ハロウィンの 月夜に眺める 惑星の


こんばんは。samさんのノイズの解析Zoomに参加して、あまりのレベルの高さに「しまった」、と思ってしまった玄です(^^;。

星見台で惑星撮影 2020年10月31日

さて、昨夜は10月2度目の満月でいわゆる「ブルームーン」でした。例によって満月はすごくよく晴れるので(^^;、惑星を撮影すべく、星見台(ウッドデッキ)にギガントを展開しました。実はここまでギガントを持ってくるのは結構手間なので、そんなにしょっちゅうは撮影できないんですよね。ただ、これだけ晴れてるので、この日はがんばりました。

今年は惑星をそこそこ色々撮影できているのですが、実際色々やってみると、30cmの実力はまだ発揮できていないなー、というのが正直なところです。今のところ影響が大きいのは、シーイングと拡大方法でしょうか。撮影はやはりCMOSで無圧縮撮影を行い、スタックを多数行うことがよさそうだというのは分かってきましたが、拡大方法はアイピースが良いのか、バローレンズが良いのかまだ決めかねています。

ただ、バローレンズも先日GSOの2インチEDの2倍バローを購入したものの、惑星撮影に使ってみると結構色が付いて「だめじゃん」となっています。まぁ、この2インチのバローは他の目的でも買ってたのでこれはこれで仕方なしとします。

2倍バローはビクセンのショートバローもあるのですが、実はこちらの方が良く写ります。あと一つ、国際光器で購入した5倍バローもあるので、今回はこれを使いました。ただ、このバローは眼視で使っても今一つの結果でしたので、あまり期待はしていません。

木星5倍バロー 2020年10月31日
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+5倍バロー(6000mm 1/20sec x1000 Gain 173)
Vixen AXJ赤道儀 AutoStakkert!3でstack+Registax6とIrfanViewで調整

まずは5倍バローで木星。全体的にもやもやして、解像しているような気もしますが、Stackしてもあまり模様は出てきませんでした。しかも、少し赤寄りの画像になります。まぁ、こんなもんです。一応土星も見てみます。

土星5倍バロー 2020年10月31日
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+5倍バロー(6000mm 1/6sec x1000 Gain 173)
Vixen AXJ赤道儀 AutoStakkert!3でstack+Registax6とIrfanViewで調整

こちらはまだ見られるイメージですね。下の2倍バローの土星に、少しモヤをかけたような感じです。少し色が出ている辺りも含めて、いまひとつなのは想定通りです。いや、思ったよりはいい写りになっているかな。

さて、比較というか、今のところは本命の2倍バローでの結果です。CMOSカメラのスリーブを少し出し気味で接続していますので、実際は3倍バローぐらいの効果が出ているとは思います。5倍バローよりは明るめなので、ちょっとだけ露出は短くできます…と言って、ゲインを下げただけでした(^^;。もう少し露出短めにすると解像度上がるかなぁ…

木星2倍バロー 2020年10月31日
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+2倍バロー(4000mmぐらい 1/20sec x1000 Gain 114)
Vixen AXJ赤道儀 AutoStakkert!3でstack+Registax6とIrfanViewで調整

木星だと、解像度が違うのが良く分かります。もうだいぶ低くなっているし、シーイングも必ずしも良くないので、たいした画像ではないのですが、少なくとも5倍バローよりは良く写っているでしょう。ちょっと小さめなので、AutoStakkert!でDrizzle1.5倍をかけてます。もう少し解像しそうな気もしますので、バローレンズのもっといいもの、やはりパワーメイトでしょうか。来年にはその辺を導入したいなと思ってしまいます。

更に土星も載せておきましょう。縞模様に特徴はあまりないので、差はなさそうにも見えますが、やはりこちらの方がちょっと良く写っている気がします。こちらは露出を少し切り詰めているので、その影響もあるかもしれません。

土星2倍バロー 2020年10月31日
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+2倍バロー(4000mmぐらい 1/15sec x1000 Gain 262)
Vixen AXJ赤道儀 AutoStakkert!3でstack+Registax6とIrfanViewで調整

この後、直焦点でも少し遊んでます。沈みかけているM57も撮影したのですが、昨夜の主役は、やはりお月様でしょう。23時過ぎが満月、しかも今年最少の満月でしたので、1インチのASI183MCで狙ってみました…が、やはり1200mmでははみ出します(^^;

10月のブルームーン1インチでスタック
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm(1200mm F4.0 1/200sec x80 Gain 0)
Vixen AXJ赤道儀 AutoStakkert!3でstack+Registax6とIrfanViewで調整

それでも、SharpCapで撮影してたので、ついでに100枚を撮影し、AutoStakkert!3で80枚をスタックしてみました。周辺部は少しあやしぃ感じです(コマコレ使ってないもんな)が、解像度がぐぐっと上がって、これまで撮影したことのある満月の中では一番シャープな感じになりました。これ、デジカメでもデジタルシャッターとか使って100枚ぐらい撮影してスタックすれば、かなり行けるんじゃないかと…今度やってみよー。

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コメント

やまぎりK5
こんばんは!

私もZOOM学会^^;聞いておりました。
皆さん、あんな高レベルな事を考えながら、撮影&画像処理しているんだ!!ってびっくりでした。。唯一、同レベルに近づけそうだったのが「楽しんだ者勝ち」みたいな点のみだった様な^^;

私は惑星撮影はほとんどやったことが無いのですが、想像以上に難しそうですね。。
天体撮影と言っても、色々な楽しみ方があって、とても奥が深いんだなぁ~と思った今週末でした!

Re: タイトルなし

茶米 玄
やまぎりさんどうも~。

ノイズのお話、やっぱり少々レベルが高くて、楽しそうなんですが、なかなか話題には参加しにくい雰囲気でしたね(^^;
でも、やまぎりさんの撮影対象だって、十分高レベルなんですけど(^^;;

望遠鏡は、持ってるだけではなんとなくもったいなくて、できることは全部やってしまいたくなります。
ええ、単に貧乏性で、結果としていいものは残せてないんですが(^^;
最近、ようやく一通り楽しめたので、ちょっとずつ深みにはまっていこうとしているところです(^^;;
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