登るまで 猿と銀河で 一休み


こんばんは。「令和2年11月快晴」の処理を少しずつ進めている玄です。

この日は宵のうちの球状星団を撮影して、冬のメシエ散開星団をいくつか撮影したら、後は春の銀河が登ってくるまでは手持ち無沙汰になりました。
かと言ってせっかく展開したみぞかさん+ギガントのセットをそのまま放置するのはあまりにもったいないので、秋から冬の目立つNGCを狙ってみました。
M42はもう撮影して先日出してます。
まずは双子座の足元(位置的にはオリオン座?)、NGC2174/75 のモンキー星雲です。

モンキー星雲(NGC2174) 2020年11月快晴
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x12 ISO 6400)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

淡いんですがノーマルカメラでもそこそこ写るので過去にも何度も撮影しています。ただ、今回はHKIRの赤外改造カメラです。赤いのドンと来い!と思いつつてきとーな露出で撮影したのですが、思ってたよりもずっと淡いイメージでしか写ってませんでした。やっぱしこの辺はフィルターを駆使してしっかり描写するべきなんでしょうね。取り敢えずゴリゴリ強調すれば、それなりに赤外カメラらしくお猿さんが出てきてくれたので良しとします。

続いて狙ったのは南の低空、2号さんことNGC253です。

NGC 2号さん 2020年11月快晴
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x12 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

これまた明るい銀河なので、毎年のように狙ってはいます。去年は撮らなかったかな…。ただ、位置が低く、どうしても光害やもやの影響を受けてしまうので、ISO3200の1分露出でもバックグラウンドが相対的にかなり明るくなっています。本当は2分ぐらいかけて撮影したいところですが、今回はここまでとしました。それでも、ギガントの性能に助けられて、過去に撮影した中ではかなりいい出来になっていると思います。


最後は春の星座が少しだけ上がってきてからの撮影、しし座の頭の先、肉丸さんことNGC2903です。

NGC 肉丸さん 2020年11月快晴
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x8 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

これは春先の有名どころの銀河ですし、比較的写りも良いのですが、今回は腕の外周のしっかりした表現までには至りませんでした。それでも、これまであまり真剣に撮影したことが無かったので、おまけに撮影した割には比較的良く写った方だとは思います。

で、実はこの後バラ星雲の中心部も撮影しておこう、と思ってたら、3枚ほど撮影したところで予想外の電池切れになり、春の銀河を撮影する前にKissX9での撮影が終了してしまったのは秘密にしておきたい事実でした…涙。


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コメント

UTO
モンキーは反射成分もあるので、未改造フジ機がベストチョイスな希ガス・・
改造機だと左の反射の青が弱っちいんですよね、、、

それにしても、APS-Cサイズもあれば、1200mmでも銀河はちっさいですねー・・
183で撮ってみるのも良いのではないでしょうか?

Re: タイトルなし

UTOさんどうも~。
確かにモンキーはFUJIの未改造で撮っても赤い部分のイメージはそんなに変わらなかったかも…
でもまぁ、EOS KissX9、ノイズが少なくて素直なんですよ(^^;。やっぱり新しいカメラはいい…。

春の銀河は、1200mmでもやっぱり物足りないのは多いですね。183MCで撮影すれば、もっとビッグに撮影できるはずですが…現地にPCを持ち込むのは面倒なので、まだそこに至っていません。
ニワトリでは、そのうち試してみたいとは思います。
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