玄の館 ブログの部屋
深いのは 小海の空と マニアたち (小海 星と自然のフェスタ2021)
2021
/
11
/
19
天体写真
はい、気が付いたら小海星フェスレポートが、
その1
その2
その3
と、どんどん増殖しているのですが、まだ続きます(^^;
今回は、ちょっと深みがあったブースの紹介です。この辺、13日(土)は到着後、ギガント+スタークエスト130N展開+夜になって観望会と、全然余裕が無かったのですが、翌日の14日は帰り支度も含めて望遠鏡は展開しなかったので、天体望遠鏡博物館ブースでのお手伝いもほとんど無く、少しだけゆっくり各ブースを回れました。更に、各ブースのスタッフさんも、前日ほど忙しくなかったようで、それぞれじっくり話を聞けるところもありました。まぁ、帰りの時間があるので全部のブースをじっくり聞けなかったのは心残りですが、また来年機会があることを期待しましょう。
さて、実は
天体望遠鏡博物館
のお隣がFUJIFILMブースでした。今少しずつ進めている
令和TNK
において、カメラの選定はFUJIFILMにしようと考えていたので、興味津々です。
ブースを眺めていると、先方から声をかけていただきました。とにかくレンズがお勧めですよ、と。まずは
FUJIFILM 70-300mm F4~5.6
。ミラーレスらしく比較的コンパクトな鏡筒で、展示品には更に 2倍テレコンが付いていました。「ほら、普通はこうした安価な70-300mmズームには、テレコンは付かないじゃないですか」む、確かに(OLYMPUSのフォーサーズは普通に付いてたが…)
「で、でも、F5.6に2倍テレコンだと、相当暗いぢゃないですか」
「確かにF11になるけど、昼間なら十分見えるし、S-10なら手振れ補正でばっちり撮影できますよ。APS-Cだから、300mmの2倍の1.5倍で、900mm換算。これが手持ちで行けますよ。ほら、ほらほら~」
と、持たせてもらったS-10と70-300mm+テレコンですが、確かにコンパクトです。S-10のグリップの良さと、ビューファインダー(暗くならない)、更には手振れ補正の威力もあって、F11という暗いF値でも全然問題なく撮影出来ます。F11と言えば、Canonも600mmF11とか800mmF11とか出したりしてますが、カメラ側の進歩でこんなのでも普通に撮影できるようになってきているんですね。
やっぱりS-10が手振れ補正も入っているし、コスパいいですよねぇ、という話を振ろうかと思ったんですが、更にこちらが星好きというのを見透かされているからなのか、「ほらほら、この
新しい18mmF1.4
て、すごいんですよー。ハロが全然でないんですよ」
と、畳みかけられました(^^;。作例として星野写真も見せられて、これまでの18mmF2.0と比べても、星の周りに出る青ハロが全然無いのを強調されてました。周辺減光もF2まで絞れば目立たなくなるので、かなり使い勝手が良いと…。
後は解像度がかなりあるので、今後の高解像化にも対応できるとのことでした。実際、デジタル一眼レフが出始めた頃は、「2,000万画素にも対応のレンズ!」とか言ってましたが、今ではAPC-Sでも2,400万画素があたりまえですよね。なんでも、来年にはFUJIのカメラも、相当画素数がアップしたものを出すとか…え?どれぐらいの?3,600万画素とか?え?もっと?ごにょごにょ…
…と、忘れてました。本来FUJIFILMさんに聞きたかったのは、天体写真用に安く手に入るカメラは…という話でした。FUJIFILMのXシリーズカメラなら、赤い星雲も良く写るので、令和TNKのカメラとして、安価なX-A5のレンズキットとかをお勧めしたいところなんですよね。その辺を少しお話してみると…
「いやまぁ、確かにXシリーズは赤い星雲が良く写ります。改造もしてみたのですが、あまり大きな差が出なくて、改造の費用対効果を考えるとちょっと、と思いました。ただ、天体撮影に使うカメラであれば、Aシリーズはあまりお勧めできません。というのも、液晶ファインダーであまり暗い被写体が出てこずに、構図を合わせるのが大変になるんですよ。そもそもAシリーズは初心者向け、というようなコンセプトで企画しているので、暗い被写体に向けた時に液晶で明るく写ってしまうと、そのまま撮影して「あれ?暗くて写らない?」とか、いきなり長秒露出になってブレブレに…となってしまい、きちんと写せない恐れがあるので、暗い場面では液晶も暗くなるように設計しているんですね。」
え?確かに以前使っていたX-A1だと暗くて星の構図を合わせにくいというか、星が液晶に見えなかったのですが、あれってCMOSや液晶の性能というわけではなくて意図的にそうしているということ?だとすると、比較的新しいカメラであるX-A5とかX-A7でも同様に星が液晶に写りにくいというこ…?
そうです。なので、
X-Aシリーズで直焦点撮影をするのはあまりお勧めできない
んですよ。同様の価格であれば、中古でいいので、X-T1とかT10,T20辺りを狙うのもいいかと思います。
…わ、わかりました。ちょっと考えて、比較的リーズナブルなT20辺りを狙ってみます。
というやりとりがなされたのでした。ん?でもこの辺のやり取りは過去にどこかで聞いたような…とにかく、令和TNKでお勧めしようと思っていたX-A5レンズキットは、ちょっとヤメといた方が良さそうです。あとひとつ。18mmF1.4のレンズを付けていたX-T4を触らせてもらったのですが、これ、自分のX-T1と操作性やボタン類がほとんど違わないんですね。ほぼ同じような感じで操作できます。うーん。すごい。
さて、FUJIFILMだけで長くなりましたが、次は同じカメラメーカーであるリコー(PENTAX)ブースのお話をば。こちらも二日目のお昼前に訪れて聞いてみました。ブースに並べてあるのは双眼鏡やK-3、GRなんかもあるのですが、とにかく目立っていたのは
PENTAX K-1 MarkIIをベースにした「J-Limited」
。しかも、何故だかレンズを外したマウント状態で飾ってあります。当日は天気も良くて、舗装がほぼ無くなってしまっている会場は、かなり埃っぽい雰囲気です。いやいやいや、そんな会場でマウントむき出しのカメラはヤバくないっすか?と思って近づいて行ったんですが…。
ほら、これいいでしょう。K-1MarkIIのJ-Limitedです。グリップはオリジナルの木製。もうこだわり満載です。
い、いやまぁ確かに、PENTAXのカメラはメカメカしいところが好きなのもありますが…でも、このK-1、ちょっとペンタプリズム大きくないですか?、この中って、ストロボ入ってるんですか?
「いえ、ストロボは入ってなくてですね…」(と、ペンタプリズム部の飾りを外していきます)。こんな風にアタッチメントになっています。それから、この中の飾りも(と、一番外側の出っ張った飾りを外したところに見える大きめのペンタプリズムを更に外して…え?それも外れるの?!)
「で、これが元のK-1のペンタプリズムになります。」
い、いやまぁ、確かにこの元のペンタプリズムも大きくて、実際覗いてみれば「ああ、やっぱりまだ光学ファインダーっていいよなぁ」と思わせてくれます。でも、その上に2重の飾りって…
「更にですね、この(一番上の)カバーは、真鍮製で作ってあって、経年変化で塗装剥がれが出てきたときに、いい感じになるようにしてあります。更にさらに、マウント部分はレンズを付けると見えなくはなるんですが、ここにゴールドのコーティング(多分窒化チタン)と、実際に薄く金をまぶしてあって、金色の特徴を出してます。」 …デザイン面ではこだわり満載ですよ
い、いやまぁ、確かに背面の操作部を見てみると、ボタンの表記の色が全部金色だったり、グリップの木製もかなりこだわりがあったりと、もう、「所有欲をそそる」仕掛けが満載です。正直、ついていけませんが、メカニカル的にはしっかり作り込んであって、さすが、と思わせるところもあります。デザインはまぁ、確かにカメラ好きにはササル感じですね。そうそう、最初に思ったマウントを晒してある理由ですが、その「金色マウント」を目立たせるために行っているそうです。まぁ、これぐらいの埃は掃除しますよ、という話でした。参りました(^^;
そして最初にも少し紹介したSVBonyさんのブースですが、ここはボスケさんと、智志さんが何故か店番されてました。ボスケさんとは会うのは確か初めてなのですが、こちら時々YouTubeを拝見させてもらっているので、なんだかテレビのタレントさんを見ているような雰囲気です(^^;
以前から聞いてみたかったのは、時々続き物でやっている感じの企画が、そのまま途切れてしまっているような状態になっていること。聞いてみると、実際には続きをやりたいけど、とにかく忙しくてそこまで手が回らないのだとか。個人的にはOLYMPUSのレンズを使ったCMOSカメラでの撮影が気になっていて、絞りを解放にする方法はわかったようですが、実際にはフォーカスも電源が来ていないと動かないはずなので、どうするんだろうかと思って聞いてみたら「え?そうなの?」というお話でした。やはり続きは時間がなくてできていないそうな…(^^;
後は、
スタークエストP130Nを先日紹介
していたので、同じもので令和TNKを目指している自分としては非常に気になって、聞いてみました。
これも、入手は結構前にしていたらしいのですが、使いにくいところがあって、きちんと紹介するのにタイミングが遅くなったそうです。そうなんですよ。この辺、初心者向けの赤道儀だったりするのですが、実際には使いこなしに難しいところがあって、なかなか位置づけが難しいんですよね。ということで、このスタークエストの赤道儀に関しては、後でまた情報共有することになります。
で、最後に持ってきたのはサイトロンジャパン、シュミットさんのブースです。ここはもう、
近づくな危険
という気配バリバリです。前回同様、即売品の種類と数が非常に多く、しかも魅力的なものが多いのです。samさんもデュアルバンドフィルターの話をしてたら、その場で売れて行った適な話をしていたかと思いますが、常に人だかりができていて、商談が行われていたようです。展示品としてはいくつかの望遠鏡を出しているのですが、何と言ってもSCA250がででん!と展示されていてインパクト抜群です。
初日の間は私の時間もなかなか取れなかったこともあるのですが、とにかく人がすごくて、担当の方も手が回らない感じでしたので、ゆっくり品定めをできたのは二日目でした。本当の目的はスタークエストの赤道儀というか、アップグレードキットがうまく動かない件で相談したのですが、その辺は長くなるのでまた別に…
それとは別に、とにかく魅力的な製品が並んでいるので、欲しくなってしょうがありません。実は2年前に訪れた時は、自制を効かせすぎて、ほとんど何も買わずに終わってしまったので、後でしまった、と思ったのも事実です。なので、今回は…と、色々買ってしまいました。まずはMAKSY60のファインダー。確かこれ、税別で2,000円ほどするはずなんですが、星まつり特価で1,500円。他にもCometBPフィルターとか、4mmアイピースとか、ついつい手が出てしまいました。そして何と言っても、8cmのマクストフカセグレンです。これ、聞くところによると光軸がずれているらしく、ジャンク扱いだそうです。自分で光軸調整ができる人(主鏡の光軸調整のネジはある)のみどうぞ、というものの様で、なんと9,000円です。この価格だけどそんなに売れている様子ではないのは、やはりジャンク扱いということもあるのでしょう。そもそも、SkyWacherの90mmマクストフが欲しかったのですが、なかなか特価のタイミングが無く、その辺を悩んでいるうちにMaksy60の特価があったので買ってしまっていた、という経緯があります。その辺で少しもんもんとしているところに80mmのマクストフの特価ですよ。これを買わずしていつ買うのだ!。光軸合わせたら普通に使えるのであれば、これほどお買い得なものは無いはず!ということで、その他の色々物欲品を含めて買ってしまいました(^^;。
…ということで、小海星と自然のフェスタのブース、ディープなお話編でした。
あ、そういえば紹介忘れてましたが、中古品を多く売られていたスカイバードさんの所に、30cmF4の主鏡+斜鏡が置かれてて、確か3万円ちょいの値段だったような…。なんか各所で話題に上がってましたが、二日目でもまだ残っていたかと思います。誰か買ったかな…(^^;
さて、後は、夜の観測編の話がもう少し残っています。まだ続きます(^^;
関連記事
電子の目 小海の夜を 堪能し (小海 星と自然のフェスタ2021)
深いのは 小海の空と マニアたち (小海 星と自然のフェスタ2021)
晴れた空 残りのブースも 楽しくて(小海 星と自然のフェスタ2021)
コメント
名前
タイトル
メールアドレス
URL
本文
パスワード
非公開コメント
管理者にだけ表示を許可する
前の記事を読む
電子の目 小海の夜を 堪能し (小海 星と自然のフェスタ2021)
次の記事を読む
晴れた空 残りのブースも 楽しくて(小海 星と自然のフェスタ2021)
コメント