十一夜 月の向こうに あるものは


こんばんは。玄です。
先日のリチャード君の光軸調整をした後、あまり撮影ができていなかったので、今回は月面を撮影してみました。まぁ、1インチセンサーの視野を使う月面で、光軸調整の効果がどこまで出るかは分かりませんが、いいんです。たまにはこんなの撮影しておかなきゃね(^^;

狙った月は月齢11.2。半月よりはだいぶ大きいけど、満月にはまだ少しある、というところです。今回は、思い切って画像処理は強めの強調をしてみました。月面は、細部を重視してコントラスト低めで処理すると、拡大してみる分にはいいんですが、全体をパッと見た時に眠い感じになって見栄えしないんですよね。

十一夜の月 2022年2月12日
ZWO ASI183MC KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 14.3msecx200/500x2枚モザイク Gain0)
タカハシ EM200赤道儀 AutoStakkert!3+Registax6+PaintShopPro+IrfanView処理

撮影は1インチセンサーのASI183MCだと、ここまで大きくなった月を1枚に収めることができなかったので、2枚モザイクとしています。モザイクで重なる部分をなるべく小さくトリミングして、比較明で合わせてますが、そのままだと(同じ露出で撮影していても)明るさがほんの少し違っていて線が見えてしまうので、暗い側をちょっとだけ明るく調整してたりします。この辺、何枚もモザイクしている皆さまはどうやっているんでしょう…。
撮影できた満月前のお月様ですが、さすがに焦点距離1300mmだと、色々見ていても楽しくなります。欠け際の左上に見える大きな三日月形の虹の入り江、雨の海をはさんで大きなコペルニクスクレーター、その下、二つのクレーターの下にはリフェウス山脈がウネウネと見えます。欠け際の真ん中やや下には、中央に山のあるガッセンディが目立ちます。そして周囲に多くのクレーターを持っていることが分かる目立つティコ。

そしてティコ光条を右へと進んでいくと、ひときわ明るい場所が二つ目立つのが分かります。画像処理していると「ここ、明るいよなぁ、ここを飛ばさないようにすると全体が暗くなって…」と、すごく悩ましい場所のひとつです。これ、調べてみると「ステビヌスA」と「フルネリウスA」になるみたいですね。新しいクレーターだから光条も強くて明るいのだとか…。

こうやって、一つ一つのクレーターや形の面白い地形を調べていくのも楽しくなります。やっぱり、たまには月面を撮影するのもいいもんですね。




…さて、本日、ついにOM デジタルソリューションズの新カメラ、OM-1が発表になりましたね。
いやまぁ、噂は出てましたが、「OM-1」ですか…。私が一番最初に購入したカメラがOM-2 S/Pでしたから、このOM-nという名前は、やはり感慨深いものがあります。ええ、あれから、何度OLYMPUSに裏切られ続けてきたことか(^^;
でもやっぱ、ここまで進歩すると、欲しくなっちゃいますね。キタムラで予約が始まってますが、税込み245,520円…!。い、いやまぁ、ほいほいと買える値段ではないですが、常用ISOで25,600、拡張ISOだと102,400、そして、センサー手振れ補正で7段、作例では手持ちで冬の天の川が写る…!となれば、そりゃあ使わない機能満載でも、欲しくなってしまうというもんです。また、ワクワクできるカメラが出てきた感じです。変にポチらないように、注意しないといけませんね(^^;

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