浅く軽く 広げよ 令和のTNK (令和TNK その1)


こんばんは。玄です。新月ですねー(半泣)。
梅雨が明けてもいまひとつの天気が続いていて、よからぬ妄想がだんだん進んできています。天体写真も最近は色んな装備を導入して、どんどん肥大化しつつあります。まだ自動ガイドシステムをきちんと稼働できていないのですが、それを使えるようになれば、後は冷却CMOSが残るぐらいでしょうか。面倒なので多分やらないとは思いますが(^^;

さて、あんまし重厚長大なシステムをあれこれ使っていると、「この趣味は面白いよー、始めて見ない?」とお勧めするにしても、無理が出てくるようになりました。まぁ、赤道儀に100万円、筒に50万円かかりますよ、と言われれば、じゃあやります、という人もほとんどいないですよね(^^;。

2011年頃にTNKで撮影したM20。これぐらい撮れれば十分か?
2011年頃にTNKで撮影したM20。空が暗いところだったこともあるけど、短時間数枚の撮影でも、これだけ「それっぽい」画像が得られた。

考えてみたら、デジカメで天体写真をやり始めた頃、2011年の頃は、安く譲ってもらった安価なシステムで進めていました。オートガイドはいまだにできていないのですが、当時もオートガイドをしない、直焦点高感度短時間撮影、通称「TNK」(=て・ぬ・き)撮影です。最新のカメラの高感度をうまく使って、できるだけ手軽に、でも見た目は本格っぽい天体写真を撮影しよう、という試みでした。

2011年に使っていたTNKシステム スーパーポラリスとR200SS
2011年に使っていたTNKの機材。スーパーポラリスとR200SS。考えてみたらほとんど「昭和」の機材ですよね…

…今振り返ってみると、10年前なんですね。この10年で増殖した機材を考え…いかん、ここで考えるのはやめておこう(滝汗

さて、10年前の当時にTNKで始めた天体撮影ですが、この時は赤道儀(Vixenスーパーポラリス)と望遠鏡(同SP150S)を、セットで5万円で古い友人から安く譲ってもらったものでした。この後すぐに、知人からR200SSを安価に譲り受ける(強奪?)ということもあったのですが、いずれにせよ普通に購入したものではなくて、かなり特殊な入手方法でした。

安価な機材でなるべく本格的な撮影をする、ということでは、同じころにほんまかさんが「めざせ10万円で入選」という特集を組んでいます。
http://honmaka.cocolog-nifty.com/blog/10/index.html
ただ、これも10万円という制限を付けている関係で、入手方法が特殊だったり、改造・自作がてんこもりで、相当特殊な方法を取っています(それはそれで、すごく面白いのですが…)

ということで、ここでは少し考え方を変えて、新しいTNKプロジェクトを立ててみます。名付けて

令和TNKプロジェクト

です。ま、どっちみち大したことはできないのですが、ポイントはそこです。高価な機材、大したことはしなくても、なんとか「それっぽい」天体写真を撮ることができるかどうか、というところです。

令和の今、TNKで手軽に?天体写真(直焦点撮影)を行うには何がいいか、どれぐらいかかるか、と言うのを私なりに試してみて紹介していくと言う企画です。ただ、全然コメントがつかない、となればそんな需要はどこにもない、と判断して途中でやめてしまうかもしれません。その場合はご了承ください。
ここは是非、皆様の「違う、そうじゃない」と言うご意見お待ちしております。

目的は、パソコン以外に、ほとんど機材を持っていない人がノータッチ直焦点でそれっぽい天体写真を撮れるまで試す、と言うものです。導入機材は以下のコンセプトで行きます。

・できるだけ安価に揃えられること。
 但し、一品物やオークション等、同じ価格で買えないものは避ける。 
・自動導入、オートガイドは含めない(高価になりがちだから)。
・メジャーで明るい対象を狙うことで、それっぽい写真が撮れればヨシとする。
・光軸調整など、機材のメンテナンスや対象導入はある程度できるものとする。

 この辺の簡単な?調整や技術向上も楽しみの一つとします。 
・運搬手段、パソコン、画像処理は費用に含めない。
 電池も外したいのですが、この辺は代替品をてきとーにレビューするに留めるかも。

可能なら10万円以下で集めたいところですが、今検討している機材でざくっと計算しても、15万円ぐらいはかかりそうです。
天文機材に限らないでしょうが、あまり安価なもので揃えると、アップグレード時に全部入れ替えないといけないこともあるので、この辺のバランスは難しいところです。

今検討しているのは、ほぼSkyWatcherになるのですが、

・赤道儀:EQ5(+モーター+極軸望遠鏡)
・筒  :BKP130
・カメラ:FUJIFILM X-T20(中古)

というところです。ただ、ここに来て気になっているのがサイトロンのスタークエストP130Nアップグレードキットです。後々のアップグレードや撮影の難易度を考えるとあまりお勧めしにくいのですが、とにかく安いんです。赤道儀(+モータードライブ)+口径130mm反射で、36,000円ほどです。実際には極軸望遠鏡とかが無いので、撮影するには相当工夫が必要だと思いますが、この安さは驚異的ですよね。

…ええ、誰か、私の右手を止めてください(^^;;

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コメント

UTO
今はいろいろと海外の安価かつ有能な機材があるのが悩ましいですよねー。
個人的には、ほんまかさんプロジェクトでは、Nikkor400mmF3.5がめっちゃ欲しい!と思ったのを覚えています(いや、今でも欲しいですが・・)

ぜひ、右手は止めず、突き進んで先人となってくださいませ ^^;

Re: タイトルなし

UTOさんどうも~。そうなんですよね。今は海外の色んな機材が通販で比較的簡単に入手できるので、悩ましいところも多いんですよね。後は何をお勧めするか、ですよね。

望遠レンズ系は、色々欲しいとも思う一方で、気が付くと結構なラインナップを持っているので、さすがに今は食指が…いや、まぁ、普通の人が買うのに例のED?は気になりますが(^^;

いずれにせよ、一度買ってみて、試してみない事にはお勧めできるものかどうかが分からないんですよね。
ほら、そうこう言ってる間に右手が勝手に…おいこらっ…あっ、勝手な動きが…

…ぽちっ。

こらっ

Re: タイトルなし

某さんどうも~。

いやー、こらって言われても、もうポチっちゃったもんなー。
UTOさんに押されてしまいました(^^;;
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