暗い空 通して比べる 銀河たち (M101、M106)


こんばんは。玄です。
3月初旬の新月期に撮影した結果の続きです。望遠鏡で撮影したのはこれで全部…と思ったんですが、まだ処理していないのが2カットほどあります。そのうち出すかもしれません。

さて、夜半を過ぎてくると、風が収まるのは良かったんですが、冬の赤いのはほとんど西の空に消えていくので、何を撮るか…という話になります。光圀さんの650mmだと、撮って面白い対象は限られてきますが、せっかく暗い空に出かけてきているのでここはひとつチャレンジを…ということで少し淡い所もあるM101をまず狙いました。

光圀さんによるM101 2022年3月
Canon KissX9i(HKIR) BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 120secx12 ISO 1600)
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイド ステライメージ9+PaintShopProとIrfanViewで処理

風が少しあって、何故か星像が太ってしまう状況でしたが、空が暗いだけあって周辺の小型銀河もそこそこ写ってくれます。
左下にNGC5474、左上に5473更に左上に5484、右上に5422と、多くの小型銀河が見えてきます。そう考えると、これぐらいの画角で撮影するのもなかなか面白いかもしれません。
続いて狙ったのが、自分としては周辺の淡い腕を出すのが難物のM106です。


光圀さんによるM106 2022年 3月
Canon KissX9i(HKIR) BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 120secx24 ISO 1600)
iOptron CEM25EC赤道儀ノータッチガイド ステライメージ9+PaintShopProとIrfanViewで処理

いや実際、撮影して撮って出しの状態では中心部の明るい部分は見えているのですが、周辺部の不規則な淡い腕は全く見えなくて、こりゃあ今回も厳しいか…と思ったんですが、炙り出していくと結構しっかりと見えてきました。さすがは富士山麓。M106の近辺にも小型の銀河が結構あります。
右下にNGC4217、右肩にNGC4248、右上にNGC422と、画角が広ければ見えてきます。ただ、この辺を含めたレイアウトにするなら、M106は横位置で撮影した方が良さそうです。


北天を狙う光圀さん
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 15sec ISO 1600)

とにかく普段撮影している自宅や毘沙門より一段階、いや二段階ぐらい暗い(…「段階」の特に定義はありません)ので、撮影中の写真を撮るにしても、普段1~10秒ぐらいのシャッタースピードも15秒以上をかけました。当然その分星もたくさん写ります。もっとかけても良かったかな。

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