今度こそ 形を捉えろ ISS
こんばんは。やる気はなかなか出ないくせに、あきらめの悪い(^^; 玄です。
2月の下旬にISSを固定撮影でなんとか撮影できたのですが、いずれ拡大して形を撮影したいと思っていました。過去に形は撮影できてたことがあります。この時は手持ちでした。
今回、チャンスが巡ってきたのは3月上旬の遠征の時でした。撮影を終わらせた後で、予報は朝5時18分。既に薄明がかなり始まっていました。ボスケさんの動画で、「赤道儀の極軸を変更して、赤緯体の軸を使って追いかけると追いやすい」と調べてたので、赤道儀に乗せたままクランプフリーで狙います。そのままだと低くて姿勢が苦しいので、普段は縮めてある三脚をかなり伸ばして、楽にファインダーが覗けるようにします。ピントは直前まで撮影していたのでOKはず(実は少し狂ってた)。
カメラはJPEG、高速連射、シャッタースピード1/1000!設定ヨシ!時刻は5時19分頃、想定してたのと違って北の空からまばゆい光を放つISSが現れました。
クランプフリーOK。バランス完璧。ファインダーでISSを捉えよ!十字線付近に追尾!レリーズリモコンスタンバイ!狙ええぇぇ…!!
てえっ!!!! パシャパシャパシャパシャパシャパシャ…!!!
角度を変えながら、ファインダーの十字線付近にISSが来るたびに連射を続行します。誰もいない観測地の道路に、乾いたシャッター音が響き渡りました。
相当数連射しました。帰って確認すると、何の因果か、256枚撮影してました。
わくわくしながらJpeg画像を拡大します。幸い、ほぼ全てのコマにISSが確認できます。これは…

Canon KissX9i BROG107FL+マルチフラットナー(648mmF6.0 1/1000sec ISO1600)超トリミング
がーん。ほぼ全てのコマで、ブレブレの画像が量産されていました。(載せてあるカットはまだマシな奴です)。望遠鏡は架台に乗っていたので、振り回していたとは言えそれほどブレの原因にはならないはずです。考えられるのは、ミラーアップの振動や、シャッター速度不足によるブレです。後者なら、シャッタースピードを上げればOKなのですが…
とりあえず、追尾はうまく行きそうなことは確認できました。もう一度、しっかり撮れるようにチャレンジしてやる!と、固く心に誓ったのでありました…。
…そして、リベンジの時はやってきました。本日、3月17日には関東からそこそこ見やすい角度で夕方ISSが見えました。10分ほど前からスタンバイして、ISSを待ちます。今回はミラーショックを気にしなくていいように、E-M5IIで、更に電子シャッターモードで行います。事前にレリーズしてみると、すぐ10コマ以上になってしまうので、低速モードで連射します。
さて、時間通りに明るいISSが家の影から顔を出しました。カメラ以外のセッティングは前回と同じです。シャッタースピードだけは前回より早めの1/2000秒、レリーズスタンバイ、ファインダーに補足!電線はあるけど、中心部に導入!狙えええぇぇぇ!!
てええぇっ!!! …チチチチチ… 電子シャッターなのですが、かすかに音がしてます。
今回も200枚以上を撮影してました。撮影直後に拡大してみてみます。少なくとも、前回よりはきちんとした形が見えています。
今回はそこそこの形になりました。600mmでもそれなりに形は見えるものです。もう少し露出は押さえてもいいかもしれません。時間別に、6カットほどをセレクトして、並べてみました。

OLYMPUS E-M5II BROG107FL+マルチフラットナー(648mmF6.0 1/2000sec ISO1600)超トリミング 合成
今回は視野や見える角度の関係もあるので、姿勢の変化はあまり分かりませんが、並べてみれば姿勢が変わっているのが分かります。600mmならば、ここまで写ればまぁ、こんなもんかなぁ。他の方が撮影したのを見ていると、やはりもっと拡大してみたくなります。さすがにこれ以上にするなら、実焦点距離を2倍以上にしなければならないでしょう。リチャード君の出番かな…。
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