玄の館 ブログの部屋
取り付けた ガイドの重みも しっかりと (NGC 281 パックマン星雲)
2021
/
11
/
01
機材
10月29日、金曜日の夜は、比較的晴れていました。翌日は雲が出てくるという予報だったので、これは撮影しておかねば…ということで、遠征は無理だったのですが、自宅からガイド撮影にチャレンジしてみました。
NGC 2敗 …いえ、281。通称 パックマン星雲
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 300sec x16 ISO 1600) IDAS NB1
Vixen AXJ赤道儀50mm200mm+SSAG PHD2オートガイド ステライメージ9でstack+PaintShopProとIrfanViewで調整
そもそもギガント+AXJでのガイド撮影は
この時
もがんばって色々パラメーターを試しているのですが、最終的にうまく行ってません。例の
「ガタッ、スルスルッ、ストッ」という状態
でしたので、ガイド鏡が落下しなかっただけでも儲けものだったと言えるでしょう。
実は
先日の西伊豆遠征の際に
、本当はガイド撮影をするつもりだったのですが、そもそもそんな暇も無く、ようやく落ち着いた所で雲の中に突入&月明かりで終了となってました。とにかく、自宅でいいからきちんとガイド撮影できることを確認しておかねばなりません。
今回、ガイド鏡の固定を工夫しています。
固定方法は光圀(BORG107FL)と同様の方式
で、鏡筒側に少し
長めのアルカスイス互換クイックリリース
の、プレート側を取り付けています。
写真はギガントの筒先部分ですが、上のプレートが今回取り付けたアルカスイス互換のプレート側です。その下はファインダー台座。右下側のマジックテープは、カメラのタイマーコントローラーを固定するものです。
ちなみに、左側の黒いプラスネジは、斜鏡スパイダーの固定ネジです。
ガイド鏡は、
ブツとしてはコレ
なんですが、実は購入した時は7千円弱でした。しかもamazon発送でしたので、安価に、かつ迅速に購入できたのですが、その後は値上がりしてます(というか、この辺が適正価格?)。
モノとしては、恐らく
SvBonyのガイド鏡と同じもの
の様ですので、一般的にはこれを買うのが正解だと思います。
最初は、「カメラレンズの安価なものを活用できるんじゃね?」とか、色々甘く考えてたのですが、ガイド鏡として固定する方法がうまく考え付かず、それなら「あれこれ考えるよりも、安価な専用品を使った方が早くね?」という結論に至り、購入した次第です。付属している標準のファインダー脚を使ってしまうと、どうも幅が狭く、例の「ガタッ、スルスルッ、ストッ」状態になってしまうので、アルカスイスでガッチリ固定する方法としmした。クランプ側をこのガイドファインダーのリングに固定します。今回も使った長めのクランプだと、3/8ネジの穴が3つあるので、両端の2つを使ってうまく固定できました。
これでギガントに固定すれば、それはもう、ガッチリ行けます。重量増も心配でしたが、なんとかなるレベルの様です。
本来なら、遠征を想定して、
頑張って構築したラズパイでのオートガイド
を試すべきなんですが、今回はラズパイをコントロールをしようとタブレットを引っ張り出したら、完全放電状態で、全く使えなかったというオチ付きでした(涙)。ま、まぁ、こんなこともあろうかと…仕方が無いので、PCを持ってきてWindows版のPHD2でオートガイドとしました。
色々ありましたが、今回狙ったのはカシオペア座の散光星雲。先日の西伊豆遠征で最後に撮れなかったNGC2敗、いえ、NGC281、パックマン星雲です。自宅からだと、肉眼で北極星も苦しいぐらいの光害なので、普通に星雲系を狙うのは厳しいとは思うのですが、そこはワンショットナローバンドフィルター、ロードスターことNB-1の出番です。ナローバンドということもあって、露光量をかせぎます。露出は5分、しかも16枚という、自分としては過去最長の露出時間(たぶん)をかけてみました。
オートガイドの露出は4秒で、動作もゆっくりさせます。これで、比較的しっかりガイドしてくれました。自宅の不安定なベランダなので、画像確認に行くとそこでブレてしまうのですが、今回はオートガイドを過信して(というか、うまく行ったのですが)1時間ほど、放置撮影となりました。思っていたよりも調子よかったので、更に撮影したくなりましたが、翌日も少し予定があったのと、気が付いたらPCがスリープしていたので、そこまで、としました(電源のスリープ設定が1時間になってました…)
ワンショットナローバンドだと、星色とかが変にならないか心配だったのですが、想定していたよりも素直な色合いになってくれました。もっとも、周辺部の色むらが結構出てて、かなりごまかしています(^^;
とりあえず、オートガイドで結構行けることが分かりましたので、次からも長時間露出をちょっとずつチャレンジしていきたいと思います。がんばるぞー。
関連記事
数々の 戦利品たち 眺めつつ (小海 星と自然のフェスタ2021)
取り付けた ガイドの重みも しっかりと (NGC 281 パックマン星雲)
シンプルに 巨大な鏡の 洗い方
コメント
名前
タイトル
メールアドレス
URL
本文
パスワード
非公開コメント
管理者にだけ表示を許可する
前の記事を読む
青空に 広がる枯れ葉と 桜かな
次の記事を読む
黒点の 次から次へと 出る季節
コメント