玄の館 ブログの部屋
楽しみも 北斗の銀河を 探せれば
2022
/
03
/
25
天体写真
こんばんは。玄です。
3月上旬に行けた遠征結果も、そろそろ終わりです。実は今回現像処理とかしていて、一番面白かったのが、この北斗七星の星野写真でした。
OLYMPUS E-M5II M.ZD 12-40mmF2.8Pro(27mm F2.8 127secx12 ISO 800)
ケンコー スカイメモS ノータッチガイド ステライメージ9+PaintShopPro+IrfanViewで処理
普通に撮影しただけだと、それこそ#地味天ぢゃないんですが、天の川も無い北斗七星付近はそんなに目立つものも無いんですよね。そのくせ今回使った12-40mmF2.8PROは、どうやら周辺減光がいまひとつ変な形で出るみたいで、輪っか状の減光(というか、中央集光?)が残って処理に難渋しました。天の川を撮ってもいまひとつ周辺処理が難しい理由がここにありそうです。
まぁ、今回そこは置いといて、面白いなと思ったのは、北斗七星の辺りにはメシエ天体の比較的大きな銀河があるんですね。特にM51とかM106とかは、今回
縮尺を同じにしたメシエ一覧を作った
時に「おお、さすがにデカイぞ」と思ったものの一つです。いや実際、M106とかは周辺の淡いのを含めると、標準の枠からはみ出しましたからね。
ということで、この北斗七星の星野写真を等倍で眺めていると、実際に形が分かるメシエ天体があったりして楽しめます。どの枠がどれになるかは、わかる人なら一発でわかるでしょう。いや、単に説明するのが面倒なだけです(^^;;
以下、枠の部分を1.5倍ぐらいに拡大してますので、ご堪能下さい。
鍋の底の部分と、フェクダの横を含めて入れると、M97,M108、そしてM109が入ります。M97はちゃんと緑色に写っているのがいいですね。
ミザール・アルコルから星の並びをたどっていけば、M101に突き当たります。この焦点距離でもしっかり渦が分かるぐらい、しっかりしたフェイスオン銀河です。こうやってみるとデカイっすよね。
北斗七星のはしっこの星、アルカイドから南東の少し明るい星を経由して、三角を目印にするとM51に行きつきます。これも渦がうっすら分かるし、子持ちの「子」もしっかり分かります。これは楽しい。
そして例の?M106です。これはおおぐま座の4等星、タイヤンショウからたどった方が早いのかな?薄い腕の部分もしっかり写っています。
そしてもうひとつ、探しにくい銀河のひとつだと思います。M63、ひまわり銀河です。さすがにこの銀河の特徴である細かい構造は、この焦点距離では無理無理ですが、円盤状になっているのは分かります。
本当なら、北斗七星の近くの銀河としてはまだM81,M82なんかがありますが、さすがにちょっと入りませんでした、というか、そこまで考えて北斗七星を撮っていませんでした(^^;
しかし、焦点距離50mm相当ぐらいでこれだけ銀河が写るのなら、おとめ座銀河団付近を100mm相当ぐらいで狙ってみれば、もっといろいろ面白い銀河が写るんぢゃね?などと変なことを考えてしまいます。春の空の星野写真は面白くないと思っていましたが、新しい楽しみ方ができるかも…。
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