夏の夜の 気流落ち着く 惑う星


昨夜は思っていたよりも晴れそうだったので、今度は比較的近場の毘沙門へ出てみました。狙いはギガントでのメシエ撮影の続きでしたが、先日行った達磨ほどの暗さは期待できないので、お気楽撮影モードです。ついでに、風は多少あったものの、気流は落ち着いていたので惑星の撮影もしてみました。まだ一眼レフでの動画撮影ですが、だいぶ慣れてきました。

共通データ:Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm UW15mm拡大撮影+デジタルズーム(たぶん6,000mm相当ぐらい)ISO800~3200 1/60~1/30sec 1分動画
AutoStackkert!3 スタック25% Registax6でウェーブレット処理
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド

まずは土星です。先日の撮影で、6mmでの拡大撮影だと露出不足になることが分かっていたので、今回は15mmでの撮影です。気流が落ち着いていたというのもありますが、私にとっては過去にない良好な画像が得られました。やはり、30cmの威力があります。
土星 2020年8月20日 オライオン30cm KissX9

続いて木星です。この日はイオの影が見えているという話でしたので、星野の撮影をする前に狙いました。木星や火星だと十分に明るいので、たぶんNPL6mmで拡大した方が良好な絵が得られるとおもうのですが、今回は面倒なのでそのまま15mmで撮影です。本来なら画質良好なテレビューのバローレンズなどを使い、CMOSで撮影するのが良いのだとは思いますが、その辺はまた今後の課題にしておきます。それでも、この木星も私が過去撮影してきたどの木星よりも高精細に撮影できています。イオの影は少しブレてしまっていますが、この辺が限界かもしれません。
木星 2020年8月20日 オライオン30cm KissX9

最後に火星です。ただ、昨日に撮影した火星は曇ってしまったので明るさが大幅に変化してしまい、今回スタックがうまくいきませんでした(何か方法はあるのかもしれませんが…)。なので、先日の達磨で撮影したものです。なので、これだけは実はNPL6mmの拡大です。雲は無かったのですが、風があってかなりブレブレだったんですが、かろうじてしっかり解像できました。多少赤いのを強調はしてますが、いい色です。
火星 2020年8月16日 オライオン30cm Kissx9

昨夜の撮影は普段撮影している場所とは少し離れた草むらの多い場所でした。少し窪地になるので風の影響が少ないのはいいのですが、今の時期なので蒸し暑く、蚊が多いのは閉口しました。蚊の対策はしっかり行わないとだめですね(^^;

毘沙門草むら 2020年8月
OLYMPUS E-M5II M.ZD 12-40mmF2.8Pro+ケンコープロソフトンA(12mm F2.8 40sec ISO 3200)

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コメント

nam
土星も木星も火星も良く撮れてますねー!
シーイングも安定していたんでしょうけど撮影と画像処理に慣れてきたのとさすが30センチ砲という感じでしょうか
カッケー^^

Re: タイトルなし

茶米 玄
namさんどうも~。ここ数日は夏らしい気流が落ち着いた日が続いているみたいで、各所ですごい惑星画像が上がってますので、自分も撮ってみたくなりました。火星も近づいてますしね。
やはり撮影と、処理に慣れてきたことがあります。AutoStakkert!3を使っているんですが、ffmpegで動画変換を自動的にしてくれるので、結構簡単に処理ができます。細かい指定とかがまだできてないので、もう少し追い込めるかもしれません。
30cmならでは、というのはやはりあります。惑星が明るく撮れるので、デジカメの動画でいけちゃうんですよ。
後は、拡大光学系を、もう少し追い込みたいですね。
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