ギガントで狙う満月 詳細に
4月27日の満月です。月齢15.4ですので少しだけ満月過ぎでしょうか。
今回は特に満月を撮るつもりは無かったのですが、先日リチャード(GS200RC)で撮影した月面Xや、十三夜の月が、自分としては比較的良く撮れたので、月も面白いな、と思っていたところでした。
満月の27日の夜、勝手に「今夜は曇っているだろうし、満月だし星を撮る気分じゃないよな」と思ってたのですが、ネットを見ていると皆さん満月を撮っている気配…はて?と思って外を見てみると、結構綺麗に満月が見えています。こりゃあ、撮ってみるかな…。
しかし、時刻的に月は南東の空にあります。いつも撮影している星見台からだと、夜半過ぎにならないと月がまともに見えてきません。でも、北東側のベランダ側なら、なんとか見えそうです。

ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 Gain0 3.3msecx100/200枚x2)
AutoStakkert!3+Registax6+PaintShopPro+IrfanViewで処理
ならば!と、みぞかさん(AXJ)+ギガント(30cmF4.0)を出して高解像度満月にチャレンジしてやろうじゃないか、ということで機材セットと撮影を始めました。
実は、最初に撮影して、カメラを片付けたところで、記録がAVI形式であったことに気が付いて、慌てて再度セットして、jpegで撮りなおしました。記録的にはAVIでも問題ないのでしょうが、いかんせん200枚x2相当のファイルサイズが11GB×2とかになるので、取り扱いが大変で「やってらんねー」状態になります。圧縮劣化はあるかもしれませんが、jpegの方が圧倒的に気楽です。
ただ、タイミングが悪かったのか、天候が下り坂だったからか、シーイングはかなり悪くなっていました。
今回は欠け際のクレーターとかを気にせず、露出はかなり低めで調整してみました。海の面とかで適正露出にすると点在する白いクレーターが露出オーバーになって、強調処理した際にちょっとイヤな強調され方をするんですね。露出を控えめにしたからか、割と強調処理も強めで行けました。シーイングが良ければ、もうちょっと解像感が出たかもしれません。いずれにしても、過去最高解像度の満月になった気がします。さすがの30cmと言っておきましょう。リチャードよりも画像のヌケが良いような気がするのは、レデューサーのせいなのか、露出のバランスのせいなのかはちょっとわかっていません。次はリチャードで、露出を控えめにして撮影してみるかなー。
来月の月食もこれぐらい解像感のある月面が撮れれば面白いのでしょうが、同様の撮り方をするにはPCが必要ですし、1カット当たり数分が必要なので、自宅で撮るのでなければ、ちょっと難しいかも。
それにしても月面は奥が深いですね。満月期も楽しめるこの被写体は、もうちょっと深めてみたいような気がします。
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