玄の館 ブログの部屋
疲れても 小海の夜の 楽しみを
2021
/
11
/
14
天体写真
こんばんは。玄です。長時間ドライブから帰ってきました…。
さて、行ってきました小海「星と自然のフェスタ2021」。2年前にギガントを買ったばかりの時にもチャレンジして楽しかったのですが、今年も色々楽しめました。
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F2.8 16sec ISO 3200)
写真は雲が出て来たので撤収して、寝る前に撮影した小海の冬の星空です。半月過ぎの月がまだ西の空にあるのですが、こんな風に東側を撮影すれば、かなり綺麗に撮れます。小海の空の透明度の高さを表しているかと思います。
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F4.5 1/1600sec ISO 125)
さて、今年はブースが会場を取り囲むような形のみとなっていました。真ん中の列が無いので、見通しが良くなっています。基本、天体望遠鏡博物館のメンバーなので、そこにお手伝い、という名目で参加しているのですが、応用として個人的に楽しそうなことをあれこれやってきてます(^^;。今年は天体望遠鏡博物館の持参望遠鏡が少なかったこともあり、持って行ったギガント+みぞかさん(Orion30cmF4+VixenAXJ)が結構目立っていました。(右側の人だかりができている辺りです)
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 1/8sec ISO 6400)
夜になって、始めは眼視であれこれ見てもらおうと思って、惑星中心に見てもらっていたのですが、せっかくなのでM57とかM31とかを導入してみました。しかし、接眼部の高さで制限があったり、M57なんか、やはり慣れていないとなかなか見えなかったりと、人によって楽しめる程度が大きく変わってきてしまいます。samさんがシュミットさんのブースで電視観望をやって盛り上がっていたので、ここはひとつ、ギガントで電視観望をして、30cmならでは、を少しやってみよう、と考えました。整理がまだなので、少しだけ紹介します。
いずれも結構てきとーなので、「こんなもんか?」とも言えます。でも、現地でリアルタイムで見ている分には「おお、これも写る。あれも写る!?」と、自動導入の精度に感心しながら、皆でワイワイと楽しめました。やはり、一定数以上の人がいる場合は、電視観望が楽しいと言えます。とりあえず今夜の所は「こんなのも見える?」とリクエストされて、試してみたら意外と見えて面白かったものを二つ。天王星と海王星の衛星です。
データはいずれも、ZWO ASI183MC Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 Gain450(MAX))
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド 画像はjpeg1枚撮り保存。微調整のみ。
天王星:10.1sec
天王星は一度導入して見て、一応緑色っぽいのを確認していたのですが、露出を伸ばして衛星を見てみる、という発想がありませんでした。リクエストされて、10秒の露出をかけてみると…おおっ、すぐそばに3つ並んだ衛星らしきものが見えます。「おもしれぇー!」眼視では、注意してみても衛星が見えるかどうか…(試したことが無いので不明)。電視観望だと露出を自在に変えられるので、結構暗いのが見えるので楽しくなります。
海王星:11.5sec
海王星も衛星が見えるのでは?ということでこちらも導入して見ます。AXJの極軸はそこそこ合わせてあったので、導入精度は結構高めで、これも一発で視野に入りました。三つほど星が見えますが、「これぢゃないかな?」という明るい星を真ん中に持ってきて、露出をかけてみます。すると…。おお!すぐそばに小さな星がぽつんと付いているのが分かります。「これ、トリトンですよね?たぶんそうですよ!」ということで、恐らくこれで確定です。そういえば、小学生の頃に図鑑で海王星の衛星の写真を見たような気がしますが、それが丁度こんな感じの写真でした。まさに、「昔図鑑で見たあこがれの写真を自分で撮る」しかもリアルタイムで、という状況でした。
フェスタでは、このほかにも各ブースで少し聞けた重要な情報もありますし、特価品で少し買ってしまったものもあります。その辺はまたおいおい出していきます。
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コメント
みお
見覚えのある機材だなぁって思ってました(笑)
でも天体望遠鏡博物館だし…にしてもこの機材を寄贈するなんてすごい財布の世界だなって驚いてました。
やっぱり個人機材でしたか!
30cmがどんな大きさなのか見れたので助かりました。案外デカいですね…
2021/11/15
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Re: タイトルなし
玄
みおさんどうも~。見覚えのある機材…正解です(笑
今回の天体望遠鏡博物館からの展示は、少しさみしい?のと、会場が広く使えたので、とっとと設置してしまいました(^^;
天体望遠鏡博物館への寄贈品は、そのままだと捨てられてしまうのを救済している形なので、財布は少し違う世界なんですね(その分古いものが多いのですが…さすがにAXJはまだないかな?)
でも、2年前に展示してたPENTAX機材とかは、私の機材が霞んでしまうぐらい超高級品でした。
オライオンの30cmは、カーボンなので重量はそれほどでもないのですが、やはり30cmだと大きくて、取り回しに工夫が必要になります。ちなみに、サイトロンさんのところのSCA250よりは安いですから、どうです?おひとつ(^^;
2021/11/15
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UTO
天王星と海王星の衛星、いいですね。直焦点でも写っちゃうんですねぇ・・((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
僕も撮ってみようと思いました。
30cmはでっかいですよねぇ。電子観望もまた違う切り口が楽しめるので、面白いですよね。
2021/11/16
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Re: タイトルなし
茶米 玄
UTOさんどうも~。CMOSが183MCで2千万画素ということもあり、結構拡大できるので、直焦点の1,200mmでも結構な拡大ができます。土星や木星も普通に見てもらいましたし、天王星もそれっぽく写りました。
そうそう、土星の衛星もスナップショットは取り損ねたんですが、5つぐらい普通に写って、なかなか楽しい絵になってました。電視観望ならではなんですが、惑星の衛星を見るのがこんなに楽しいとは思いませんでした(^^;
30cmになると、覗き口の制限が出てくるので、今回はプリズムを持って行ってなんとかしようとしたのですが、結局コントラストが落ちるので、星雲系にはいまひとつだったんですよね。そういう意味でも、電視観望はなかなか面白いかと思いました。後は、これをどうやってエンターテイメント性を上げていくか、ですよね。演出の仕方次第では、いくらでも面白くなるかと思います。
2021/11/17
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コメント
でも天体望遠鏡博物館だし…にしてもこの機材を寄贈するなんてすごい財布の世界だなって驚いてました。
やっぱり個人機材でしたか!
30cmがどんな大きさなのか見れたので助かりました。案外デカいですね…
2021/11/15 URL 編集
Re: タイトルなし
今回の天体望遠鏡博物館からの展示は、少しさみしい?のと、会場が広く使えたので、とっとと設置してしまいました(^^;
天体望遠鏡博物館への寄贈品は、そのままだと捨てられてしまうのを救済している形なので、財布は少し違う世界なんですね(その分古いものが多いのですが…さすがにAXJはまだないかな?)
でも、2年前に展示してたPENTAX機材とかは、私の機材が霞んでしまうぐらい超高級品でした。
オライオンの30cmは、カーボンなので重量はそれほどでもないのですが、やはり30cmだと大きくて、取り回しに工夫が必要になります。ちなみに、サイトロンさんのところのSCA250よりは安いですから、どうです?おひとつ(^^;
2021/11/15 URL 編集
僕も撮ってみようと思いました。
30cmはでっかいですよねぇ。電子観望もまた違う切り口が楽しめるので、面白いですよね。
2021/11/16 URL 編集
Re: タイトルなし
そうそう、土星の衛星もスナップショットは取り損ねたんですが、5つぐらい普通に写って、なかなか楽しい絵になってました。電視観望ならではなんですが、惑星の衛星を見るのがこんなに楽しいとは思いませんでした(^^;
30cmになると、覗き口の制限が出てくるので、今回はプリズムを持って行ってなんとかしようとしたのですが、結局コントラストが落ちるので、星雲系にはいまひとつだったんですよね。そういう意味でも、電視観望はなかなか面白いかと思いました。後は、これをどうやってエンターテイメント性を上げていくか、ですよね。演出の仕方次第では、いくらでも面白くなるかと思います。
2021/11/17 URL 編集