玄の館 ブログの部屋
ワンショット 月夜のテストで衝撃の
2020
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12
/
28
天体写真
こんばんは。満月期になれば晴れるのジンクスにうずうずしている玄です。
さて、気が付くともう年末です。この12月は遠征も一回行けているのですが、その辺の画像処理が間に合わない上に、木星土星の接近もあったりして結構バタバタしてます。そのため、テストしたかったフィルター活躍のタイミングがなかなか取れませんでした。
しかし、満月期。ようやくチャンスが巡ってきました。今回テストをするのは、
天リフさんよりお借りしているOptolongのL-eNhanceフィルター
です。
元々、ワンショットナローバンドフィルターとしては、この時に色々書いたのですが、
あぷらなーとさんが紹介していたロードスターことNB1フィルターを導入し、ドナルド君で使ってみて十分な性能が出ることを確認していました。
その後、ギガントでの遠征が主体になってきているのであまり使っていなかったのですが、今回、L-eNhance …書きにくいな。あまり深い意味は無いのだけど、ロードスターに対抗?して、バモスと呼んであげましょう。以下、バモスで行きます(いいのか?
LUMIX TX1 DC VARIO-ELMARIT 9.1-91mmF2.8-5.9(9.1mm F2.8 1.0sec ISO 6400)手持ち
月は下弦過ぎ。時刻は夜半過ぎです。いつもの公園で、いつもの機材、
ドナルド君(SE-120)
にまる子(iOptoron CEM25EC)です。市街地の公園なので、光害はそれなりにあって、オリオンがとりあえずわかる程度です。そして、ターゲットはIC2177、かもめ星雲にしました。M42とかバラ星雲とかにしてもいいのですが、せっかくなのであまり撮ったことのないもの、かつ、少し淡目で差がはっきり出やすい?ものを選んでみました。ただ、撮影してみても写っているかどうかわからないレベルなので、自動導入のみで、構図はうまく合わせこまれていません。
では、まずはロードスター、NB-1からです。風が少しあるし、寒くてひえひえしながら撮影しました。
Canon KissX9(HKIR) Kenko SE120+KASAIx0.8 (400mm F4.0)
IDAS NB1フィルター 60sec x8 ISO6400
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイド YIMG でstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
うーん、周辺部が思ってたよりも流れているのがなんだかなぁ、という状況ですが、市街地でとりあえずここまで撮影出来ればOKとします。だいたい想定内での写りでしょうか。もう少し露出時間をかけるとか、接眼部の調整を何らかの方法で厳密にできれば写りもまた違ってくるかもしれません。とりあえずはこれを標準とします。
そして、次にバモス、L-eNhanceです。特性としては特にHアルファ部分の透過幅を狭くしていて、性能としてはロードスターより一枚上手、というのが期待されるところです。その分、露出はかけてやらなければならないかもしれませんが、面倒なのでまずはそのまま同じ露出で行きます。フィルター以外は同じ条件です。強調処理も全く同じで実施していますが、露出タイミングは少し早めです。なので、実は先にこちらを撮影し、南中を挟んで反転した後ロードスターを撮影してます。実は構図が少しだけずれてます。
Optolong L-eNhanceフィルター 60sec x8 ISO3200
むむ、画像処理を同じように強調すると、こちらの方が暗くなってしまいます。やはり透過幅が少ないだけあって、光量としては少なめになるようです。
これはこれで結果なのでしょうが、このままではもちろん面白くありません。背景が同じようになるように、少し調整してみます。すると…
どどん!
んげげ。なんと。赤いかもめ星雲が、よりくっきりと浮かび上がってきました。ロードスターでの撮影だと、多少調整を変更してもここまで出てきません。やはり、これはバモスのなせる業なのでしょうか。
どちらにしても、
アクロマート鏡筒であるドナルド君でも、きっちり使える光学系になる
のは、ロードスターでもバモスでも同じように成果が得られます。そのうえで、更に赤い星雲の強調がしっかり行えるバモス(L-eNhance)はすごい!。いやこれ、他のカラーバランスとかはまだ確認できていないのですが、もしかしたらかなりいい感じのワンショットナローバンドフィルターになるんじゃないでしょうか?。い、いいいかん。欲しくなりそうだ(^^;;
幸いなのは、国内ではまだ売られていないというところでしょうか…。
後、実はM42オリオン大星雲でも撮り比べをしているのですが、最初に気温低下の洗礼をうけたためか、バモスの方は完全にピンボケになってしまいました。まだ少し時間はあるのでどこかでリベンジ撮影比較をしてみたいとは思います。
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