玄の館 ブログの部屋
連休の 晴れ間探して 筒を出す(強風下土星木星&星野)
2020
/
09
/
22
天体写真
こんばんは。連休最終にして腰を痛めてしまってうんうん言ってる玄です。鍛え方が足りんな…
さて、今回の連休は新月期が重なっていたのでかなり期待してたのですが、見事に曇天続きて、いまいちでした。ただ、晴れ間が全くなかったわけではなく、ちらちら星も見えたので、星見台(手製ウッドデッキ)から少しチャレンジしています。
LUMIX TX1 DC VARIO-ELMARIT 9.1-91mmF2.8-5.9(9.1mm F2.8 1.0sec ISO 3200)手持ち
最初は金曜日の夜。連休直前で撮影できたものです。
準備ができたのが少し遅かったので木星土星はもうだいぶ傾いてきています。気が付いたらそんな季節になってしまっていたのですね。撮影は、風が相当強かったのと、この後曇るという予報でしたのでギガントを出す元気も無く、まる子(CEM25EC)+光圀さん(BORG107FL)です。10cmのフローライトなら惑星もそれなりに写るだろう、という魂胆ですが、今回の狙いは、CMOSカメラ、ZWQ183MCできちんと動画が撮影できるかどうかです。前回はRAWで撮ってしまい、白黒になってしまったのでリベンジというか、確認です。
SharpCapの設定をRGB24にして、フレーム数を指定して撮影すると、結構簡単にきちんと撮影出来ました。ただ、ホワイトバランスはあらかじめそれなりに設定しておかないと、後で苦労することになります。ホワイトバランスは通常の画像処理で使う「立ち上がり部分、もしくはピークをそろえる」というパターンだといまひとつで、どうやら「立麻刈り部分をそろえる」ようにすると、うまく行くようです。これに気が付いたのはもっと後ですので、この時はいまいちでした。
ZWO ASI 183MC BORG 107FL+NPL6mm拡大(約6,000mm F60 1/100sec Gain 400)
iOptron CEM25EC赤道儀 AutoSttackert!3+RegiStax6とIrfanViewで調整
で、木星ですが、まぁ、見事なまでにただの丸ですね(^^; …いや、もしかしたら大赤斑が…あるかも?
撮影そのものはなんとかできたのですが、いかんせん風が強く、PCから見る木星も「川底の石」のごとく、ぶよんぶよん揺れてます。更に、強風による架台の揺れが加わり、PC画面で木星をきちんと「丸」として見ることも困難です。まともに撮影したのでは木星が丸にさえならないので、ゲインを400まで上げて、1/100秒で無理やり撮影です。
ここまで無理やり撮影したのも一つ理由があって、風に対する対策が有効かどうかを見るためです。対策は…傘です。
TakaSiさんがパラソルで風よけにしている、という話をされてたので、それならとりあえず普通の傘でも手で持ってれば風よけにはなるのでは…というわけです。今回、普通なら撮影しないレベルの風でしたが、傘をさすことで、一応撮れなくはない、というレベルまで落ち着くことが確認できました。ギガントでも、大きめの傘を用意すれば少しの風ならなんとかなるかも…
さて、土星も撮影しています。いずれにしてもシーイングも最悪でしたので、まともな像にはなりません。一応土星という記録です。
ZWO ASI 183MC BORG 107FL+NPL6mm拡大(約6,000mm F60 1/20sec Gain 374)
iOptron CEM25EC赤道儀 AutoSttackert!3+RegiStax6とIrfanViewで調整
撮影枚数は、1000フレームを基準として、スタック時に50%をスタックしています。まだ色々試している段階ですが、今までに試した範囲では、25%ぐらいをスタックするより、多少落ちても50%までスタックした方が良好な結果が得られています。この辺は撮影状況にもよるとは思いますので、まだ色々試してみないといけませんね。火星最接近には間に合わないかな…。
さて、惑星撮影後も晴れていたので、つづいて星野撮影にもチャレンジしてみました。どちらかというと電視観望的なイメージです。SGIMAの50-100mmF1.8にASI183MCを付け、間にNB-1フィルターをかませて赤いのを狙います。本当は網状を狙いたかったのですが、薄雲が広がり始めてたので、とにかく写る北アメリカと、サドル付近を撮影してみました。前回ポタ赤で苦労したので、今回は自動導入です。このレベル(270mm相当)まで来ると、ファインダーも無いので手動で導入するのは至難の業ですね。
共通データ
ZWO ASI183MC SIGMA 50-100mm F1.8DC(100mm F2.0 30sec x12Gain 400)
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチ YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
北アメリカ星雲
サドル付近
市街地の光害があり、かつ薄雲?の状態にしては、なんとか写すことができました。でも、なんとなく不満が残ります。もう少し出てくれないかなぁ。
いずれにしても、思ってたよりも画像が出てこないので、Gainを400まで目いっぱい上げてます。なので相当荒れてます。慣れてないのでダークを引くのをすっかり忘れていました。最初にしなきゃダメですよね。この辺、まだまだなれる必要がありそうです。
LUMIX TX1 DC VARIO-ELMARIT 9.1-91mmF2.8-5.9(9.1mm F2.8 1.0sec ISO 3200)手持ち
ただ、気になったのは周辺画像です。1インチセンサーなので、中心部しか使っていないはずですから、ここまでひどい収差が出るのは明らかに変です。フィルターの影響もあるのかもしれませんが、もしかしたらレンズの構成上の問題かもしれません。これはピントを操作してても感じるのですが、50mmと100mmでピント位置があまりにも違いすぎるのです。絞りの調整上、EOSのカメラに付けたままで、ズームを50mmにしてF2.0で絞込ボタンを押して電源ONのままレンズを外しているのですが、その時にレンズ位置が最適でも、ズームすると(電源が無いので)もしかしたら最適なレンズ配置にできていないのかもしれません。ズームというよりピントかもしれませんが。
あまりこの構成で撮影することは無いのですが、電視観望をするときには便利に使えるレンズなので、もう少し確認しておきたいと思います。
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