黒点の 次から次へと 出る季節


※太陽を直接見るのは危険です。安全な方法で観察しましょう

いよいよ、太陽活動が活発になってきた気配がします。2019年の極小を過ぎて第25期に入り、しばらく黒点がなかなか増えなかったのですが、この春ぐらいからは、無黒点の日がだんだん少なくなってきている気がします。

太陽観察風景 HDR 2021年10月24日

大きな黒点が出ていて、かつ撮影できる日があれば、時々撮影している太陽面ですが、この10月は天気が良い日も多く、割と高頻度で撮影している気がします。撮影時は星見台にEM-200を引っ張り出して、ソーラーフィルターを装着した光圀さん(BORG107FL)を設置してCMOSで500枚ほどを撮影してウェーブレットをかけています。

ただ、夏場と違って、次第にシーイングは悪くなっているような気もします。今日の撮影でも、太陽はかなり揺れていて、少し離れてみると、太陽全体がぶよんぶよん揺れているのが分かる感じです。そんな撮影をしても、きっちり形を出してくれるソフトには感謝しかありません(^^;

太陽面 2021年10月24日
ZWO ASI 183MC IDAS BAADERソーラーフィルター BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 3.16msec(1/300sec)x200/500 Gain 0)
タカハシ EM200赤道儀 AutoStakkert!3でスタック+Registax6で強調+Irfanviewで調整

まずは先週、10月24日の太陽です。上の観測風景もこの日の撮影分です。比較的大きめの黒点が二群あって、それなりに賑やかな感じはします。まぁ、にぎやかと言ってもこれぐらいですが、去年までは無黒点の日が多かったことを考えれば、常に黒点が見えている現状は、十分にぎやかですよね。

太陽面 2021年10月30日
データは上に同じ。露出のみ2.93msec(1/330sec)

続いて本日、10月30日分です。昨日にはXクラスのフレアが発生して、それがこちらを向いていたので、本日には影響があるかも、という話が出てましたが、実際に影響が出ているかどうかは…?
一週間前に顔を出し始めた黒点群は、少し小さくなりながら(でもフレアを出したみたいですが)、遠ざかって行ってます。続いて出てきた群も、もしかしたら大きくなるのかな?という気配はありますが、分かりません。真ん中やや上にもう一つの小さな軍があり、よーく見てみると、右下の群の左下に、小さな黒点群がある…ようにも見えます。

太陽活動のタイミングから言えば、今は第25期が活発になり始めた頃なのでしょうから、今から数年は、こんな風に黒点が次々に出てくるのを見ることができる…と思っています。これまでは太陽面の撮影そのものをあまりしてこなかったのですが、CMOSで比較的簡単に、高解像の太陽面が得られるので、なかなか面白くなってきました。Hαの専用システムでプロミネンスとかが見えれば、もっと面白くなるのかもしれませんが、それはそれでハードルが上がりそうなので、当面はこの黒点を楽しむだけにしておきます。去年の11月みたいに、肉眼級がまた出てくればもっと面白くなるのでしょうか…。



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