春間近 兜と烏を撮ってみる (NGC2359,NGC1999)


こんばんは。玄です。先週土曜日の撮影結果をぼちぼち処理し始めています。
光圀さん(BORG107FL)で撮影した分も含めると、全部で18対象あったりします。光圀さんのバーチノフマスク取り忘れとか無ければ(^^;、あともうひとつぐらい行けたかもしれません。狙いはメシエだったのですが、冬のヤツはほぼ撮り終えてたので、春の撮り残しが上がってくるまで、比較的メジャーなNGCとかを撮影してました。

トールの兜 NGC2359
ギガントでNGC2359 2021年2月
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x8 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整


まずはトールの兜こと、NGC2359です。西側(右側)を上にすれば、確かにツノ付き兜にも見えますよね。過去にも一度だけ撮影したことがありましたが、その時はダックとかクリオネとか言ってますね(^^;;
強調度合いにもよりますが、やはりもう少し暗い空に行けば、もうちょっとはっきり写せるのかもしれません。

さて次。話だけは良く聞いてたのですが、直接狙って写したことは無かった、NGC1999です。番号が番号だけに、それならNGC2021とかどこにあるんだろう、と思ってしまいます…が、確認してみるとDecが-67度とかですね。ほぼ南の極ぢゃん(^^;;

NGC1999
ギガントでNGC1999 2021年2月
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x8 ISO 800)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整

で、肝心のNGC1999ですが、周辺にM42まわりの淡い星雲が広がっています。が、今回は露出もそれほどかけていないのでほとんど写りません。代わりに、中心部の暗黒帯…Wikipediaによると、暗黒星雲ではなくて、「何もない」ところが見えてるらしいのですが、そこが見えてます。全体画像だと見えにくいので、トリミングしてウェーブレットをかけてみました。

ギガントでNGC1999 トリミング中央部 2021年2月

こんな感じです。中心部のガスっぽいところに、まるでカラスか千鳥のマークの暗黒帯があるように見えますね。なかなか面白い星雲だとは思います。この部分だけを惑星撮影テクを使って撮影したらもっと面白いことになるかも…なんて思ってしまいます。良好なバローレンズを手に入れたら試してみたいなー。

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コメント

UTO
おぉ、これはまたどちらも見事に捉えましたね!
NGC2539は、ダック星雲の愛称もあって、望遠鏡眼視でみると、なるほど~って感じでしたよ。
あと、超良く見えます。OIIIが強いから。32cmドブで見ると、コレ、写真撮る必要ある?!という位。UHCとかフィルタがあれば、冬の定番メニューに加えたいくらいです。
とはいえ、トールのヘルメットレベルまでになるとやっぱり写真でないとダメですね。

NGC1999も見事に鍵穴を捉えましたねー。素晴らしいです。

Re: タイトルなし

UTOさんどうも~。トールの兜って、眼視で見えるんですね。こうした散光星雲の淡いのは、眼視で見るのは難しいかと…
確かに考えてみたら赤外ではなくて、緑色なんですから惑星状星雲の様に見えても不思議はないはずですよね。
今度チャレンジしてみよー。

NGC1999は一度撮って見たかったのですが、さすがに周辺部のガスまで表現しようとするとなんか難しそうです。鍵穴?だけ狙う方が面白そうかもしれませんね。
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