明け方の 春の銀河を 感じつつ (M59,M60,M85)


この週末にかけて更に寒くなりそうですね。こんばんは。玄です。

さて、12月に撮影した春のメシエ銀河、さすがにそろそろ終わりです。
先日紹介したフラットの適用がそこそこうまく行きそうなので、画像処理が楽しくなってきました。
もしかしたら、「覆い焼き」でもっと簡単になるかも、と思ったのですが、残念ながら覆い焼きではうまく行かず、やはりネガティブ変換と「焼き込み」によるフラット補正が適切にできるコツのようです。

ギガントによるメシエ M85 2020年12月
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x12 ISO 3200)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整 フラット適用

ということで、本日紹介分までは、PaintShopProでの処理です。もし1月遠征ができれば、ステライメージ処理が追加になるかもしれません。
まずはM85です。これはしし座の近く、M100に比較的近いところにあるのですが、イメージとしては楕円銀河ですし、さほど目立つ感じはしません。でも、すぐ左側のNGC4394がいい感じ出してますね。良いアクセントになってます。
M85本体も、よく見ると周辺部にかけて淡いハロが広がっているように見えます。こんなのがじっくり撮影出来てノイズなしに表現できるようになればもっと楽しいのだろうな…といいつつ、次行きます。次(^^; ちなみに、撮影データは同じです。

ギガントによるメシエ M59とM60 2020年12月

メシエを撮影していると、時々同一視野に2つ一度に撮れるものがあります。M31とM32とか(M31は入りきりませんが…)、M42とM43、しし座トリオのM65とM66なんかは最たるものですが、このM59(右)とM60(左)も、かなり接近しているので同一視野に入れることができます。更に、おとめ座の銀河団らしく、周辺にはいろんな銀河が細かくちりばめられていたりします。そのうちの一つ、NGC4647が左のM60にぴったりと寄り添っていたりして、ただの楕円銀河のM59,60にいいアクセント、いや、アクセサリーになってくれています。色表現がもう少ししっかりできれば、NGC4647は青っぽく写るはずなので、もっとキレイな感じがするとは思います。さすがにその辺はモノクロでフィルター使わないと無理かなぁ。どこかで、たっぷり露出かけてやってみたくなりますね。

さて、ギガントによるメシエも、撮れていないのはあと20個ほどになってきました。春の銀河祭りが終われば、夏の球状星団が撮れれば、だいたい一回りできるはずです。もうひと頑張りかな。

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