとして使ってみる。どうだ!?これでダメならもう方法は無いぞ!?

変化無し…(涙涙涙

あああああぁぁ、こうなると 4) PCかカメラのどちらかがおかしぃと考えるしかないのか…(呪いは違うと思っておこう)
似たような症状が無いか、Webで色々検索してみましたが、こんな中途半端な接続状態はどうも見つかりません。そもそもEOS Webcam Utilityはノーサポートなので、Canonに聞くわけにもいかない。

くうぅ、とういうことで、なんだか悔しぃので高性能なWebカメラやHDMIキャプチャーボードなんかをあれこれ物色して、ポチる寸前まで行ってしまってました。まぁまて。落ち着け。

ここで、せっかくインストールしたEOS Utilityを試してみることにしました。そもそもこいつにはライブビューで撮影できる機能があるはずです。立ち上げてみて、カメラを接続してみます。カメラの設定がすべて反映されたコントロールパネルが常に見えているのがなんだか新鮮です。さて、ライブビューボタンを押してライブビューを見て…見て…見えない?

画面には、「デジタルズームされている状態では、ライブビューが使えません」的な表示が出ました。ん?んん?んんんんんんんー??

…ここでようやく、気が付きました。少し前、EOS80Dで金星を撮影した時に、そのままでは少し小さすぎるので、3~5倍程度のデジタルズームをかまして動画を撮影したはずでした(面倒なので処理はしていない…)。ということは、そのデジタルズームを解除してやれば使える?使えるのか!?

一度カメラを外して動画モードにし、デジタルズームを解除。その上でWebカメラとして接続しなおしてみます…

…動いたー!!!

ああぁぁ、よかった。5)では無かった。
ということで、とりあえずEOS80DがWebカメラになることだけは確認できました。まぁ、写真の通り三脚に乗せると設置スペースとかの問題もあって、このままWeb会議とかで使えるかどうかはまた別問題なんですが、どこかでチャレンジしてみたいとは思います。うまく行けば惑星観察会とかもこのまんまできるんじゃないかな…。

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コメント

TANKO
本件、Canonにフィードバックしてあげんといかんね。^^)

TANKOさんどうも~。
今回の件は、結局EOS Utilityをインストールしてみなければたどり着かなかったかもしれません。
EOS Utilityからは、デジタルズームを解除してくれ的な表示がでるのでわかるのですが、
Webcam Utilityからはそうしたメッセージを出すことができるかどうか、というところですね。

ベータ版だし、米国版ということもあるので、色々難しいところはありますが、
インタビュー記事を見ると将来正式版になりそうな気配もするので、マニュアル(注意事項)は
きちんとしてほしいところですね。
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