玄の館 ブログの部屋
彗星を 求めて繰り出す 上弦の (エラスムス彗星 C/2020 S3)
2020
/
11
/
22
天体写真
こんばんはー。相変わらず寝不足で画像処理が進まない玄です。
昨夜は上弦前の明るい月が輝いてましたが、3連休の中では天候も比較的安定していそうでしたので、先週に引き続いて毘沙門に出撃してきました。月が沈むのが夜半前でしたから、しっかり?準備してゆっくり出発です。
月が沈みかけた現地に到着してみると、思ってたよりも風も無く、良く晴れていて良い条件です。今月は2回以上出撃できたことになりますが、月に1度ぐらいこんな夜があればなぁ、とつくづく思います。ただ、この日はそう甘くありませんでした。
狙いのメシエ撮影は、先週の出撃で今の時期に撮れるものはほぼ完了していたので、正直あまり狙うものを考えていませんでした。なので、前回も撮影しているのですが、馬頭星雲、IC434です。
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x12 ISO 6400)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
背景との兼ね合いもあってISO6400で1分なんですが、馬がなかなか出てきてくれません。かなり強調してますが、その分燃える木、NGC2024がぐだぐだになってしまいました。アルニタクの光芒やスパイダーの出方を含めて、光学系や画像処理にかなり課題があるなぁ、というのが良く分かる画像になってしまいました。色々楽しめそうです(^^;
さて、そのほかは、残念ながら先週ほど安定した天候ではなく、2時ぐらいから雲が出たり晴れたりの繰り返しでした。秋から冬のメシエの大半は撮れているので、2時から3時半ぐらいまでは少し仮眠を取って、その後春の対象を狙い始めました…が、ここでも雲に悩まされます。
OLYMPUS E-M5II M.ZD 12-40mmF2.8Pro(12mm F2.8 30sec ISO 3200)
そして4時を回って、金星が昇ってきました。いよいよ狙いのエラスムス彗星を…と思ったのですが、そこから更に雲が広がってきます。金星はかろうじて見えていますが、こんなんじゃ彗星も写らないよな…と思いつつ自動導入で導入し、1枚撮影してみると、山影から出てきた彗星が緑色に写っているではないですか。行けるか?
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x4 ISO 6400)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
慌ててそのまま数枚撮影し、天候も安定してきたところで更に撮影してみましたが、薄明と相まってあまりきれいに映りません。露出を調整すればよかったのかもしれませんが、そんな余裕もありませんでした。
ただ、現地のプレビューでもうっすらと尾が確認できたので、これはそこそこ尾が長くなっているのかな、と、がんばって少し強引に処理してみました。これだけ尾が出ているなら、もうちょっとじっくり処理してムラ取りしてやりたくなります。久々にしっかり尾が出てる彗星を撮れた気がします。
ネオワイズ彗星
はきちんと撮影できた時には尾が淡くなっちゃってたからなー。
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