彗星を 求めて繰り出す 上弦の (エラスムス彗星 C/2020 S3)


こんばんはー。相変わらず寝不足で画像処理が進まない玄です。
昨夜は上弦前の明るい月が輝いてましたが、3連休の中では天候も比較的安定していそうでしたので、先週に引き続いて毘沙門に出撃してきました。月が沈むのが夜半前でしたから、しっかり?準備してゆっくり出発です。

月が沈みかけた現地に到着してみると、思ってたよりも風も無く、良く晴れていて良い条件です。今月は2回以上出撃できたことになりますが、月に1度ぐらいこんな夜があればなぁ、とつくづく思います。ただ、この日はそう甘くありませんでした。

狙いのメシエ撮影は、先週の出撃で今の時期に撮れるものはほぼ完了していたので、正直あまり狙うものを考えていませんでした。なので、前回も撮影しているのですが、馬頭星雲、IC434です。

馬頭星雲と燃える木 2020年11月
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x12 ISO 6400)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

背景との兼ね合いもあってISO6400で1分なんですが、馬がなかなか出てきてくれません。かなり強調してますが、その分燃える木、NGC2024がぐだぐだになってしまいました。アルニタクの光芒やスパイダーの出方を含めて、光学系や画像処理にかなり課題があるなぁ、というのが良く分かる画像になってしまいました。色々楽しめそうです(^^;

さて、そのほかは、残念ながら先週ほど安定した天候ではなく、2時ぐらいから雲が出たり晴れたりの繰り返しでした。秋から冬のメシエの大半は撮れているので、2時から3時半ぐらいまでは少し仮眠を取って、その後春の対象を狙い始めました…が、ここでも雲に悩まされます。

エラスムス彗星を狙っている時の雲…
OLYMPUS E-M5II M.ZD 12-40mmF2.8Pro(12mm F2.8 30sec ISO 3200)

そして4時を回って、金星が昇ってきました。いよいよ狙いのエラスムス彗星を…と思ったのですが、そこから更に雲が広がってきます。金星はかろうじて見えていますが、こんなんじゃ彗星も写らないよな…と思いつつ自動導入で導入し、1枚撮影してみると、山影から出てきた彗星が緑色に写っているではないですか。行けるか?

11月22日未明のエラスムス彗星 雲間になんとか
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x4 ISO 6400)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

慌ててそのまま数枚撮影し、天候も安定してきたところで更に撮影してみましたが、薄明と相まってあまりきれいに映りません。露出を調整すればよかったのかもしれませんが、そんな余裕もありませんでした。

ただ、現地のプレビューでもうっすらと尾が確認できたので、これはそこそこ尾が長くなっているのかな、と、がんばって少し強引に処理してみました。これだけ尾が出ているなら、もうちょっとじっくり処理してムラ取りしてやりたくなります。久々にしっかり尾が出てる彗星を撮れた気がします。ネオワイズ彗星はきちんと撮影できた時には尾が淡くなっちゃってたからなー。
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