冬の夜に じっくり撮れれば 何か見え


こんばんは。明日の天リフさんの全国天文ファンオンラインリレーに備えて、機材部屋の片づけにいそしんでいる玄です。

さて、この週末までは新月期…と言っていいでしょう。しかし、天候的には不安定です。緊急事態宣言も出ているので、ここはひとつニワトリでじっくりやってみましょう、ということで、先日のフィルター比較の続きで、OptlongのL-eNhanceフィルター、バモス君で更に露出をかけた撮影をしてみました。狙いとしては、Hα光でのモクモクがどれぐらい写ってくれるか?という辺りです。

期待されても困りますので、結論から言っておきましょう。私ごときの適当な?じっくり撮影では、ほぼ変わりませんでした。もっとガチで撮らないとダメですね。はい。

まずは、無謀にもM45、すばるの撮影です。星もガスも青いのに、青いのが写らないワンショットナローバンドで撮影しようなんざ、無謀以外の何物でもないのですが、Hアルファの分子雲?がうっすら写ってくれないかな?と期待しての撮影です。普段、M45なら最大15分ぐらいの露出ですが、今回は(私としては)長めの24分をかけました。

結果がこちら。

ニワトリじっくり撮影 withバモス M45玉砕 2021年1月
Canon KissX9i(HKIR) Kenko SE120+x0.8レデューサー (400mF4.0 60secx24 ISO1600)
タカハシ EM200赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整フィルターはOptlongのL-eNhanceです(以下同じ)

…ええ、うすうす気が付いてはいたんですよ。撮影プレビューを見ても、星しか映っていないんですから。いくら強調処理してもこの辺が限界…。それでも、アクロマートレンズでここまですばるが表現できただけでもヨシとしましょう(なぐさめ)

こうなると、もうフィルター無しでフローライト使って数分で仕上げた方がいい絵が出ます。1年前の5分露出の方が良く写ってる気もします。

やはりワンショットナローバンドフィルターは、使いどころが肝要ですね。反省。

さて、もう一つ。またか、と言われるかもしれませんがM42です。本当は馬頭星雲とかくらげ星雲ぐらい撮ればいいのですが、前画像との比較をするためにも、M42を長時間?露出してみました。多少ガイドに不安はあるのですが、2分露出×16枚、すなわち32分です。自分としては過去にないぐらい露出をかけてます(^^;;。ISOは低めの800。2分露出なんだから、考えてみたらもう一段ISOを低めにしても良かったかもですね。

結果はこちら、どどん。

ニワトリじっくり撮影 withバモス M42 2021年1月
ISO800、120sec×16 他は上と同じ。

横位置なのは、先のM45の撮影の続きだからです。深い意味はありません。結局比較しにくいじゃないか、というのは置いといて(いいのか?
いや、正直前回の8分撮影結果と、何が違うの?と聞かれれば、「え、いや、あの、よーく見たら、なんとなく滑らかになっているように見えませんか?」というぐらいです。そこまでの差は無いような、あるような…。

ええと、一応先日のもここに置いときます。
市街地でM42 中心部も表現 2020年1月

この辺の違いが、個人的に長時間露出をあまりやらない原因なんですよね。違いが出ない原因として画像処理かもしれません。処理方法として一旦TIFFに現像してからあれこれしているので、その辺で限界が来ている可能性もあるのですが、まずはこの辺までです。若干、淡いガスも出ているような気もしますので、露出をかけただけの効果はあったことにしておきます(^^;;。

ニワトリじっくり撮影でのEM姫とドナルド君 2021年1月

撮影風景はこんな感じ。9x50のファインダーで覗いてみると、そこそこ星が見えたので、透明度は悪くなかったんだと思います。今夜も晴れそうなんですが、明日のために体調を整えておきます(^^;



さて!明日です
今回、天文リフレクションズさん主催の
「日本全国天文ファンオンラインリレー」
に参加・出演することにしました。こんなTNK(て・ぬ・き)な私が出ていいのか?というのはありますが、まぁ、そこは申し込んでしまったのだからしょうがない。お話する内容は、30cmF4.0のギガントの設置生中継(室内)ということです。ただ、それだけだとあまり面白くないので、適当に機材の自慢話をつらつらとしつつ、天リフさんの突っ込みに、あたふたしたいとは思います。
当日はYouTubeで生配信だそうです。私は3番目。18時半頃からの予定です。よろしく~。

関連記事

コメント

非公開コメント