つかの間のオリオンに見る薄明か


こんばんは。接近中の火星を撮りたいけど天候が合わず、じりじりしてる玄です。

さて、連休で惑星を撮影したあと、予定通り?曇ってきたので筒(ギガント)の方は撤収し、赤道儀(みぞか)はポリ袋を被せて設置のままとしました。
GPVだと明け方晴れる予報だったからです。3時半頃起きて見ると、思ってたよりもスッキリ晴れてます。これならもっと早く起きれば…とも思ったのですが、前日の機材出し入れで腰を痛めてしまっていたので無理はできません

慌てつつ、ドナルド君+ロードスターセットをスタンバイします。みぞかさんにとっては十分軽いシステムなんですが、考えてみたらこれだって口径12cmの屈折なんで、それなりの重量はあるんですよね。

星見台のみぞか(AXJ)でオリオンを狙うの図 2020年9月
LUMIX TX1 DC VARIO-ELMARIT 9.1-91mmF2.8-5.9(9.1mm F2.8 1sec ISO 3200)手持ち

腰をいたわりながらセッティングをします。空は徐々に薄明が始まっていました。今回の狙いはカリフォルニア星雲、NGC1499だったんですが、画角的に入るかどうかは確認していません。とにかく導入してワンカット撮影してみますが…ガイドが想定以上に思いっきりずれて線が描かれています。昨夜、惑星を撮影しながら少しずつドリフトアライメントしてたつもりだったんですが、最後のツメでどうやら反対側に動かしてしまったようです。

もう、ほとんど調整している暇はありません。どんどん空が白んできています。このまま写るかどうかよくわからない、しかも導入ができているかどうかもわからないカリフォルニア星雲を狙うのはあきらめて、素直に?M42に向けます。トラペジウムをデジカメで拡大して観察しながら、ドリフトアライメントを調整して、そこそこ合わせ直しました。

ドナルド+ロードスターで薄明中のM42 2020年9月
Canon KissX9(HKIR) Kenko SE120+x0.8レデューサー IDAS NB1(400mF4.0 20secx8 ISO3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整


そのまま撮影です。極軸の合致具合が不明でしたので、露出は20秒に抑えて、8枚ほど撮影して重ねてみました。既に薄明は始まっているので、とりあえず見たよ、程度の確認につもりでした。

でも、ノイズはとにかく、淡い部分を持ち上げてみると、思いのほかしっかり写っています。南北の向きとかも含めて本当にいいかげんですが、思っていたよりも写っていて、早起きしたのが報われました。これなら、しっかり合わせればカリフォルニア星雲だって写ってくれそうです。ロードスターを使っての自宅もしくは近郊でのお手軽撮影はまだまだ色々試してみたいところがあるのですが、梅雨をはさんでなかなかできていませんでした。天候や時間の都合もありますが、夏から秋の星雲の赤いヤツも、なんとかチャレンジしたいと思います。

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