玄の館 ブログの部屋
雲あれど 狙う惑星 やや外れ (土星・木星・月)
2021
/
09
/
25
天体写真
こんばんは。玄です。満月期です。そこそこ晴れ間がありました(^^;。
しかし、この後もしばらく週末の晴れ間は期待できそうにありません。こうなると、遠征して撮影決行!というわけにもいかず、密林をさまよっていろんなものをポチってしまいそうになる衝動を押さえつつ、なんとか広がる晴れ間に、惑星や月の撮影を強行しています。
気が付けば(ヲイ)、色んなサイズの鏡筒を始め機材は一通り揃っているので、惑星を撮影するにしてもそれほど苦労はしません。ただ、ギガント(Orion30cmF4)を出すには、自宅とはいえそれなりに気合が必要になります。なので、今回は普段惑星撮影にほぼ使っていなかったリチャード君(GS-200RC)を引っ張り出しました。これなら、比較的簡単に出し入れできます。接眼部に2インチ延長筒とアストロフィジックス・2インチ・アドバンスト・コンバーチブル・バローを取り付けて、合成焦点距離3,200mm以上で狙います。
しかあし。やはり扱いの難しい?リチャード君です。レデューサーを付けて短焦点で狙うにはそこそこの性能を発揮していてくれてたんですが、バローを付けて惑星を狙ってみても、なんだかひどい画像しか得られません。
ZWO ASI183MC BORG 107FL+APADCB(2400mmぐらい 1/40secx400/1000 Gain299)
AutoStakkert!3+Registax6+Irfanviewで調整 以下同じ
ZWO ASI183MC BORG 107FL+APADCB(2400mmぐらい 1/130secx400/1000 Gain265)
こりゃあいかん、ということで急遽筒をチェンジ。今からギガントを展開する元気はありませんので、先日の遠征でも使った光圀君ことBORG107FLを引っ張り出します。これまた延長筒を付けて、アストロフィジックスのバローを付けてチャレンジしました。しかし、これまたシーイングに阻まれて、いまひとつなのと、やっぱり大きさが今一つ小さくて迫力が出ません。なかなか難しいところです。
翌日、気を取り直してリチャード君の光軸を一度確認し、少しだけ副鏡の光軸をいじって、まぁ、これなら、というので再チャレンジしてみます。前日よりはだいぶマシな感じはしますが、やはり結果はもう一歩。ガニメデの影や大赤斑が見えるいい日だったんですが、写りは今一つ、いや、イマサンぐらいの結果になってしまいました。
ZWO ASI183MC KASAI GS200RC+APADCB(3,200mmぐらい 1/50secx400/2000 Gain279)
ファインダーの整合性も含めて、この日はリチャード君に振り回されっぱなしでした。どうも、筒の向きによって光軸が大きく変わってしまっている気がします。主鏡がずれているのかもしれませんが、もしかしたらフォーカサーから先が長い(2インチ延長チューブ、アドバンストバロー本体も結構長い)ので、この辺が像が悪くなる原因になっているのかもしれません。やはりリチャード君の接眼部ではダメか?
ZWO ASI183MC KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 1/100secx200/500 Gain0)
AutoStakkert!3+Registax6+PaintShopProで強調・結合。Irfanviewで調整
しばらくして月も見えるようになってきたので、気を取り直して満月直前の月も撮影してみました。こちらはx0.8のレデューサーをかましての撮影ですが、それでも1,300mmあるので、1インチのASI183MCには収まりきらず、2枚に分けて撮影しています。翌日は満月&仲秋の名月だったのですが、天候が悪くなりそうだったので、この日に力を入れて撮影してしまいました。同じ時間帯に撮影しているのですが、半分に分けた所の明るさが微妙に違ったりして、組み合わせるのに少し苦労しています。
せっかくなので、ゴリゴリに強調しまくってみました。天体写真的には邪道レベルですが、一般写真的(ブログ的)には、こんなのもアリかな。そこそこ高精細な写真になっているので、かなり強調してもそれなりには見える感じになっています。ギガントで撮影すれば、もう少し細かいところまで写せるかな…。
で、実は翌日も結局晴れて見えてたのですが、仲秋の名月を思い切り撮影する根性は残っていませんでした。寝室からお気楽にマクシー+スマホでパチリ。これでも結構見える写真になっていることに少々驚愕(^^;;
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