写し取る 光あふれる星団を (M7,M8,M4)


15日の夜に遠征した達磨ですが、原則2分8枚でメシエ天体を次々に撮影する予定でした。最後は風が出てきたので1時ぐらいで切り上げましたが、それでもネオワイズ彗星とNGCの一つを合わせて、ギガントだけでも13対象を撮影できてます。はい、そうです。ペースを上げて処理&紹介していかないと、夏休みの宿題が終わりません(^^;

まずは夏の散開星団の代表、藤さんことM7です。なんで藤さんなのかは、「星は、すばる。」をご参照のこと(^^;

30cmギガントによる M7 @達磨 2020年8月

共通データ:Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGで彗星stack+PaintShopProとIrfanViewで調整

今回は空も良かったこともあり、過去に同じようにM7を撮影しても、ここまで各星にスパイダーが出てキラッキラになったことがなかったような気がします。少々やりすぎな感じもしますが、天の川の中の散開星団らしい、にぎやかな感じに撮れました。

同じように近くにあるM6も撮影してます。

30cmギガントによる M6 @達磨 2020年8月

こちらもスパイダーがキラキラになって、明るい星の多い散開星団らしい絵になりました。ただ、星野写真を見てもわかるのですが、このM6とM7の背景は結構違います。M6の辺りは暗黒帯が入り組んでる辺りになるので、周辺の星は少し少な目です。でも、ギガントでこうやって撮るとそれなりににぎやかに写るのでいいですね。

そして、実は今回撮影した中で自分では一番よく撮れたと思うのがこのM4です。実は、薄明が完全に終わる前、ネオワイズ彗星を撮るまでの時間つぶしで撮ってました(^^;

30cmギガントによる M4 @達磨 2020年8月

この後の撮影では、時折たわみか何かでガイドずれが目立っているのですが、この最初のM4だけは、何故かガイドもビシッと決まって、風もほぼ無かったこともあり、星像がすごくいいんですよね。周辺減光含めてもう少し丁寧に処理しておきたくなります。
比較的星がまばらな球状星団ということもあるので、中心部までびっしりの星が見えます。天の川に近いので周辺の星もたくさんあって、とにかくにぎやかです。

今まで、EM姫(EM-200)等を使ってなるべく多くのコマを使えるように撮影してきましたが、やはりエンコーダー付きのみぞかさん(AXJ)は一味違う気はします。風さえなければ、ほぼすべてのコマが使えるので、歩留まりがかなりいいんですよね。極軸が狂ってたりタワミが出たりすれば、結局すべてのコマが使えねぇ、ということになることもありますが、その辺はEM-200とかでも同じだったりする…はずです。高い買い物でしたが、やはりその実力はそれなりにしっかりしたものだと思います。望むなら、耐荷重はとにかく、もう少し振動に強くできれば…と思ったりもします。まぁ、振動に関しては筒の問題がかなり大きいのですが(^^;

達磨 ギガントで天の川付近を狙うその6 2020年8月
LUMIX TX1 DC VARIO-ELMARIT 9.1-91mmF2.8-5.9(9.1mm F2.8 30sec ISO 3200)

M7辺りを狙っている時のギガントとみぞかさんです。こうやって見ると透明度も結構しっかりしているような気もします。いい夜でした。しっかり遠征できてしっかり晴れる。こんなの、年に1~2回しか無いんですよねー。

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