かろうじて 今宵の月の 晴れ間から (月面X)


こんばんは。玄です。関東が梅雨に入ってから、実際梅雨っぽい天気が多いのですが、月面Xが見られる6月17日は、比較的いい天気でした。

夕方からも天気予報だとかろうじて晴れそう、ということで、夕方から自宅の星見台に、久々にギガントを据えて撮影の準備をしていました。

しかし、あれほど晴れていた天気が、セッティングを終えたとたんに悪くなってきて、あれよあれよと雲に覆われます。183MCをセットしてPCの電源を入れて、さあピント合わせ…と思ったところで月も雲の中に隠れてしまいました。

月面Xを撮るために機材出したら曇られた
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 1/8sec ISO 1600)HDR

天気予報もそれほど悪くないし、切れ目もある雲だったので、待っている間に撮れる状況があるだろう、と、とりあえず先日買ったばかりのPowerShotG5X2でそれっぽい状況写真を撮っておいて、「おお、結構写るじゃないか。おもしれぇ」と一人悦に入っていました(^^;

その後は晴れ間が時折あるものの、なかなか月が見えてきません。仲間内とオンラインで月面Xの観望会をやってると、それほど遠くない場所でも晴れていたりと、かなり不安定な状況のようです。そうこうしているうちに、天頂付近から晴れ間が広がってきました。これは…!

月面Xクローズアップ 2021年6月
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 Gain0 0.047sec)
タカハシEM200 IrfanViewで処理

とりあえずフルHDの解像度までクローズアップしてワンショット、月面X部分を確保しておきます。月全体を撮りたいのですが、雲が常に流れてくるような状況ですので明度が変化する状況だとあまりうまく行かないんですよね。でも、次第に雲は取れて来て、22時ぐらいにはほぼ半月が綺麗に見える状況になってきました。なんとか撮影できたのがこちらです。

月面X撮影 2021年6月
ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 Gain0 12msecx80/200枚)
EM200 AutoStakkert!3+Registax6+PaintShopPro+IrfanViewで処理

そのままだと月面Xはコントラストの黒さに沈んでしまうので、画像処理で暗い部分をトーンカーブで持ち上げてごまかしています。その分全体的なコントラストが落ちるのでなかなか難しいところですが、一応、良く見れば月面Xが見えている、という感じにはなりました。最初の曇天カットから言えば、ここまで撮れただけでも御の字です。久々のギガントもしっかり活躍してくれました。

去年のパターンで言えば、次にギガントが活躍してくれるのは8月になってからになります。それまでにはまた色々しっかり使えるように整備しておかねば…。

ああ、先日マウスが勝手に動いしまうポチリヌス菌の結果なのですが、どうやら納期二か月以上という話になったようで、しばらく平穏な日々が続きそうです(謎

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