TNK 機材選びも 大胆に (令和TNK その2)


いやー、勢いは恐ろしいですね(ヲイ

本日は令和TNKの機材の選択基準について少しお話しておきます。

単純に天体写真を撮るだけなら、ポタ赤と望遠レンズでいいのかもしれませんが、さすがに一般の望遠レンズだと、春の銀河とかは難しくなります。せっかくの「天体写真」なので、M51とかM104とかが、形が分かる程度には撮影したいと思いますので、ある程度の焦点距離と、それを追尾できる赤道儀は必要と考えます。私なりの主な基準は…

1)春の銀河の主なものぐらいは撮影したいので、最低400mm以上の焦点距離は欲しい
2)口径は大きいほど良い
3)赤ハロ、青ハロなど、色収差の激しいものは避けたい

2)3)の基準を考えると、どうしても反射望遠鏡になります。安価な80mmぐらいの屈折鏡筒の方が扱いやすいし、各種ピントや光軸調整の心配をほとんどしなくていいので、ことTNKで言えば手軽なのは間違いないのですが、青ハロいっぱいの星団写真を見て「わあ、綺麗!」とか言われたくないので、ここは素直にニュートン反射で進めます。

いや、まぁ、屈折が悪いわけではないのですが(実際、鹿児島に行って最初に撮影した頃は、晴れ丸で撮影してたし…)
、口径が大きい反射の方が、いろいろいじって楽しめる、というのもあります。惑星を撮影し始めると、色収差もかなり効いてくるし、集光力はもっと効いてくるので、反射の方がいいかな、と思ってます。
眼視だけなら、屈折や、それこそマクストフニュートンという手もあるかもしれません。
反射でも、口径200mm、F4クラスが色んなものに使えてかなり便利なのは、以前R200SSでTNKをしていた身から言えば理想です。ただ、20cm級を載せるには赤道儀もそれなりのものが必要になりますし、筒の価格もかなり上がります。安価なSkyWacherのBKP200でも、6万円近くはします。最初のTNKとするにはちょっと値が張りますね。

口径を落としていけば安くなりますし、全体的な重量も小さく、コンパクトにもなりますので扱いも楽になります。口径13cmクラスになると、BKP130で3万円。その他、チャレンジするなら安価なキットもいくつかあります(…と言っても、価格から行けば自然とSkyWatcherになってしまうのですが…)。

自動導入は考えていない(導入作業も楽しみの一つとする)のですが、都市部や雲があったりすると、ファインダーで追い込む必要のない自動導入は非常に魅力的な武器ではあります。なので、将来的に自動導入を組み込むことのできるSkyWatcherのEQ5やEQ35などは、お勧めしやすい機種だと思います。ビクセンのAP赤道儀なんかもコンセプトは悪くないと思うのですが、いかんせん高いッスよね…。13cm反赤のキットで、15万円近くします。しかもこれ、2インチ付かないかも…。

自動導入でも、経緯台式のAZ-GTiや、AZ-GTeであれば、意外と安価に購入できたりします。例えば、AZ-GTe 130Nなら、amazonで5万円、114Nなら4万ちょいです

一般的なカメラを使っての撮影には、バランス的に厳しいかもしれませんが、CMOSカメラを使う、という前提なら、こうした機種で電視観望を主体に楽しむというのもいいかもしれません。ただ、今回の狙いは一眼カメラを使って直焦点撮影をする、ということなので、ちょっと趣旨から外れそうなのでヤメにしました。AZ-GTe、お手軽という意味ではよさげですよね。今後更に進化すると、1眼カメラ載せても余裕、とか、1眼カメラの安いのが無くなって、CMOSカメラの専用のを買った方が安くて手軽、とかになるかも…。

さて、では赤道儀と鏡筒はどうするのか?、当初は無難な路線として、SkyWatcherのEQ5(EQ3や35でもいいけど、価格差が小さい割に、スペック差がそこそこありそうなので、結果EQ5がお得に見える)と、BKP130でいいんじゃね?と思ってました。EQ5には、極軸望遠鏡と2軸モータードライブを付けるとしてます。但し、この赤道儀と鏡筒セットで96,000円ぐらいになります。まぁ、後はカメラと小物があれば撮影までこぎつけられるので、これでかなり揃う、という話にはなる(…と思っている)のですがね。

が、色々調べてみて、見てしまったのですよ。スタークエストシリーズ。このシリーズの最大口径が13cmF5。小さい方は、スタークエストのP114Nというのがあって、こちらは口径114mm、F4.4と、明るく、コンパクトになります。価格も13cmキットより4千円ほど安いんですよね…(悩。

ピーンポーン!

…おや?何か来ましたね…。

スタークエストの箱と。猫は付属品に含まれません
(猫は付属品に含まれません)

いや実際少し迷ったのですが(この時点で既に買う気)、後々鏡筒だけでも遊べないか…と変に欲をかいて130Nにしてしまいました。まぁ、後々レデューサーフラットナーとかで遊ぶと、焦点距離500mm→400mmになってしまいそうで、少し短いかな、と思ってしまったのもあります。130Nなら、標準でF5、焦点距離650mmなので、レデューサーフラットナーで0.8倍になったとしても520mmと、それなりに確保できます(あんましかわらない?)
114Nの方が全体重量も2.5kgほど軽いので、手軽に始めるなら114Nの方が良かったかもしれません。

結局、13cmの大口径?の反射赤道儀が3万円で買えてしまう、という誘惑と、日曜日のソフトバンクではなくてもポイント追加サービスに背中を押されてしまい、YahooショッピングでスタークエストP130Nをポチってしまいました。

税込み28,680円です。返品・交換不可商品ってのがちょっと気になりましたが、そこは最悪サイトロンジャパンさんに泣きつくしかないか…(^^; (というか、結局サイトロンジャパンさんからの直送なので、ショップへの返品不可ということのようです)
写真撮影に必須のモータードライブは、さすがにシュミットさんしか扱っていないようなので、こちらも発注しておきました。送料はかかりますが、今回は仕方ないでしょう。送料込みで7,130円でした。
(…つまるところ、サイトロンジャパンさんから送られているんですよね。受け取る側だけを考えると、無駄な感じがするのは私だけではないでしょう。多分、色々事情はあるのだと思います…)

いずれの場合も、Yahoo!ショッピングなので、PayPayを使っていたりTポイントカードを持っていたりすると、それなりにポイントが付きます。私の場合はYahoo!プレミアム会員にもなっているので、結構PayPayボーナスが付いたりしてお得なのですが、この辺は人によって大きく変わりますので、集計する上ではとりあえず上記の送料込みの価格で行きたいと思います。スタークエストはamazonで買うともう少し安くて、4mmアイピースがおまけでついてきたりするみたいなので、納期が大丈夫な人はそっちを試してみるのもいいかもしれません。

さて、二つを発注した後に気が付いたのですが、そーいえば極軸望遠鏡がありません。そもそもスタークエストシリーズ(AZ-EQ AVANTEもそうですが)には極軸望遠鏡を付けることができません。とりあえず、筒そのものか、ファインダーを活用して簡易的に極軸合わせができないか、確認してみたいとは思います。安価で軽いシステムなので、精度はとにかく、色々工夫代がありそうな気がします。

スタークエスト130N + アップグレードキット組んでみた
とりあえず、我慢しきれずに組み立ててみました。やっぱり軽い!
目的は撮影なので、撮影できるようになるまで、いくつか確認事項があります。

1.極軸合わせを正確にできるか
  高度、方位をそこそこ合わせた上で、鏡筒やファインダー、そしてスマホのソフトを駆使して、1~2分は追尾できる制度まで合わせこむ必要があります…できるのか?
2.カメラの準備と接合
  カメラはおいおい購入するとして、とりあえず手持ちのX-T1ででも試してみようかと思います。そもそも、接眼部が恐らく1.25インチなので、それにカメラを付けてピントが出るのか(ネットの情報だと出ないっぽい…)出たとしても撮影に耐えられるのか、改造するならどこまでなら「一般的」と言えるのか…。
む、そういえば、1.25インチ(31.7mm)→Tネジ用のアダプターって、ウチには無かったような。そんなに高いものではないので、手に入れておくかな。

…あんまし変なことをやりすぎると、全然TNKではなくなるので、そこそこ遊んだら次のステップに進んだ方がいいかもしれません。まぁ、カメラが付かないとか、ピントが合わないとか、追尾精度が出ないとか…何もできないまま、本当に人柱になるだけの可能性も…(^^;;


本日のお買い物
Sky-Watcher スタークエスト P130N :28,680円
Sky-Watcher AZ-EQ AVANTアップグレードキット:7,130円
小計:35,810円

さて、とりあえず組み立てて、動作確認までのレビューはまた次回。そして撮影に使えるのか…?

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