玄の館 ブログの部屋
電子の目 小海の夜を 堪能し (小海 星と自然のフェスタ2021)
2021
/
11
/
19
天体写真
こんばんは。なんとか月食観測できた玄です。
さて、11月13-14日の小海 星と自然のフェスタの夜は、今年も良く晴れました。実際には月が沈む前に薄雲が広がり始め、撮影をするにはちょっとな、という天気になったので21時頃には皆さんほとんど撤収していました。
実際には、18時頃から各所で眼視観望や電視観望が始まって、ブースのエリアはなかなかにぎやかな状態になっていました。木星、土星、月も見えて、観望会としてはなかなか良い条件で、更に小海の空は暗いので、上弦過ぎの明るい月があっても結構暗い対象がしっかり見えます。うーん、うらやましいぞー。
先に紹介したように、私の方はギガントを展開していたので、暗くなってから極軸を合わせて、始めの内は眼視で色々紹介していました。月、木星、土星ぐらいは45度プリズムをかまして紹介していたのですが、ディープスカイになるとコントラストが悪くなるため、いまひとつ見にくいので、プリズムを外してみてもらっていました。ただ、そうなるとのぞき込む姿勢に無理が出やすく、人によっては見えない、となります。ディープスカイは人によって見え方がかなり異なるため、ここはひとつ、電視観望に切り替えてsamさんに対抗してみようとがんばってみました。口径の暴力とはこういうことだよ!ふはははは(ヲイ
持ってきていたのはいつものASI183MCです。F4コマコレとこれを装着し、この夏に導入したFUJITUのノートPCでキャプチャーします。ノートPCのバッテリーがどこまで持つか少し心配でしたが、結局9時ぐらいまでの3時間ぐらいなら余裕でした。思ってたよりも持つな。
始めの内は木星、土星、そして天王星や海王星の衛星も見てもらいました。ここまでは先に紹介した範囲です。今回は、それ以外に記録していたディープスカイを紹介してみます。筒はギガント(30cmF4.0)、赤道儀はビクセンAXJ、露出やスタック数は面倒なので省略です(ヲイ。大抵は10秒~30秒露出、ゲインMAXです。
まずはM33。はじめは全然見えなかったのですが、30秒露出してコントラストを上げて、スタックしてやるとどんどん見えてきました。腕ぐるぐるです。
続いて、惑星状星雲ならみやすいだろうと、M76を導入します。これに限らずちょっと中心からずれてますが、あまり細かく調整するよりも、スピーディにどんどん導入していった方が面白いかな、と思ってあまりセンターへの導入にこだわりませんでした。
ちょっと画質が荒いのですが、良く見えてます。
すばるが上がってきていたので、「ガスの所見えるかな?」と導入してみました。はじめは全然見えてませんでしたので「さすがにリアルタイムと、この月では無理かな」と言ってたのですが、露出11秒ほどで、強調処理をすれば意外と見えてきました。行けるもんですね。
M57、リング状星雲は余裕です。中心星もしっかり見えてました。
M1、かに星雲はフィラメントもはっきりしてきます。ホワイトバランスを取るのが難しいので色合いが少し変ですが、とにかくがっつり見えるのは電視観望ならではです。おお、これは露出6秒ぐらいですね。
シャボン玉星雲、NGC7635もしっかり見えます。強調処理するとアンプグローが見えてきましたが、この辺はダークを引いてないので仕方ないですね。簡易的でもいいからダークをきちんと引く方法を覚えておかねば。
まゆ星雲、IC5146は、今まで撮影したことが無かったのできちんと出てくれるか心配でしたが、30秒ほどの露出をかけると、意外としっかり見えてくれます。電視観望でここまで見えるのなら、撮影もいずれしっかりやってみたいですね。
スタックしたファイルを記録もしてるのですが、FITファイルなので現像も面倒なので、画面キャプチャーした画像で済ませてしまいました。これはこれで、記録とした見た時に撮影時の条件がそのまま見えるので楽かもしれません(^^;
このほかにも、ステファンの五つ子とか、NGC7331とか、他にも色々見たような記憶があるのですが、記録していないものも多数ってとこです。
いずれにしても、電視観望ならあれこれ雑談しながら導入して、更にみんなで見ながら画像強調や内容説明ができるので、かなり便利です。暗い中での皆の雑談でしたので、どなたが訪れて来てくれたのかよくわかってなかったのが申し訳なかったのですが、とにかく楽しい時間でした。
この後、人も少なくなってきて21時ぐらいには撤収となりました。この週は色々忙しくて、相当に疲れていたこともあって22時ぐらいには車中泊で睡眠となりました。前回来た時も車中泊で、寒くて困った記憶があったので今回は対策として使い捨てカイロを箱で買っておいて、足と体に貼りまくって寝ました。おかげで比較的良く眠れたのですが、やはりネックは寝袋(春夏用)ということがはっきりわかりました。最終的には寒くて防寒着を着込んでから寝袋に入るという肩こり誘発状態で寝たのですが、比較的良く眠れて、朝8時ぐらいまで寝てました。まぁ、次は速めに宿を取っておくかな(^^;
とにかく、楽しい小海のフェスでした。翌日は前回帰るのが遅くて渋滞に巻き込まれたため、早め(と言っても12時ぐらい)に出発し、更に小仏トンネルを避けて迂回して東名高速を使ったのですが、こちらはこちらで事故渋滞が起きてて、結局疲れて帰ってきました…。
さて、後は小海で手に入れた戦利品の話が残っています。それはまた、次の機会に…。
関連記事
雲越しに 赤く怪しく 大部分月食 (2021年11月19日ほぼ皆既の部分月食)
電子の目 小海の夜を 堪能し (小海 星と自然のフェスタ2021)
深いのは 小海の空と マニアたち (小海 星と自然のフェスタ2021)
コメント
名前
タイトル
メールアドレス
URL
本文
パスワード
非公開コメント
管理者にだけ表示を許可する
前の記事を読む
雲越しに 赤く怪しく 大部分月食 (2021年11月19日ほぼ皆既の部分月食)
次の記事を読む
深いのは 小海の空と マニアたち (小海 星と自然のフェスタ2021)
コメント