振り返る 忙しく過ぎる 年末に


こんにちは。「星の玄さん」こと玄です。年末30日まで自宅で色々撮影出来たりして、関東の天候の良い年末を満喫してます。さすがに本日は天気も悪くて家で画像処理をしています。この冬休みに遠征できていないのが心残りではありますが…。

毎年、年末の休みはゆっくり過ごそう、なんて理想を描いているんですが、例によって例のごとく、意外と?忙しくて画像処理や機材整理が全然進まないでいます。例年通り、今年もバタバタしながら年が暮れていきます。レナード彗星も遠くなっていきます。金星はどんどん近づいています(^^;

プロミナーによるM45
プロミナーでM45 @毘沙門 2021年12月
Canon KissX9i(HKIR) KOWA PROMINAR+TX07(350mm F4.0 180sec x6 ISO1600)
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイド ステライメージ9+PaintShopProとIrfanViewで調整

今年を締めくくる写真は、M45、すばるです。これは12月の4日に遠征した分なんですが、同日に撮影したものの中にはまだ処理ができていないものもあります。この1枚も慌てて処理してみたものです。ダークが間に合ってないのと、雲が来て撤収までの間に撮ったものなのでややノイジーですが、それでもそれなりのモクモクが表現できているので、遠征ならでは、という結果になったと思います。

では、今年もやります。今年の反省。オリンピックもあったけど新型コロナで世間はばたばたした1年。自分としても色々ありました。昨年作成した星見台でEM-200の稼働率が上がったことや、天候が回復し始める7月以降、仕事で変化があったことなどから、意外と遠征に出られないことが多かったんですね。ちなみに、過去の振り返りはこんな感じでした。


2020年(9回:赤外カメラを導入。自宅の星見台を設置して、近所遠征含めると宅撮り50日以上で稼働率アップ)
2019年(10回:30cm導入も天気が悪く、かろうじて二桁。宅撮り13回以上)
2018年(9回:これまた忙しくて一桁。でも宅撮りができるようになった)
2017年(7回:なんとひと桁。とにかく忙しくてチャンスが無かった)
2016年(16回:意外と遠征や導入が少なかった年になった)
2015年(23回:大口径25cmを導入して、だんだん迷いが出てきた)
2014年(14回:導入機材、出撃回数は少なかったが充実してた) 
2013年(33回:おそらく過去最高の出撃回数、しかし引っ越しでバタバタ) 
2012年(18回:機材が安定してTNKを進めた1年。しかし天気が悪かった) 
2011年(23回:初めての振り返り。振り返りができるほど出撃できるようになったのがこの年)


撮影編

関東に来てからは遠征回数が一桁なんてのが普通になってきていますが、まぁ、仕方ないかな。今年ははたして…?

達磨 10月     計1回
小海 11月     計1回
毘沙門 2月、3月、4月、8月、11月、12月 計6回
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合計 8回

小海を入れても昨年の9回+αには及びませんでした。撮影に関しても一晩じっくり撮影できたものは少なく、遠征にはなかなか厳しい1年だったかもしれません。それでも毘沙門は合計6回遠征できているので、昨年の7回に匹敵はしています。それよりも、自宅での星見台などでの撮影が多く、意外と充実しています。
自宅での撮影回数は正確に数えるのは難しいのですが、太陽撮影も含めて、管理しているフォルダ数だけで行くと、70日ほど撮影していることになります。昨年は50日ぐらいでしたので、かなりの数になりますね。今後もこうしたパターンが増えるかな…。

特に、11月以降は…11/8の金星食、11月13-14日の小海フェス、11/19のほぼ皆既の部分月食、そして年末にかけてのレナード彗星と、11月以降は遠征回数よりも、とにかく大型イベントで楽しく忙しく過ごさせてもらいました。そんな中、ふにゃ太郎さんより「ASI 1600MMCool、いる?」というオファーがあり、これを逃したら冷却CMOSを買うことなんて一生無いんぢゃね?というチャンスから、冷却CMOSカメラと、その撮影に必要な機材一式をそろえてしまいました。これらの動作テストも必要になったり、そんな中レナード彗星が西空でバーストしたり、金星が接近したり、太陽黒点のすごいのが出てきたりと、とにかく色んなことが起こりまくりの年末でした。

導入機材編

さて、昨年は少しおとなし目?の導入でしたが、今年も、(も?)年末のCMOSカメラセットを別とすると、さすがに大型機材の導入はあまりありませんでした。でも、欲望の赴くままに結構買ってるんですよね。筒なんか、ガイド鏡を入れると3本+αも増えてるし(^^;

望遠鏡:5cm200mm(F4)ガイド鏡、ACUTER VoyagerMak80スタークエストP130N
架台 :ケンコー スカイメモSポタ赤システム
カメラ:Canon PowerShot G5X MarkII、
    ZWO ASI1600MM Cool
    ZWO ASI120MM mini
レンズ:Tokina ATX14-20mm F2.0
補正レンズ:kowa Prominar TX07-Tアスロトフィジックス 2インチ・アドバンスト・コンバーチブル・バロー(略称アブダビ)
フィルター:ASI フィルターホイール+LRGBフィルター、 サイトロンCBPフィルター(48mm)
その他:ラズパイ4、 ASI Air、 NikonスポーツスターEX 10x25D(バードウォッチング用双眼鏡)

この他にも、ノートパソコンを更新したり、ラズパイ等のコントロール用にandroidタブレットを買ったり、その他小物を買ったりと、改めて振り返ってみると色んなものを買ってますね(^^;
※21:40 アブダビを忘れてたので追記しました。これは納期が長くてずいぶん待ったのですが、惑星撮影用の武器として活躍してくれました。

コロナ禍もあって、オリンピックはあったものの、自分としてのイベントは今年もそんなに無いかな、と思ってたのですが、オンラインでの飲み会はもちろん、天リフさんに3度も出演させてもらったり小海で皆さんと一緒に電視観望してみて楽しかったりと、意外と楽しいことがあって、なんだかんだと充実していた1年だったかと思います。実は星ナビや天文ガイドにもこっそり載ってたりする(写真ではない)してます。なんせ機材の購入も結構あったり、レナード彗星が予想外に盛り上がったりで、消化しきれていない1年になっています。来年は、もう少し落ち着いて、一つずつを完成させていきたいと思います。…って、今、昨年の反省を見直しててみると、同じようなことを書いてます。いやぁ、成長してませんね(^^;。いいんです。欲望は行動力の原動力なんです。自分がやれるときに実行できることを少しずつする。これ大事です。

昨日も晴れていたので、金星、水星撮影、金星と水星の接近の撮影、レナード彗星の撮影をして晩御飯を食べた後、冷却CMOSのテスト撮影…となんかすごいことになっています。

冷却CMOSによるM45 すばる L画像のみ
冷却CMOSのテスト撮影。自宅からここまで出せる…? 2021年12月
ZWO ASI1600MMCool BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 L画像のみ120secx10 Gain0)
タカハシ EM200赤道儀 200mmF4+ASI120MMmini+ASI Airでオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

冷却CMOSの処理方法がまだ手順化できていないので、まずはL画像の白黒だけ、ダークもフラットも当ててないので強調しまくりだと周辺減光も激しいのですが、画像だけだと自宅でここまで見ることができます。きちんと色を当てたり、今後ナローバンドをうまく導入できたりすれば、自宅での撮影も増えていくかもしれません。まぁその、「ダークを撮る」「フラットをきちんと撮る」「RGBの画像処理をきちんとする」と言ったことがまだまだ未知数で、きちんとできるようになるのかさえまだ分からなかったりします(^^;。

なお、EM-200はオートガイドができるようにコントローラーを改造しているのですが、今回の撮影ではこれまでのPHD2と違って、ASI Airを使ってます。キャリブレーションが爆速で、設定類を何もいじらなくてもそこそこのオートガイドをしてくれるので、びっくりしてしまいました。もっと早く導入すべきだったのかな…(^^;

12月30日にすばるを狙う
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F2.5 2sec ISO 3200)

撮影風景はこんな感じ。これまでのTNKと違って、とにかくケーブル類がごっちゃごっちゃしてます。これでもまだASI Airがある分、少しシンプルになっている方なんですよね。組み付け方を一工夫すれば、もうちょっとスッキリして見えるようになるとは思います。

一つ一つの実行すべきことは、これまでも、そしてこれからもネットの皆様の情報に助けられることになるかと思います。今年一年、ありがとうございました。そして、来年もまた、よろしくお願いいたします!。良いお年を!

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