月末に も一度狙うと 決めたけど (水星・月)


こんばんは。玄です。
1月の中旬は比較的良く晴れたので、水星を見つける絶好のタイミングでした。実際、月と木星と水星とか、色々撮影をしたのもあったのですが、ここまで来ると水星を望遠鏡で見たくなります。

水星を狙うリチャード 2021年1月

ただ、水星の高度はかなり低いため、見えたとしても冬場のこの時期、シーイングが悪くてまともに水星の形が見えるかどうかは分かりません。天気も良くて水星の高度もそこそこだった19日に一度撮影にチャレンジしてみました。まずは、半月前の月が見えているのでそこでピントを合わしがてら撮影をしておきます。

半月前の月 2021年1月19日
ZWO ASI183MC KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 1/50sec GAIN=0 30/100枚)
タカハシ EM200赤道儀 AutoStakkert!3でスタック、RegiStax6でウェーブレット

シーイングはふわふわですが、光量もあるので、そこそこの結果になってます。この辺、連射とAutoStakkert!や、RegiStax6の使い方も慣れてきました。

さて、肝心の水星です。一応見えてはいるのですが、筒の向きを見てもらえばわかるように、ほぼ水平です。当然、シーイングは最悪で、まさに「川底の石」を見ているようなゆらゆらっぷり。かつ、大気誤差で虹色に染まっています。まだ最大離角にもなっていないので、形は半月よりだいぶまんまるのはずです。しかし、丸いかどうかさえ分かりません。

こんなのや、

まあ大気のせいでひどい状態の水星その1

こんな風に、

まあ大気のせいでひどい状態の水星その2


ぐちゃぐちゃで揺れ揺れです。双眼鏡で見ても、時々「またたいて」見えます。一応、撮影はしたものの、こんなん形にはならんよなー、と、塩漬けになってました。動画編集とかで忙しかったし(^^;;

でも、まぁせっかく撮影したんだし、天気が悪くて撮影もできてないので、処理してみました。さすがに悪い画像が多いので、セレクトは10%までとしました。すると…

もしかしたら形が見えてる水星。2021年1月19日
ZWO ASI183MC KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 1/440sec GAIN=221 50/500枚)
タカハシ EM200赤道儀 AutoStakkert!3でスタック、RegiStax6でウェーブレット

おおお?なーんとなく丸いのが、というか、もしかしたら少し欠けているような感じになっているのがわかるじゃないですか。元画像が元画像だけに、どこまで本当に解像しているかは微妙ですが、少なくともなんとなくでも丸っぽい形になるだけでも、正直びっくりでした。やってみるもんですね。

さて、本番はこれから。水星の形が半月を切って、さらに薄くなってきたら、いかにも「内惑星だ!」という形になってきます。チャンスは少ないかもしれませんが、週末、狙ってみたいと思います。


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