月夜でも 狙えば写る 惑星状 (M76 セルフフラット)
オートガイドをテストしていた18日ですが、オートガイドの露出を変えながらあれやこれやとやっている間に、気が付いたらM31も高く上がってきて、北側のこのベランダからはあまり見えない状態になってきていました。もう少しテストを続けたかったので、急遽対象をM76に変更してみました。

Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ CLSフィルター(1200mm F4.0 360sec x4 ISO 800)
Vixen AXJ赤道儀 50mmF4+SSAG PHD2でガイド YIMGでstack+PaintShopProとIrfanViewで調整 セルフフラット処理
淡く広がっているところが多いM31と比べて、こちらのM76は小さく、しかもそこそこ明るいからでしょうか。比較的良く写る感じがします。まぁ、まだガイドずれがあったので、正確に言えば所々星々にヒゲが出てるんですけどね(^^;
また、そのままでは相変わらず周辺減光や周辺部の色ずれが目立つので、ちょっとなんとかしたい…と思ってセルフフラット処理を試してみました。
ステライメージにもセルフフラット処理があって、色々高機能みたいなのですが、フラット度合いを調整するような機能が無いような気がするので、今回はPaintShopProだけで、セルフフラットを試してみました。
まず元画像をコピーして、新たな画像を作り、トーンカーブで、真ん中辺で右に折れて直線的に右端に行くような台形を作り、輝度の高い星と、バックグラウンドとの差を埋めてやります。その状態でガウスぼかしを強くかけると、ほとんどの星が消えてくれます。中央の星雲部分とか、明るい星の部分は消え切らないので、てきとーにスタンプツールなんかで消してやって、そのうえで更にぼかしをかけます。全体のコントラストは少し強めに強調しておいて、ネガティブにして、これをフラット画像としてコピーします。
後は、今年の1月に試したような「焼き込み」で試してみます。かっちりとは決まらないのですが、まぁ、そこそこ効いてはいるかな、というレベルにはなりました。ただ、元画像の星を消し切れていないので、星の周辺部が少し暗く落ち込んでいます。ま、それはそれで、なんとなく星の解像度が上がったような錯覚が見えるので、今回はこれで良しとします(^^;;

Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 1sec ISO 1600)
撮影風景はこんな感じ。なんせ電線も多いので、こちら側の空はテスト撮影ぐらいにしか使えないんですね。それでも、この惑星状星雲は良く写ってくれたと思います。フィルターの周辺色ずれの原因対策?と、フラットをしっかりすれば、もう少ししっかりした画像も得られるかもしれません。まだまだやりたいことは多いですね。
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