伸びる星? 超新星の 輝きを (M60,NGC4647超新星)


こんばんは。玄です。昨夜、4月22日の夜は久々にいい天気でした。4月に入ってからいまいちな日が続いていたので、なんか久々の撮影のような気がします。まぁ、8日~9日にも撮影はしているんですけどね。

M59,M60とNGC4647の超新星
M59,M60近辺 リチャード君で自宅から撮影 2022年4月
Canon KissX9(HKIR) KASAI GS200RC+x0.8レデューサー(1300mmF6.4 120secx24 ISO 1600)
タカハシ EM200赤道儀 200mmF4+ラズパイ+PHD2でオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

さて、何を狙おうか…と思ったのですが、自宅の星見台からの撮影だと、南中以前の東の空は狙えません。西の空は冬の星座がほぼ沈んでしまっているし、全体的に中途半端な感じです。ここはしし座の銀河と、後は黒目銀河M64でも撮ろうかと思ってたんですが、ネット上では何やらM60の超新星の話題が出てます。

M60(と隣のM59)は、銀河としては地味な方なので、普段は撮ることもほとんどないのですが、超新星が出ているのであれば話は別です。とりあえず押さえておこうということで、撮影コースに入れました。

今回もセットはリチャード君(GS-200RC)にkissX9(HKIR)です。ただ、これまでの自宅撮影でフィルターを色々入れても、あまり成果が上がっていないので、今回とりあえずノーフィルターとしてみました。更に、準備の関係で撮影までちょっと時間が空いたので、その隙にフラットも撮影しておきました。カメラの向きを変えなければこれで行けるはずです。

M60と超新星 矢印で指示したが… 2022年4月

M60辺りをクローズアップしてみて、超新星に矢印を入れてみました。こうやって見ると超新星、確かに結構明るく出ていますね。
過去に撮影したM60だと、こちらになります。
この結果と比べると、やはり超新星がはっきり写っているのが分かりますし、遠征撮影で、かつギガントで撮影していることもあり、露出は半分なのに過去撮影の方がずっと良く写っているのも分かります。うーん、やはり遠征でガッツリ撮影したい…。

更にさらに、クローズアップしたのでガイドずれもまたしっかり強調されてますが、まさに「これ、オートガイドしたの?」というぐらいズレてますね…。星見台からの撮影だと北極星が見えないので、そのままだと極軸合わせはあまり正確にできません。そのままの撮影と考えれば、このずれで収まったのならオートガイドの効果は出ているのですが、ガイドグラフを見ていても確かに赤経側がかなりハンチングしてたんですね…この辺、撮影の終盤で少し収まりそうな調整はできたのですが、まだまだオートガイドの調整も課題が多そうです。素直にASI-Air使った方が早いかもしれませんが(^^;;

星見台からリチャード君で春の対象を狙う 2022年4月
OM SYSTEM OM-1 M.ZD 12-100mmF4.0 IS Pro(12mm F4.0 2.0sec ISO 3200)
撮影中のリチャード君。結構空が明るいのが分かるでしょうか…それにしてもこれ、手持ちで2秒露出なんですが…、相変わらずOM-1の手振れ補正すげえ。

とりあえず、今回の撮影で、以下のことが少し分かってきました。
・フラット撮影は、今のやり方(半透明パネルを筒先に置く)ではあまり効果は無い
・ガイド撮影は、今のところ赤経のハンチングが大きい。
 2.5秒ぐらいで、RA Agressivenessを少し低め(今回は70ぐらい)まで落としてやると効果がある…みたい
・ガイドがうまく行っても、どこかがたわんでいてカット毎に星はずれている。(ミラーシフトがあるかも…)

まだまだ先は長そうです…
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