玄の館 ブログの部屋
春を過ぎ 光の玉も 色々と (M92,M62,M19)
2021
/
03
/
24
天体写真
こんばんは。玄です。ぼやぼやしてたら、3月上旬に撮影した分の処理が終わらないままで3月が、いや今年度が終わりそうになってました。ヤバイヤバイ。慌てて処理を進めてます。
さて、この日はまだ撮影できていない残りのメシエを仕留めるのが大きな目的でした。夜半前に春のあーんなのやこーんなのをじっくり撮影してみよう、という企みは、風の前にまさしく風前のともしびとなってしまったのですが、2時過ぎぐらいからは風も落ち着いて、残りのメシエ、主に球状星団をなんとか撮影することができました。まだ全部は撮影しきれてないのですが、「ギガントで撮るメシエ天体」制覇まで、あと一歩、いや、あと二夜ぐらいだと思います(^^;
M92(ヘルクレス座)
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x5 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
さて、成果の方を報告していきます。この夜、最初に撮影した球状星団は、M92です。ヘルクレス座の、明るくない方の球状星団です(^^;。ヘルクレス座は、どちらかというと春の星座になるので、比較的高くまで上がっていて、撮影しやすい条件だったのですが、風がまだあって、8枚撮影中、使えたのは5枚で、それでもまだ少し眠い方でした。まぁ、高度がある分色も比較的素直なのがいいですね。
次に紹介するのがM62、へびつかい座の下の方、ここはもう、ほぼさそり座ちゃうんかい?というような場所にある球状星団です。天の川の中になるのか、とにかく星が多いですね。
M62(へびつかい座)
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x7 ISO 800)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
このころになると風も落ち着いてきていたので、露出を2分とし、中心部が飛んでしまわないようにISOを800まで抑えて撮影しています。球状星団だと、これぐらいでもいい感じがしますね。淡い銀河だと、やはりISOは1600ぐらいまでは上げたくなりそうです。
で、撮影してて、次の被写体を確認してて気が付いたんですが、次に狙うつもりだったM19は、上のM62よりも北に位置していました。すなわち、先に上ってきて高度もある被写体だったんですね。無理に低い位置のM62を先に狙わなくても、先にM19を狙っておけばよかった…ということです。ひー。
M19(へびつかい座)
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120sec x8 ISO 800)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整、
でも、この辺の球状星団、というか星々の運命なんでしょうか。どうしても赤っぽく写ってしまいます。高度が低いのが一番効いているとは思うのですが、天の川付近はどうしても赤っぽく写ってしまうことが多いので、実際の星の色も?…と考えさせられます。この日は低空がモヤっぽかったから、なおさら赤っぽく写ったのだとは思います。
今回撮影した3つの球状星団は、比較的まばらな方で、あまり特徴が無いような気もします。ただ、最後のM19だけは、良く見ると縦長で、まん丸じゃないんですね。あまり気にしたことは無かったのですが、球状星団の中では面白い形をしているんじゃないかと思います。
この、天の川近辺の球状星団や散開星団はまだ撮影できていないのがいくつかあるので、これからの季節、高度が上がるのを待って撮影してしまいたいと思います。
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