玄の館 ブログの部屋
年末を 目指してほうきの 尾を広げ (レナード彗星 C/2021 A1)
2021
/
12
/
27
天体写真
こんばんは。玄です。寒いっすね。
さて、レナード彗星、何度もバーストしてるみたいで、太陽に近づくにつれて長い尾を出してきているみたいです。天候の関係もあって24日以降は見られていなかったのですが、今日はチャレンジすることができました。相変わらず西の空低いところで、双眼鏡でも見えないので、目盛環での導入です。今日は比較的うまく行きました。
Canon KissX9i(HKIR) KOWA PROMINAR+TX07T(350mm F4.0 15sec x8 ISO3200)サイトロンCBPフィルター使用。トリミング
タカハシEM200赤道儀ノータッチガイド ステライメージ9+PaintShopProで調整
ISO3200の撮影分しか処理できていないので、ちょっとノイジーですが、それでも比較的長い尾が彗星らしい感じで伸びているのがわかります。去年のネオワイズ彗星は大彗星っぽいのを見ることができませんでしたが、今回のレナードは、何度も撮影できているのでなかなかラッキーなのかもしれません。
今回の撮影はちょっと新しい機材を使っています。まずは11月の小海で購入したサイトロンのCBPフィルター。ここの所忙しい上、なかなか使うチャンスが無かったのですが、今回きちんと?彗星に対して使うことができました。結果、なかなかの効果ではないか…とは思います(フィルター無しの画像を撮影していないので実は効果のほどは不明…)
もう一つは、このCBPフィルターをプロミナーで使うために、レデューサーのTX07の新型、TX07-Tを使っています。元々購入したプロミナーのTX07は、ニコンマウント(実行面ではEFマウントアダプターを使ってEOSで使用)を購入していたのですが、これはフィルターを組み込むことができませんでした。このままだと使える範囲が限られる、ということで
新しく出てたTX07-Tのタイプ
が欲しかったのですが、優先順位的に上位ではなくて、色々悩んでいる間にディスコンになってしまっていました。
これはもう、あきらめろ、ということかな…と本当にあきらめかけてたのですが、先日小海でwakoさんの方に聞いてみた所、
「そうなんですよ、もう市中在庫しかないんですよー。あと、在庫があるのはKYOEIさんのところぐらいですかねー」
とのコメントをいただきました。いや実はKYOEIさんのところで売ってるのは知ってたのですが、本当に在庫があるかどうか怪しかった(いや聞けよ)ので、ポチるところまで行かなかったんですね。ただ、これを逃すともう買えない!と思って先日ポチってしまっていました。フィルターの付け方が少し特殊ですが、無事に取り付けできて今回の結果に至りました。わーい。
同上 トリミング無しの結果
今回の撮影も、やはり時間との戦いでした。視界はいいのですが、下の方はもやがかかっているような感じで減光されてしまいます。かといって上の方は雲があり、その雲の下まで来たところでようやく撮影出来ました。それでもISO1600の2秒撮影でもしっかり存在が分かる辺りは大きな彗星だと分かります。15秒露出すると、尾が伸びているのはっきりわかりました。今回のCBPフィルターだと露出を延ばさないとダメかな?とも思ったのですが、思ったよりも短い露出で行けそうな感じでした。
普通にDigitalPhotoProfessionalでカラーバランスを合わせると彗星や星が赤くなってしまうのですが、今回はステライメージでストレッチさせてます。これだとカラーバランスは崩れず、比較的自然な色での結果になりました。色々やってみるもんですね。
彗星の高度としてはまだ数日、年内ぐらいはなんとか狙えるとは思うのですが、後は天気次第だと思います。さて、まだバーストするのか?それともチャンスはあるやなしや?
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